『あの頃、君を追いかけた』(原題:那些年,我們一起追的女孩)(エイゴタイトル:You Are the Apple of My Eye)劇場鑑賞

映画の日に観切れなかったのが悔しかったので、観ました。
原題:那些年,我們一起追的女孩
http://res.ent.ifeng.com/c60659821d337988/2012/0110/rdn_4f0b896c2f45d.jpg
http://www.u-picc.com/anokoro/index.html
ええと、ネット小説で有名になった作家の人が、自分の青春時代をもとに書いた小説を、
自分でメガホンとって映画、大ヒットです。上の写真は主演女優と監督=作者。

ネットであげた作品がもとと言うと、まずこれを連想しました。

猟奇的な彼女 [DVD]

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これは監督すごいと思ったんですが、この監督はその後ものすごい勢いで伸び悩み、
綾瀬はるかはサイボーグみたいなよく分からない映画を撮ったりしていた気がします。
日本のケータイ小説が知りたくて、以前下のDVDを買ったのですが、
観ないまま日々は過ぎて、今探したら、封を開けずブッコフに売ってました。忘れてた。
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私は、中国人は性に関して淫靡、ネクラスケベという印象を持っていたのですが、
この映画はあっけらかんといろいろ描こうとしていて、びっくりしました。
http://www.iosnt.com/wp-content/uploads/2012/03/You-Are-the-Apple-of-My-Eye-1080-10-720x308.jpg

http://www.iosnt.com/wp-content/uploads/2012/03/You-Are-the-Apple-of-My-Eye-1080-6-720x308.jpg
教室の後ろでオナニー(打手槍)競争に励むふたり。
これは誇張やろー、実際はさすがにないやろ、と思いました。匂うし。
http://iservice.libertytimes.com.tw/Upload/liveNews/phpKScLXg.jpg
映画公開後のパロディ。日本のAVのパッケージだと思いますが、
内容的にもこれのパロディAVを日本に期待している気がしてならない。
http://iservice.libertytimes.com.tw/Upload/liveNews/phpZwaJVy.jpg
日本のマンガと台湾、香港(一部の作品は中国も)は緊密な関係にあるわけで、
それを伺わせるパロディ。
http://iservice.libertytimes.com.tw/liveNews/news.php?no=536635&type=

性に関してあれこれなので、大陸ではそれを批判するサイトもありました。
というか、批判のふりして、さりげなく、台湾について、キャプションなしで画像を盛り込む。
http://img.ptfish.net/attachment/forum/201201/07/145959djvlifje9fjf9nn9.jpg
http://ptfish.com/thread-429509-1-1.html
下は、この映画の、高校教室教壇のカットです。探すのに苦労した。
切れてるけど、蒋介石の肖像が掛かっている。ああ、台湾ですね。
http://3.bp.blogspot.com/-X-UptVdCeUk/T5A9_y-wDbI/AAAAAAAACdQ/0H8VTthSgvI/s640/%E6%9D%8E%E7%B6%AD%E7%B6%AD_%28169%29.jpg
http://apengllo.blogspot.jp/2012/04/blog-post_16.html
標語の、礼儀廉恥は、こういう意味なんですかね。
http://133.30.51.93/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=10105504&TYPE=IMAGE_FILE&POS=1

映画館には何人か言葉の分かる年配の方がいて、
字幕よりはやく笑うのでそれと分かりました。
台湾のまんなかへんにある彰化という街が舞台で、
私は台湾の言語分布はよく分からないのですが、閩南語っぽいセリフは聞き取れず、
ほとんど、というか全部國語だと思いました。

台湾外省人の現在―変容する国家とそのアイデンティティ

台湾外省人の現在―変容する国家とそのアイデンティティ

原題:風和日暖 2004

頁125「2 国家という座標軸と外省人の位置」「4 外省人の福佬語使用の始まり」
 例えば、一九九八年、筆者はある学生と会う約束をした。彼は熱心な統一支持派の外省人第二世代であり、「中国共産党が台湾を攻めてもいい、私は歓迎します」と筆者に言うほどであった。私達は中央図書館の外の階段で待ち合わせた。後で、彼の叔母も来たが、筆者が決して忘れることできないのは、彼女が袋の中から鳳梨酥[パイナップルケーキ]を取り出し、はにかむように笑顔を浮かべ「食べて。これは『旺来酥(台湾語の発音による鳳梨酥のこと)』です」と言ってさし出したことである。

こういう本を読んでいたので、もっと台湾語かと思ったのですが、よく分からない。
歴史は確定した事実の積み重ねなのですが、
それを思い出として振り返ったとき立ち現れる姿と現在は、流動的ですね、

映画館、やはり半分ほどの入りで、アジア映画の選択がいけなかったのかなと思いました。
東京の単館上映はお年寄りで満席、との仮説をタイピスト!を観て立てたのですが、
検証するためにはエストニア人のヘルパーがパリで暮らす映画とか、
フランス大統領の料理人の話とか見るべきだったかな、と思いました。でもそんな見たくない。
この映画を見たことで、悔いはありません。
http://www.iosnt.com/wp-content/uploads/2012/03/You-Are-the-Apple-of-My-Eye-14.jpg


【後報】

(2018/8/31)
【後報】

上諏訪

信州ロケ地MAP制作中!
長野県内上映劇場にて配布
予定 9月〜

長野県各地がロケ地に選ばれ大規模な撮影が行われました!
ロケーション(松本市塩尻市岡谷市・富士見町・伊那市

(2018/9/4)