『 ゴールデンカムイ 18 』(ヤングジャンプコミックス) 読了

  ヤンジャンH30_40号, 42号〜49号、51号まで「好評連載」されたものを収録。Cover design takashi suenaga  カバー外すと「テタラペ」(草皮衣)というイラクサの繊維で織られた樺太アイヌの服を着たアシパ。

ゴールデンカムイ 18 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

ゴールデンカムイ 18 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

カバー折文句
カント オワ ヤク サ ノ アランケ シネ カ イサ
【天から役目なしに降ろされた物はひとつもない】

ゴールデンカムイ(18) (ヤングジャンプコミックス)

ゴールデンカムイ(18) (ヤングジャンプコミックス)

 

 帯は、祝累計1,000万部。

前半は、怪人オベンチョとか、新しい刺青人夫だが、特にレギュラー化の予定がないので、いい加減おざなりorなおざりなキャラが登場アンド退場。

www.nhk.or.jp

今のアンケートは昔と違うのか、読者が昔と違うのか。こんな地味な脇キャラ同士のバトルとカネモのガキがいじめられる話だけで、よく単行本の半分に相当する量を引っ張れるものです。貧乏人にマリモ食えと強要されるカネモのガキが、「貧乏人はマリモを食うの?」と訊く場面は笑いました。食べれるかどうか私は知りません。

怪人オベンチョが食べる桃の輪切りをドライフルーツにしたものを食べてみたくて(道産子ではなく山梨から送られてくるものだとか)検索したのですが、このマンガのネタバレサイトくらいしか出てきませんでした。しかしまあたまたま昨日旅行帰り(飛行機乗ったんですがコロナ大丈夫でしょうかと相談されましたが、答えは風に吹かれてるとしか言えません)の人からもらった、皮ごと輪切りにした蜜柑を干してチョコをかけたお菓子がとてもオイシクて、それの桃版みたいなものかなと想像しました。

gurusuguri.com

完全に余談ですが、一緒にもらったみかんコーヒーもおいしかったです。検索すると、コーヒーと蜜柑の食べ合わせがよくないというサイトばかり出ますが、この商品は香りが馥郁としていた。

10FACTORY ONLINE SHOP / みかんフレーバーコーヒー 12g

ちなみに、現時点でグーグル翻訳は「馥郁」に対応していません。馥郁は中国語でも馥郁だろうに。

f:id:stantsiya_iriya:20200226194724j:plain

ウィルタウィルタ語監修までついてるのですが、ニヴフはそこまで行ってないのか、浮きがついてる銛とか、和人の醤油みたいなもので、なんにでもアザラシの油をつけて食べるとか、耳のついた帽子とか、そういう文化が紹介されます。

頁111、ナーナイは「ナーナイ族」と、ついウッカリなのか、「民族」でなく「族」と紹介されます。しかし検索するとナナイは中国ではホジェン族と呼ばれるあの民族になるそうですので(魚の皮の服の写真で有名)別に漢語の影響で「ナーナイ族」と書いたわけでもなさそうです。

ナナイ - Wikipedia

スー族とかアパッチ族とかモヒカン族とかのアメリカ先住民、ケニアのマサイ族みたいに、日本語でも「◯◯族」を使う例は勿論あるのですが、個々の使い分けは、日頃なんも考えてないだけに、説明しづらい。

そして、鶴見第七師団長は、日本語教師としてたぐいまれな資質を持った人物であることが明かされます。成人にイチから膠着言語を教えて、あそこまで上達させるなど、神のみわざとしかいいようがない。以上