『セクシー田中さん ③』"Step of Sali" vol.3 by HINAKO ASHIHARA 芦原妃名子(プチコミックフラワーコミックスα)fcα Petit Comic FLOWER COMICSα 読了

この巻も帯なしを買ってます。初版。Cover Design:益子典子(mameco)連載担当者/須藤綾子 単行本編集責任者/岡田真弓 単行本編集者/須藤綾子、古田紀恵 資料写真提供・取材協力/Hiroaki Hiramaz 「姉系プチコミック」2020年❶号・⑨號掲載。

読んで面白かったと一巻の感想で書きましたが、この巻はまだしも、だんだんやっぱりキツくなってきたとも思います。まだ読み切ってませんが。

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この巻は、合コンで薬物を仕込まれる話があります。とっさにトイレに逃げ込んで鍵をかけてSNSで助けを求め、トイレに店名が分かるものがあったので、駆けつけることが出来たというもの。これ、上や「15分で分かる」公式を見ると、ちゃんとドラマでもやったようです。原作では大学生時代の苦い思い出なので、現在進行形の話にしてるなど、変更はあったかもしれませんが。その辺で、目に見えない水面下の苦闘があったのかなかったのかは、分からないです。

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編集者が男性か女性かで、「寂しい」のニュアンスもだいぶ異なるなどと、余計なことを考える私です。まんが家の動画サイトがあるなど、そもそも知りませんでした。ヤンサンの名前を冠してますが、もうヤンサンという雑誌はないので、それだけ思い入れがあるんだろうと思いました。山田玲司という人は、今は知りませんが、むかしはダッフルコートを着た人物のラブコメなど描いていたように思います。石ノ森章太郎へのリスペクトのある絵柄だったかと。

私は片肺飛行というか、ドラマの方を見てないので、検証など出来ず、なにがドラマになって何がならなかったのか分からないのですが(配信を見る設定や加入などもしていない)三点ほど、どうなったのか、どうしたのかと思う点があります。

①四十肩をブロック注射で治す点。ブロック注射って、けっこうきついので、四十肩でやるのかと思ったり。作中でも、どの医者も自然治癒と、ある程度痛みが引いてからのストレッチ併用を進めてるのですが、ベリーダンスを踊り続けるため即効性を求める田中さんは、探して探してブロック注射にたどりつく。漫画家も即効性必要なよなあとか余計なことを考えながら読み、これはテレビドラマでそのままやるのか、ブロック注射はマスクして「名医にめぐりあえた」などのあいまいな描写で終わらせるのか、どうだろうと思いました。本人としてはとても懸案事項、しかしはたから見たら、みんなやる症状だし、という。

私は四十肩も五十肩もやってないのですが、かわりにアゴが開かなくなったりヒザ関節の軟骨がだったり手首を交通事故で骨折だったりです。

②パソウコンでDVDを見てる点。まず、なんで配信で映画観ないのと思いました。ノーパソでスピーカーなしだと音が悪いだろうし、第一今のパソウコンは14型くらいだと、軽量化と電力消費軽減のため、DVDついてないです。15.6型より大きい、持ち運びに不便なノーパソでないとDVDついてないと思う。作中時期にコロナカに突入していろいろリモートになって、お話はコロナのない世界なのですが、著者は近況で、無理やりデジタルワークの世界になってストレスで大変だと悲鳴をあげています。そんなこんなの影響もあるのか。

③DVDのタイトルがたくさん出ます。ここ、ドラマでそのままタイトル見せたのか、あるいは小道具さんがウキウキと架空のタイトルパッケージ作りまくったのか、気になりました。クドカン堤幸彦のオリジナルドラマだと、後者だったような。

ほか、好きな女優黒木華のセンパイが出て、倉橋サンの友人にも華という人が出るので、ややこしいと思いました。そして、一巻で、「枠外」として登場したはずの田中さんが、二巻から人物紹介で「極度のコミュ症」という枠内で説明されてしまって、その分かりやすさがいかんと思ってます。以上

【後報】

ヤリコンは当初は削られそうだったんですね。一次資料にあたりながら書いてないので、原作者の投稿忘れてた。

[B!] 社会に衝撃を与えた『セクシー田中さん』問題で本当に問われたものは何だったのか(篠田博之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

24. Jan. 2024 原作者投稿

ところが、毎回、漫画を大きく改編したプロットや脚本が提出されていました。

(略)

・「性被害未遂・アフターピル・男性の生きづらさ・小西と進吾の長い対話」等、私が漫画「セクシー田中さん」という作品の核として大切に描いたシーンは、大幅にカットや削除され、まともに描かれておらず、その理由を伺っても、納得のいくお返事はいただけない。

ちゃんと使われるよう原作者が骨を折って局側と折衝して要求貫徹、やっとこさ地上波放送された場面と思うと、むげに流し見出来ない(棒

(2024/2/29)