平塚市立美術館「【企画展】 石田徹也展−ノート、夢のしるし−」鑑賞

過去にチラシを写していて、それで見にいこうと思ったのですが、
そのチラシは日記にあげたはずが、検索して出てこず、
当たり前ですが美術館も公式も図版無断引用は出来ませんので、
書籍の表紙の絵から雰囲気を掴めれば、と思います。

石田徹也ノート

石田徹也ノート

石田徹也遺作集

石田徹也遺作集

石田徹也全作品集

石田徹也全作品集

平塚市立美術館の展覧会ページ
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/2014201.htm

溢れるように絵を描く人、描いても描いても止まらず描く人。
そういうタイプの方とは最近もお会いしたのですが、
ただ単純にうらやましいと思ってしまいます。
枯渇して社会生活を送る人間がふつうですから。
でも、描いていても焦燥感があったのでしょうか。(あってもおかしくない)

若いうちの、スーツの作品群を見ていて、単純に飲みはじめたビールのおいしさや、
千円ネクタイでよく見る柄、対照的に、形状記憶の青っぽい白でないワイシャツ、
夏物は吊るしなのに、厚手のスーツはなぜかネルのような質感、
靴は磨いてあり、あまり擦り減ったり履きつぶしかけたりしたものはない、
などの作品群の明るさから、
日差しのよい公園で、バックパックはあるんだけれどもアウトドアではない、
ワンカップの空き瓶やそれに差した吸い殻、コンビニの箸袋などが、
写真トレースのリアルさで描かれる世界になり、病室や、
居ぬきで借りたけれどもカーテンをつけてない、みたいな部屋となり、
ここからどう進んでゆくのか、と展示室を巡って、そして展示は終わります。

展示会に出ていない絵を画集でめくって、
黒い下着の女性の後ろ姿と例の男性の絵と、そのタイトルを見て、
なにか人生の転機という言葉を思い浮かべました。
分からない。