そろそろ観ようかと思って夜の上映を見に行きました。厚木でかかるのは二度目ですが、前の時はシネコンがこぞって上映した時期でもあったので、無理したなと思っています。その時の恩返しか何かで、30億も興行収入あるんだから地方のちいさな小屋掛けのバヤイぜぜこのほうは格安に勉強させて頂きますですよみたいな人情話があればいいなあと妄想しますが、何も知りません。ビッグコミックオリジナルで中森明夫が「カメ止め」と四文字にちぢめて書いていて、なんだそりゃと思ったのですが、厚木の前説の人もそう言っていて、公式URLも"kametome"でした。公式には海外タイトルはワンカットオブザデッドですよと明記されてるのですが、Wikipediaを見ると、香港が"屍殺片場"、台湾が"一屍到底"、フラ語が"Ne coupez pas!"、イタリア語が"Zombie contro zombie"、それから"Kamera o Tomeru na!"、といろいろ書いてあって自由です。
映画スクール関係者全員が一丸となってSNS等で拡散すればこれくらいのことは出来る、というわけでもないでしょうし、私は8mmフィルムで自主製作映画を作った時のことを思い出していたのですが、そうした作り手側というか、カメラの後ろにいる側を経験したことがあるかどうか、の親和性がものすごく高くて敷居が低いこともこの映画ヒットの要因かなと思います。生まれた時から両親ほかにホームビデオで撮られて編集されて、長じてスマホで動画撮った経験がゼロのほうが珍しい人たち。彼らの琴線に響いたのではないかと。
ガラかめ
こちかめ
かめ止め
とめはね!
亀田兄弟を止めるな、ぐらいの駄洒落は私も思いつくのですが、この映画にもアルコール依存症者が出て来るとは思いませんでした。手の震えが娘のことを思うと止められる、わけもなく、けっこう笑ってる場合でもなく、しゃれにならんうちにと思いました。
監督が飲むワンカップが、ラベル剥がしてあって、普通の映画だと、ラベルばっちし写してタイアップ効果ねらったり、低予算映画だと小道具さんが頑張って架空のラベル作って貼って、世の現実にやいやい言われないようにしたりしますが、これが製作費三百万だっと言わんばかりにラベルのないワンカップ飲んでいて、見せつけられました。
ゲロの伏線は回収されてない気がしますが、見落としましたかどうか。
ケンちゃんなのかコーちゃんなのか分からしまへんと思いましたが、これも見落としかも。
赤ちゃんがすごいリアルでした。ふつうの映画で、プロダクション通じて貸し出される赤ちゃんとは思えないリアルさ。ここは、子役を説得する場面との対比で考えればいいのかもしれません。
ゾンビ映画の撮影ちゅうホンモノが紛れ込んで、という流布されたのかされてないのか不明なあらすじがフェイクなのか真実なのかは、書きません。
進行というかタイムキーパーというか、のおばさんが知ってる人にそっくりでした。富野由悠季が海のトリトンでやってた仕事なのかどうか。
なんでマットがあるのかという謎はどうでもいいと思います。オカッパのオバーサン名女優だと思います。シルベスター・スタローンやシャイニングのTシャツ、"GOOD GUY GOES TO HEAVEN, BAD GUY GOES TO PATTAYA"のTシャツにも刮目して見たのですが、それは意味がないかったです。
日本軍の人体実験という設定は、ネトウヨから叩かれるのではないかと思いましたが、叩かれてるかどうか知りません。娘さんが「サーチ」の娘さんに似ているので、邦人の家族愛と大和魂に比べ、韓国系はあれだからSearchingと言えば許されるかもしれません。
731部隊「人体実験疑い」論文 京大「調査継続不可能」 : 京都新聞
胸の谷間がワンカットくらいしかないので、 残念閔子騫です。長尺は、タルコフスキー映画祭を見るため、毎日厚木から巣鴨まで放課後電車に乗って三百人劇場まで来て見て家まで帰る生活を数日間繰り返してた私にとっては以下略。
全員売れてる役者でリメイクするとしたら、川栄李奈と安田顕は外せないかなと思いました。似てないけど「嵐をやめて俺がしたかったのはこれだ」と大野智がやったら衝撃だと思います。韓国やハリウッドではリメイクしないのかどうか。バーニング納屋を燃やす。以上