容祖兒 Joey Yung《鏡子說》(“29+1”舞台劇主題曲) [Official MV] Joey Yung 容祖兒2018/02/14
ほかの方のブログで見て見ようと思ったのですが、恵比寿ガーデンシネマの割引デーに都合のつく日を算段してるうちに恵比寿は終了してしまい、仕切り直しだなと思っていましたら、超速参勤交代で厚木でかかることが分かり、映画コム担当者が惚れこんだのかなと思い、二週上映ですので(なんだかよく分からないダイナマイトは三週やりくさったのに)、これは中央線沿線青春群像映画館たちが上映したくて列をなしてるのかなと思い、台風明けでいろいろ出来ないうちにさっさと見てきました。厚木も、二週目でしたがまあまあ入ってました。一人、廣東語が分かるとおぼしき観客がいて、ホンコニーズアラサー女子トークなどオンタイムで嗤っていて、ジェラシーを感じました。ああ口惜しいです。
ほかの方のブログ
特別な1日(Una Giornata Particolare)2018-06-04
http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20180604/1528101145
(ロクヨンの天安門の日に挙げてますが、特にそれに意味はないと思います。たぶん)
公式 http://29saimondai.com/
アミュー厚木映画コムシネマ http://atsugieiga.com/29plus1/
パンフレット ESSAY MITSUYO KAKUTA角田光代(作家)人生とはじめて向き合わされる年齢
なんの先入観もなくこの映画を見はじめて、見るのをやめようかな、と思った。
その理由のひとつは、二十九歳を女性のひとつの区切りとしているかのようなはじまりに、違和感があったから。三十歳直前の女性が結婚することを(中略)なぜ見続けたのかといえば、舞台が私の好きな香港だったこと、あとは、勘でしかない。そして実際、映画はじょじょに、私の疑念を晴らしていく。(以下略)
パンフにはTOME URAKAWA浦川留という人がこの映画にまつわる香港芸能小ネタ大全みたいのを寄稿していて、私なぞ何も分かりませんでしたので、ほほうそうなんですかすごいなーと思いました。レスリー・チャン張國榮は沖雅也ではないのですが、沖雅也のように「涅槃」というキーワードが自裁時の留言にあった記憶があります。あえて検索して確認はしません。私がブエノスアイレス借りて観た直後に自死してるので、なんの偶然かと驚きましたその時は。チャウ・シンチーのVCDをしらみつぶしに買いまくった時に買った、当時の香港スターちょっとずつ出演して大変お得お正月映画“家有喜事”(昔の日本のたぬき御殿のようなものかと)でもレスリー観たと思います。張國强は知りませんでした。
映画館の手描きポップ
29歳問題 これからのあなたにも、29歳問題を乗り越えたあなたにも。
アパートの家主の都合で、自らの住居から追い出されてしまったクリスティの仮住まいが、パリで旅行しているティンロの家。正反対の2人の今後が気になる!
ティンロ→
底抜けに明るい性格。中古レコード店勤務で、レスリー・チャンの大ファン。大好きな映画や音楽、温かな人々に囲まれ、自由に過ごしている。
クリスティ→
化粧品会社に勤め、部長に昇進するキャリアウーマン。長年付き合っている恋人もいるが、結婚できるかは微妙。認知症の症状が出てきた父親が気がかり。
2005年に劇場初演で、その時から何も変えてないので、それでレスリー・チャンだったり、その後ネット配信におされて壊滅寸前となる(予定の)中古レコード店だということです。かなり中央線沿線的ですが、もともと香港は'80年代から日系のデパート行けば、そのまま日本のファッション雑誌が読めたわけですし、大陸のようなそこの時間的欠落はないです。地層のように同じ時間が紡がれている。黒竜江省の、一面の雪景色が眩しい、オロチョン族がまだ犬ぞりで交易に来てもおかしくない、大興安嶺の街道筋の十字路の新華書店の一角に、残留孤児二世三世が持ち込んだのか、型紙付きの、自分でお裁縫する人向けの、装苑の古い号がひっそり三十元くらいで売られている、そういう前世紀末の东北とは全く違う。
パンフレット ESSAY MITSUYO KAKUTA角田光代(作家)人生とはじめて向き合わされる年齢
(前略) いつもにこにこして、自分を楽しませる方法を知っているティンロは、ちっともうらやましく見えないし、痛々しくすら見える。だんだん、クリスティとティンロに、大差ないような気がしてくる。持っていたものを失って、きちんと傷つき、泣いたり怒ったりするクリスティも、好きなもので砦を作って自分を守り続けるティンロも、おんなじように見えてくる。(中略)
私は映画を見終えてから、この作品がもともと演劇だったと知った。ひとりの役者が、クリスティとティンロの二役を演じていると聞いて合点がいった。映画の作り手は、「持っている女」や「持っていない女」を描こうとしたのではない。ここで描かれているのは、人生とはじめて向き合い、(中略)格闘するひとりの、そして大勢の女性の姿だ。
彭秀慧舞台作品《29+1》2018 Kearen Pang 2017/12/27
幸せになるために解決すべきいくつかの事柄について。
キャリアも、恋も、家族とも、上手くやってるつもりだったのに、気がつけば袋小路。そんな時、出会った同い年のあのコは、なんだかとっても楽しそう。なぜ?
香港で非アクション映画としては異例の、7週連続ベストテンの大ヒット!あらゆる世代の共感を呼ぶ新たなる女性映画の傑作が誕生しました!
三十歳にはひとつ社会的な意味があって、香港では、三十歳から成人健診が受けられるそうで、私は以前、アンジェリーナ・ジョリーは、予防保守で乳房を切除してると聞きましたが、それがひとつ映画では大きな意味を持ちます。三十歳は、単なるクリスマスケーキの24歳とかアラサーアラフォー路線で出てくる数字じゃないです。ネタバレにならないよう細心の注意で書きました。
港版ポスター
両個同歩踏入30歳的女生
一個不只屬於30歳的故事
大陸版のポスターは、さらに、三十快乐と書いてあります。イヤミかな。
些末なこととして、四月三日に誕生日で三十歳になる女性がその前に成人健診受けて結果知ってるのは何故、と帰り自転車をこぎながら疑問に思い、そっか、数え齢で健診とか受けてるんじゃないか、あちらは数え年だもんね、と思い、その後、ばーか満三十歳になるその年度で健診やってんだろーたぶん、日本だってそうだろーがと気づかされガックリきました。
もうひとつ些末なことは、タクシーの運ちゃんがブルートゥースのハンズフリーなのですが、2005年ハンズフリーあったっけ、と。
この映画も、デッドプールやアイ、トーニャのように、主人公がカメラの向こうから観客に話しかけてくる亜空間殺法映画です。エンドロールは香港映画なのでメイキングが入っていて、そこに舞台動画も年度と劇場明記してじゅんばんに入っていますが、そこでも、女優さんが最前列の観客に話しかける場面が映っています。もともとそういう小劇場演劇であったと。私話しかけられたら困っちゃいますよ、広東語分かりませんし。十年上演して、主演女優の監督さんの年齢的な区切りもあって一旦やめて、映画がウケた後再演したそうですが、広東語で話しかけて北京語で返されるなんてことも、今やありそうに思います。
主人公の父親が逝去した後、母親は大陸に帰った、という主人公の独白があります。これ、中華世界以外だと軽く流してしまうかもしれませんが、けっこう深いことじゃいかと思いました。嫁日記のゲツがジンサン没後遼寧省に帰って(深圳に帰るのでなく遼寧省の瀋陽だかどっかに帰るんだと思う、そうしたIFが許されれば)、子供は日本に残るケースを仮定して比べたら、けっこう、家族ってナニ?って思うじゃいかと。主演女優さんも、観月ありさに似てるなと思い、もっと似てる女優さんがいたけど思い出せないままなのですが、香港生まれでなく広東省生まれということです(パンフ情報)Wikipediaで見ると潮州だった。
周秀娜 Chrissie Chau Wikipedia 上の写真は2010年のものとか。映画では、下の予告でも出ますが、すっぴんのように見える顔のカットがあります。
https://zh.wikipedia.org/wiki/%E5%91%A8%E7%A7%80%E5%A8%9C
この映画のWiipedia中文版
https://zh.wikipedia.org/wiki/29%2B1
(タクシーを「計程車」と書いてるので書き手は台湾人かも)
英語版 キャスティングを見ると、イングリッシュネームを持たぬキャストは一人もいない。
https://en.wikipedia.org/wiki/29%2B1
百度
https://baike.baidu.com/item/29+1
百度のキャスティングは、北京語版の吹替えを誰がやったかも明記。
ラウセッミンて誰でしたか。セシリア・チャンとかとの情事画像が大量流出した人でしたでしょうか。その人の名前覚えてないので分かりませんでした。
香港人はマナガツオ好きだなと思いました。むかし、北京の、工人体育場の近くに長期宿泊した時、出稼ぎとかも来るような、近くに独りで入れる食堂が、広東菜の店しかなくて、そこで、なんか、マナガツオみたいなのも食べた記憶があります。
瓶入りの豆乳ジュース、豆浆汁とでもいうんでしょうか、香港だと栓抜きつきの自販機で買えるのかと思いました。少林サッカーでチャウ・シンチーがゴミ売って得た五角で街角の露店から買ってますね。あの映画は人民元だった。
エッグタルト食べる店が、パンフのロケ地マップによると、香港でいちばん古い公営住宅のひとつにあるカフェとのことで、そもそも弱肉強食のホンコンに公営住宅なんかあるんかーいと思いました。しかもアバディーンという超一等地。まぁでもこないだ銭湯に行った広尾にも公営団地あったし。
駅のホームは、競馬のある時だけ使う臨時駅で撮影したそうで、私のクセで、看板の字を読んでまして、「上車輛時 請小心空隙」と読んでましたが、検索すると、「上落車時 請小心空隙」が正しいようです。
空隙鄢點 Wikipedia
https://zh.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E9%9A%99%E9%BB%91%E9%BB%9E
頭條日報 2016-10-2
http://hd.stheadline.com/news/columns/0/20161020/504753/
勝手に使うなとうp主からの英文但し書きがある駅アナウンス粤國英打音付き動画
https://www.youtube.com/watch?v=dlJ68rnMaDA
ウォン・ティンロ(黃天樂)の部屋のドアのわきに「龍馬精神」という札が貼ってあり、意味を検索しましたが、日本語のだと、個人の方のサイトしか見つかりませんでした。
龙马精神 (汉语成语) 百度百科
https://baike.baidu.com/item/%E9%BE%99%E9%A9%AC%E7%B2%BE%E7%A5%9E/4748
彼女の部屋のメモ書きはメモする間もなくにじんだ。
《29+1》:終極預告 hmvDigitalChinaGroup 2017/03/3
社長(Wikipediaの「老闆」が「老板」と同じ言葉とは知りませんでした。ていうか「板」って「闆」の簡体字かな?)が特に英語をバンバン会話に織り交ぜて使うなと思いましたが、香港人はみんなこんなでしたか。ティンロもサンキューの発音が板についてましたが、ティンロ役の女優さんはバンクーバー出身だとか(笑)少林サッカーで、北京語なら、ボールを蹴るは「踢足球」ティーズウチウで、「球」タマというのですが、「踢」だけ広東語で「テk」と読んで、後ろは"ball"と言ってた、つまり、「テッボーr」と言ってたのを思い出します。ヒロインも含め、冒頭から、カロリー、ビタミン、マーケティング、オフィス、サプライアンドディマンド、ラストミニッツ、ダイレクター(ディレクター)プライオリティとガンガン横文字使ってました。その一方で、ゴンジュオ(工作)ジードー(嫉妬でなく知道)ホウドゥオ(好多)ドーゼ/ドージエ(多謝)といった、北京語話者でもなんとなく分かる、同じ単語だけれども発音が違うだけのものもばんばんあって、もっと分かるようになりたいなーと思いました。私は広東語映画は、圧倒的にチャウ・シンチーのしか観てないので、皇帝ミッションで、ジョンボージョンボーと首を回しながら言ってたセリフがこの映画でも出て、あっこれはチュエンブー「全部」かなと思ったり、タッピータッピーと言ってるのが、少林サッカーの、ショーパブでドヘタクソな歌を歌って頭を叩き割られるシーンで、「楽しい時間は短いもの」という字幕の場面、タッピーハイ、ゴン、バイバイロウと言ってるその「タッピー」と同じだろう、トゥービエ「特別」じゃないかと思ったりしながら観ました。こうした作業は、バカみたいですが、楽しいものです。
映画『29歳問題』予告編<2018/5/19公開> zaziefilms 2018/03/11
検査結果という字幕で「報告」ボーゴウと言い、報告という字幕でトンジー「通知」と言ったり。イーワイ意外とかガンダン感嘆簡単とかスオイー所以とか、ちょっと違うけどまあまあ北京語と同じ単語と、ビンドーとかモウとかガンガーとかの全然違う単語のハーモニー。そして英単語。こういうところに拘泥して、女子映画うんぬんが抜けてしまうのは分かっていたのですが、でもそこに帰る。いちばん核心のセリフ、「人生は思い通りにはいかない。でも受けとめ方だけは自分で決められる」これ、原文が知りたいです。なんと言ったのか。以上
【後報】
(1)
"三十快樂"港版預告にも書いてありました。
(2)
九廣鐵路(東鐵)の「上落車時 請小心空隙」という標語、なんかヘンだヘンだと思ってたのですが、「列車から降りる」を北京語では「下車」と言うけれど、広東語では「落車」と呼ぶ、そのギャップに気がつかなかったからだと分かりました。「列車に乗る」は北京語も広東語も「上車」なのに、なぜ降りるが「下車」と「落車」に異なってしまったのか、不思議です。
上のほうにある駅アナウンス動画の字幕は、普通話部分も「落車」と書いていて、実際のアナウンスは、「シァチャー("车"は、カタカナだとぴったり合う北京語発音の表記がありませんが、むりやりカタカナにしてます)"下车"」ですので、この動画作った人は北京語があまり聞き取れない人だと思います。
(2018/7/31)