地元の書店で、座間9人殺しの本の平積みを見てるうちに、なんとなく手に取って買った本。いわずとしれた、壇蜜の旦那の本。東京ウォーカー連載らしいですが、何年何月のなのか明記してる箇所は見つけられず。「ゾクッ」は「続」にかけてるみたいで、『東京怪奇酒』という本もあるようです。装幀 関善之+村田慧太郎 VOLARE inc.
[B! 自民党] 「絶対に断れない飲み会」の恐怖 ゴチ広報官が教えてくれた菅総理との“一心同体” | 文春オンライン
ぱらぱらめくっていたら、酒のほそ道にも出てくる、パリッコという人が出てました。中央線沿線網目の法則。以下後報
【後報】
ドラマ25 東京怪奇酒 | 主演 杉野遥亮 | 2021年2月19日スタート!深夜0時52分放送 テレビ東京
神奈川県にはほかにも近年、やまゆり園とかいろいろありましたが、この企画まんがは、猟奇事件現場で酒を飲むわけではなく、怪談の現場で酒を飲んだら高揚するだろうというという企画だそうです。だから、大口の病院とか、いろいろ関係ないです。そもそも町田も含めて神奈川出ませんので。この巻も、ほぼ東京で、それ以外は、熱海と、北関東の農村だけ。
図版の多い目次の次のページに下記のように書いてあります。
「怪奇酒」とは…
この世のモノではない異形のモノが出没する可能性のある非日常空間で、感情を揺さぶらせながら飲酒する行為を言う
巻末に「怪と幽」誌の取材が載ってるのですが、その前に、ことわりがきもあります。
マナーを守って、楽しくやろうよ、「怪奇酒」
一つ、「怪奇酒」は、なるべく少人数でやりましょう。
理想は1人ですが、
多くても3人以下でやりましょう。
二つ、「怪奇酒」の開始時は、
そっと心の中でオバケと乾杯しましょう。
また、終始オバケと飲み交わすつもりで臨みましょう。
三つ、街角での「怪奇酒」は、近隣住人に悟られぬよう、
酒はビニール袋に入れてコソコソ飲みましょう。
(漫画内では演出上、酒丸出しで堂々と飲酒しているように描いていますが、
実際は撮影する時以外はビニール袋で隠しています)
四つ、怖い場所で怖いメにあった時は、
強がったり我慢したりせず、
心のままに、素直にちゃんと怖がりましょう。
恐怖心こそ最高の肴。恐怖の先に「悦楽」があるのです。
五つ、オバケには、「親しみ」と
「尊敬」の気持ちを持って接しましょう。
(漫画内では時折オバケを兆発するような表現がありますが、
根底にあるのは「親しみ」と「尊敬」なのです。本当です)
六つ、怪奇スポットを訪れた倍以上の回数、
パワースポットに行きましょう。
有名なパワースポットに行くのもいいけど、
近所にいきつけの、顔なじみの神様を持つと心強いです。
前の巻は、購入者の中に、怪奇現象に見舞われる人が続発したそうですが、この巻はどうか知りません。ツイッターとか見れば分かると思います。この巻は、縁切榎に行った著者と体験者(MMKだったのに、アレな彼女から逃げてからまったくモテなくなる)が、切った直後のニュートラルな状態で縁結びの神様のところに行くと良縁のご利益に授かれる可能性が高いということで、東京大神宮に行って、その後、相談者は理想的な彼女が出来て、著者は壇蜜と結婚するという幸福に見舞われたと自分で書いてます。
東京大神宮は、そうと知らず私も行ったことがあり(靖国神社とどっち行こうか迷ったような感じ)七夕の頃でしたか、確かに参拝者は女性ばかりでした。このマンガ、①縁切りでニュートラルにしてから行く ②願い事を云う時、時制と動詞変化にコツがある など書いてあって、絶大な効果も書いてあるので、真似した方がいいというか、これで売れなければ、如何に世の中パクリが多いかということだと思います。賽銭の金額は個人的にこうすべしとか、誰流の教示なんだろう。
最初の話はキッチンスタジオで、市民ナントカセンターとかには必ず調理実習室があって、そういうところの食器は普段使ってないというかなんというか、どうしてもすえた匂いがするなあ、なんて、管理団体の苦労も考えずに思ったりしました。で、そこで、著者は40代女性編集者に酒のつまみを作ってもらうのですが、やはりそういう、人の心にするっと入っていける個性がないと、自営業は難しいのだなあと、壇蜜抜きで思いました。
東京大神宮の次の話で、住むと別れる(離婚する)家が登場しますが、さすがにそこに住んでみるというチャレンジはやってません。そんなものかと。
頁40の「ばけたん」は、ねとらぼにそのロジックの取材記事がありました。こんな小さなサイズで乱数発生装置が作れるという話自体、ちょっと文系には理解出来ず。
科学の力でおばけは見られるのか 「ばけたん」開発者に聞く“おばけ探知機の仕組みと進化”:NMR ねとらぼミステリー調査班(1/2 ページ) - ねとらぼ
パリッコという人と著者は15年来の飲み友達だそうで、だからか、場末のスナックの、老母のママを手伝う、よく分からない気弱な遊び人ふうの初老の息子(母親入院中、店を開けずに独りで中でカラオケオールしてたりする)の描写など、都築響一もかくやと思わさせるものがありました。「ケガの多い居酒屋」や、熱海の、自分で釣った魚だけを出すからか、どんなに食べても三千円以上とらない居酒屋もよかったです。でも企画の性格上路上飲みなどもしなければならず、大人数だとイベント感が出て通報されるからだと思いますが、一人二人で、自分で作ったお稲荷さんを食べながら住宅街の電柱の影で飲んだりするので、正直隠れ酒というかアレと思いました。
西成や山谷や寿の路上に怪奇スポットがあるかどうか知りませんが、無縁仏のお地蔵さんとか、越冬闘争無駄死にはするなの立て看(西成限定)とか路上に敷かれた布団(西成限定)とかあると思いますので、そこで飲んでもいいかもしれません。たぶんたかられることもあろうかと思います。タバコ一本とか。
各話毎回、ヒキのある前後編、時には全中後編構成で、裏話の文章もついています。熱海には作中登場するスパに行くため計三回行ったとか、なるべくネームも執筆も現場付近で行うとか、書いてます。辻元清美の名前を出してるのですが、野党の女性政治家って、与党の女性政治家より出しやすいのだろうかと思いました。都知事とか、三原じゅん子とか出してもいいのに。
北関東のへんぴな村に行く話で、ふと、本数のないバスでなく、駅からレンタカー借りればいいのにと思いました。そしたら車中で飲んで、酔いさましてからか……今はそこが難しいのかもしません。五時間たったから運転した、でおkとはならないのかも。
「ケガの多い居酒屋」の前の話で、陰陽師に仕事運と金運の上がるお札をもらったら、マンガがドラマ化したとあります。こんないいマンガ本だからか、読む前に、もう人にあげる約束をしてしまいました。蜂窩織炎で競馬好きの男にあげます。これも、何かにコントロールされた結果かもしれません。以上
(翌日)