仮面舞踏会 (角川書店): 1981|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
沙村広明『波よ聞いてくれ』(9) で、寿司まんが『音やん』後半に登場する和装のオカッパおばさんに似た人物が読んでる絵本。角川書店から邦訳が出てたので、読んでみました。読んだのは四刷。デザイン●熊谷博人
巻末に袋とじの解説兼なぞなぞ回答への手引きがあるのですが、読んでもさっぱり分かりませんでした。例えば、
My first begins first, and I am myself my second. My next is the end of ends, followed by the beginning of hope.
Now put me on one line, and you will fond my name, I live my whole life out of doors, but never feel the rain.
の答えが「アワー」なのですが、どうしてそうなのかさっぱりさっぱりです。訳者の坂根巌夫さんはわざわざこのなぞなぞの日本語版を作ってくれていて、
私の首はサルの頭
私の胴体は宝の中身
私のおしりは花のしっぽ
私の部分を一つにつないで、だれだかあててごらん。
解答:サカナ だそうで、これのどこがアワーになるのか、もっとさっぱりさっぱりでした。全編この調子で、最終的にはイギリスのどこかに埋められたウサギの形の首飾りのありかを指し示しているそうですが、もう何も頭が働きません。
本厚木の地下道みたいな絵。こんなのやらあんなので、全ページが埋まっています。
これはぴあの及川ナントカさん風。解説によると、あくまでヘタウマ流だそうです。
泳いでる少女のビーチク。時代ですね。
上の解説の、「チャイニーズボックス」と書いて秘密箱と読むところが分かりませんでしたので、検索しました。
謎が解けたら書いて送るハガキがついてました。この宛名の邦人女性は、カドカワ伝説の編集者だったそうです。下記に、北村薫発見秘話があって、そこにお名前があった。
ミステリの名手、北村薫の傑作シリーズ。覆面作家は深窓のご令嬢? そして時々名探偵⁉ 『覆面作家の愛の歌』 | カドブン
全てのページに謎があり、私は、すべてのページのなぞが解読出来ませんでした。かろうじて出来たのは、絵のまわりのワクの単語抽出くらい。とほほ。
裏表紙。
以上