『紫苑の園』読了

紫苑の園/香澄 (小学館文庫)

紫苑の園/香澄 (小学館文庫)

紫苑の園 (淳一文庫 12)

紫苑の園 (淳一文庫 12)

読んだのは下のほうの国書刊行会淳一文庫。装幀 中原淳一
序文が花子とアン村岡花子
末尾に、娘を語ると題して野村胡堂が文を寄せています。
あとがきは妹とその夫。

これも、児玉清さんの下記で知り、読もうと借りました。

2018-04-08『 寝ても覚めても本の虫』 (新潮文庫) 読了
http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20180408/1523134351

コダマサンは、少女小説ばかり読んでいる女きょうだいを笑うために、
コッソリ借りて読み、登場人物たちのあまりの清純さ可憐さに、
滂沱のナミダを流してハマって、ミイラ取りがミイラになった、
自壊述懐しておられ、それで読んだのですが、
あまりそういう感興は抱きませんでした。残念閔子騫

頁99
 ただ一つのあてちがいは百姓屋で買ってくれるだろうと思って沢山スケ爺さんに造ってもらった三叉みつまたが、インテリの奥さま方に五本買われただけで、二十本近くあまってしまったことであった。百姓家では、そんなものを自家で手軽にこしらえる事を勘定に入れなかった発案者の万里子は長い事それを悲観していた。

この「みつまた」が分かりませんでした。サルマタの誤記かとも思いましたが、
さっぱり分からない。

ジェックス GXー32 分岐三又

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NTスイベル(N.T.SWIVEL) 三又サルカン クロ #8

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グリーンライフ 蛇口コネクター

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https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51prqwiDzTL.jpg
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3-%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E9%81%8A%E5%AE%85-%E3%81%BF%E3%81%A4%E3%81%BE%E3%81%9F%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB/dp/B007QN0HU2
頁225、こどもさんびか「かみのおこの」歌詞はいろんなサイトにありますが、
うまい動画が見つからないかったです。「御子」と書いて「みこ」と読まず
「おんこ」と読むとか、「うたぬ藁」ってなんだろう、やわこくなくて、で、
チクチクするんかな、とか思いました。検索すると、もう藁布団とかないので、
縄をなう前の藁打ちが出ます。

藁打ち(ワラウチ)とは - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E8%97%81%E6%89%93%E3%81%A1-665619

頁227、「かいぬしわが主よ」という賛美歌、小説では「お唱歌」と言ってますが、
これは動画が見つかりますが、自分で欣赏するにとどめました。遺憾簡体字(笑)

頁230、Sonnenseite(日の照る側)


https://ja.glosbe.com/de/ja/sonnenseite
後ろの、父親野村胡堂の文章読んでますと、二十歳で結婚と最初の著作刊行、
二十三歳で早逝された作者は、ハイジの著者スピリは原書で全集を買うほどで、
(本書では「ハイディ」と記述)オルコットにも傾倒(本書では若草物語は「四少女」)
秘密の花園や小公子小公女のバーネットも好きで、あとマローも好きとあり、
マローは誰ならと検索しましたら、家なき子、『家なき娘』(ペリーヌ物語
の作者で、これだけオッサンでした。

松田瓊子 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E7%94%B0%E7%93%8A%E5%AD%90
腹膜炎 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%B9%E8%86%9C%E7%82%8E
松田道雄 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E7%94%B0%E9%81%93%E9%9B%84
ハズの名前を空目りました。松田道雄の『花洛--京都追憶』(岩波新書
改題して 「明治大正京都追憶」(岩波同時代ライブラリー)面白いです。
松田智雄 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E7%94%B0%E6%99%BA%E9%9B%84
ヨハンナ・シュピリ Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%94%E3%83%AA
ルイーザ・メイ・オルコット Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88
フランシス・ホジソン・バーネット Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%82%B8%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88
エクトール・アンリ・マロ Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AD
家なき子ってクオレじゃなかったっけ、と思いましたが、それは、
母を訪ねて三千里でした。母を訪ねてと家なき子は違うみたいです。
にんじんは、どうかな。

で、著者はこうした欧米の小説家とはまた違う、独自の世界を築いたそうですが、
私は先行各氏もハウス名作劇場のアニメを見たか見てなかったか、くらいなので、
特に意見はありません。レベッカとかジェーン・エアとか嵐が丘とは、ちがうみたいです。

女性が、その人生の早期に少女を主人公に描いた小説というと、
私はまず、NHK中国語会話の陳真さんが13歳(あちらだと数えなので14歳)
で書いた『漂浪の小羊』を思い出します。
こういう圧倒的な力を持った作品を過去に読んでしまったことで、
其の後、普通の少女小説を読めなくなってるのかなあ、とも思います。

漂浪の小羊 日本版元
http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=168582&bookType=ch
CiNii
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA72502824
台湾版元
http://www.smcbook.com.tw/smc/index.php?route=product/product&product_id=799&search=%E6%BC%82%E6%B5%AA

以上