『舞妓さんちのまかないさん 5』 (少年サンデーコミックススペシャル) 読了

転がってた(ということにします)マンガ。四月にこの巻で、六月に六巻とは速い、と思ったらサンデー本誌連載*1とのこと。少女誌かと思ったのですが。週刊少年誌で疑似家族の家メシ漫画やるくらい、子どもの貧困化ガー、子ども食堂ガー(嘘

●ILLUSTRATION/小山愛子(作者)
●DESIGN/徳重 甫+ベイブリッジ・スタジオ
連載担当/杉田千種/稲垣麻衣子
単行本編集責任/久保田慈夫
単行本編集/杉田千種/稲垣麻衣子/布瀬川昌範(アイプロダクション)
企画協力/三枝桃子

表紙は石畳とべんがらごうし*2の、花見小路とかそういう路。広東料理があったようななかったような。カバーとると、頁23の京都マラソン平安神宮の絵。


花街で働く16歳。
舞妓さんにごはんと、時々おやつをつくるおしごと。
華やかな世界の片隅で紡がれるおうちごはんダイアリー

帯裏
いいにおい。
ほかほかの湯気。
緊張の糸が
ふわっとほどける…
そんなごはんが
舞妓さん達を
待っています。
こと こと こと こと

裏表紙
野菜たっぷりクリームシチュー
半熟卵のスコッチエッグ
大鍋たっぷりおでん

カバー折(後)
お祝いの蒸しケーキ
カバー折(前)は著者近況と亀の子たわしの絵

もう五冊目なので、青森出身の子たちが、自分たちしかいないシチュエーションでも、東北弁でなく、京都弁つーか、祇園のプロのことばで話さんならん的な部分は、もうとうに書いてあるんだろうなと思いました。味付けが、東北のなんがいいか、あわあじというか薄味というか、砂糖つこたらお下品どっせ的な味になんのかっちゅう話も、もうガイシュツなんだと思います。そも青森とか、樽廻船だか菱垣廻船だかの経由地の豪商は京女(ひかした元プロとか)の御寮はん迎えたはるからそこの味つけは京都と似かよる、という話は、高村薫の『晴子情歌』で読んだかなと思います。

晴子情歌(上) (新潮文庫)

晴子情歌(上) (新潮文庫)

舞妓さんの生活も、もういろんな研究が進んでるので、例えば、誰だったか、日本の大作家が国辱ものと評した映画『SAYURI』とその原作とか(街並みがスラムのように穢いとかそういう批判だったかと。チャン・ツィイーも踊りやキモノの着付けが問われたはず。わたし的には引き立て役の工藤由貴が、ほんとにハリウッドで苦労してるんだなあと不憫になりました)その監修もした、1970年代に文化人類学のフィールドワークとして、複数年芸者生活を実際に体験した米国女性学者とか(映画に関してはダメな部分は監督のファンタジーの暴走の結果とし、自分は力及ばず止められずというかチェックはしてもノーとは言えないというかみたいなことだったのかなみたいな)、ありましたので、成果も多いだろうと。

ライザ・ダルビー Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%93%E3%83%BC

検索したら、現在浅草芸者の人がまず出たので、いやそれちゃうねん京都のが見たいねんと思いました。
下京区の図書館でしたか、ストレスだかいじめだか忘れましたが、円形脱毛症とかにならはって逃げた舞妓を女性問題の専門家とかが庇って、搾取のない脱封建の民主置屋を開設しましたさかいみなさんよろしゅうおたのもうしますみたいな本を読んで、ぶっとんだことを思い出します。あれもいろいろ書いてあった。

舞妓Haaaan!!! Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%9E%E5%A6%93Haaaan!!!

宮藤本人は京都には訪れずるるぶを見て脚本を書き上げた。

この映画で初めて堤真一を知りました。柴咲コウがつらかったかな。

今検索してて、『少年舞妓・千代菊が行く!』を知りました。五十四冊も出てるのか。少年舞妓。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%91%E5%B9%B4%E8%88%9E%E5%A6%93%E3%83%BB%E5%8D%83%E4%BB%A3%E8%8F%8A%E3%81%8C%E3%82%86%E3%81%8F!

むかし、祇園の、台湾料理屋の奥のバーで、芸妓さんに千社札もらったことがありまして、私よりバーのおかあはんが地に足がつかなくなるくらい喜んでおられた。そういうものなのか。すごいなーと思いました。せやし、第45話はよかったです。こういうのが少年誌で週刊連載出来る時代になったとわ。以上