- 作者: まんしゅうきつこ
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2015/04/09
- メディア: 単行本
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日芸だそうなので、それもワザとだと思います。表紙の絵でいってほしかったな。
江口寿史の絵で読みたかった。なんなら江口寿史に作画してもらえばよかったのに。
吾妻ひでおとか、せんとくんみたいな絵とか、ハウス名作劇場みたいな絵とか、
アル中は自分が生きて来た時代の絵、古い絵柄に執着し続ける気がします。
書店の平積みで見つけ、アマゾンのオススメメールがなかったので、
アマゾン使えないと思いながら読んで、読み終えて、
おすすめなくてラッキーだったんだな、と納得しました。
自分を超えた大きなアマゾンに従わず、自分の考えを使って買ってしまい、残念。
4月9日発売で、上は30日の4刷の帯。
6月20日の6刷の帯。初版とかどんな帯だったんですかね。
すごく読んでもやもやしたのですが、アマゾンで、評価が高くない有用性のあるレビューが、
そのへん全部言語化してくれてました。感謝です。
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4594072461/ref=cm_rdp_hist_hdr_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1
編集責任の指摘も、家族との関係性への言及も、本当にその通りです。
サイバラの本は、月亭八方 月乃光司とかいろいろ専門家とタッグ組んでるのに、
この本はなあ…小田嶋隆ひとりではいかんともしがたい。
小田嶋隆は断酒会でない、もうひとつの自助グループだった気がします。
紹介されてた、人生2割がちょうどいい、は読んでみますが、共著ですね。
その辺を明確に書いてないのも、まだそういう状態だからか、と思われるかも、と思いました。
帯
お酒なんか飲んで
いなくても
酔っぱらっている
ところが大好きです。
――ブロガー・作家 はあちゅう
まさにそれを表わすドライドランクという言葉がもう一つの自助グループにありますが、
それを知ってて書いた文章ではないと思います。作中のシーンで、
処方箋薬と酒のコンボを体験する話がありますが、
そのへんを、「酔っ払ってる」と表現したわけでもないと思います。
アルコールとうつ・自殺――「死のトライアングル」を防ぐために (岩波ブックレット)
- 作者: 松本俊彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2014/05/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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そのへんのタスクは、自助グループでなく、
下記のような団体に依るんだろうな、と誰かから聞きました。
こんな文句が賛辞のつもりで帯につけられてても、仕方ない。
アルコール薬物問題全国市民協会(ASK)
http://www.ask.or.jp/
自助グループには、ピンクの雲という言葉もあったと思いました。
鼎談を読んでて思った。酒魔という言葉は、思いませんでした。
イネーブラーは、ちょっと頭をよぎりました。あと、
言いっ放し聞きっ放しの居酒屋なんかないよな、とは思いました。
お金を稼いで「ミコノス島でパジャマ」頁90、
アメリカのアル中の人の転地療法失敗談みたいだな、と思いました。
自分が変わってないのに、住所変えてもダメって奴で。
作者もそれを読んだのでしょうか。
吾妻ひでおも、むかしのマンガでは、ぢかぢゃんぢかぢゃん書いてたのが、
アル中病棟では、書いてない。(特に男のお子さん)
だから作者が書かなくてもいいと思います。描けないでしょう。
ご主人と離れて実家生活?なのかどうか、読み飛ばしたのか、
アタマに入っていませんでした。カタカナでドキュンと書かれた隣人との共生など、
これからも続いてく人生についてどう描くのだろうと思いましたが、
すでに実家で、ドキュンの人(地域のボス)とは接してないのなら、先のことは解らないですね。
四日でまた飲んでしまうという箇所が興味深かったです。
二日で切れて、譫妄とかどうだったんだろう。
アルコール血中濃度が下がると、不正常な状態と身体が誤認識して、
あぶらあせだらだらかきながら眠れなくなる状態とか、
書いてないのが不思議でした。飲んでしまえば、
アルコール濃度が高い時だけは飛んだように眠れるでしょうが、
切れると目が覚めて、眠れないはず。
睡眠導入剤とか使ってるのだと思いましたが、書いてない。→入眠剤と書いてあった。
よかった。
あと、ガンマも正常なのに、この医者は簡単に入院すすめるんだな、と思いました。
通院でこらえて断酒百日で終わってますが、
吾妻ひでおも長い時間を経て、2作目を描いたわけなので、
そこまで日一日を大切にすごしてほしいと思います。
アマゾンレビューと同意見です、の一行ですますつもりが、長く書いてしまいました。
反省します。以上
【後報】
作者の名前について書くとすれば、ぎょうざの満洲*1などは当然知ってるでしょうから、
それと、老吃大の組み合わせで覚えればよいと思います。
- 作者: 鄭光,玄幸子,金文京,佐藤晴彦
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2002/02/01
- メディア: 単行本
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