渋谷タワレコ「世界伝奇行」(河出書房新社)刊行記念 諸星大二郎 佐藤健寿展 パプアニューギニア マッドメン編

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タワレコ店前のビジョンは、いっつも音楽ビデオがかかってるので、ひっきりなしにバービーボーイズだピストル竹原だあいみょん渡辺美里アルフィーだと、こう書き出すと、配信DLでなく「レコード店に足を運ぶ」人たちってやっぱ高齢主体なのかなあと思うですが、本展示会の時間だけ、無音なので静寂で、「誰かピンを落としてみない?」的に天使が通り過ぎています。

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この日はサイン本販売があったので、エレベーターが会場の八階まで直通せず、六階どまりで、階段を歩かされるシステムになっていました。(午後一時杉解除)整理券のだいたいの順番がどのあたりか分かると暴動が防げるとのリスクマネジメントから、今だいたい何番目ですよという張り紙が階段に貼られていて、素敵でした(棒

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写真家のしとのオリジナル、骸骨に扮して儀礼する部族の写真。またえらく現代的な感じで。

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Tシャツにもなった槍の穂先がキリバリだったので、思わず撮った写真。これ、どの話の表紙か忘れましたが、手元に古い単行本をお持ちのしとは、穂先の絵がどうなってるか読み比べてみたらいいです。

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『大いなる復活』は、展示の漫画「天国の鳥」が終わった後、『オンゴロの仮面』あらすじのページが一頁あって、その後始まるですが、そのページの原稿が、なぜか写植を剥がした状態で展示されていました。なんでこんな剥がし方するだよ。

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タテ線トーン。

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タテ線トーンとグラデトーン。

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ホワイトをかけたあとで網トーンを貼る。

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網トーンにホワイトで青空と雲。

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藁葺き屋根の表現に、ホワイト面相とさらにその上からペン。

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トートバックにもなった、美徳のよろめき波子のイラストの、下のほうのゲージツ的処理の部分。

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これがアナログ時代のベタ塗りだッッッ!!!!!!という写真を撮ったら、煽り運転のツレの女性と同じ機種かもしれない私のアンドロイド型ガラケーがばっちり映ってしまった写真。

kakakumag.com

「これは良い変態端末」「もはやなんでもありだな」 マイクロソフトの2画面スマホ、ネットユーザーはどう受け取った?(1/2) | ねとらぼ調査隊

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妙に男前な福音戦士3号(左)なんの映画からイメージを得たのか。1号(正面)2号(右)とのタッチの差が気になります(なりません)

私はシロートなので正式呼称を知りませんが、フィルム時代の技法として、フェードアウトとフェードインを重ねると、ふたつの画像が重なって場面が切り替わるように見える手法があったかと思います。昭和の映像青年がそれを忠実に紙の上で再現するとこうなるという絵。なんでこんな優れた技法が、皆に使われないのか不思議。ワンアンドオンリーで孤高のまま。

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鎌倉の鏑木清方記念館が二百円で、このモロ☆佐藤展が五百円というのはやっぱしどうかと思いますが、こうして撮影がバンバン出来るからそれコミで考えると、いいのかなあという。

以上