レポ船の海 北方領土潜入の記 : 1982-03|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
『サカナとヤクザ』第五章に出てきたルポで、本になってるのかと勘違いして図書館の蔵書を検索したところ、すごいですね、国会図書館なのかオーパックなのかウェブキャットなのか知りませんが、その者たちが長年頑張って手入力で打ち込み続けたデジタル書誌情報が、全国津々浦々のハブ図書館(雑誌のバックナンバーを収蔵している図書館)で共有されるようになっていて、記事タイトルからその記事の号の蔵書がぱっと出てしまうという… 地元の各自治体図書館の中で、某ハブ自治体の「雑誌のバックナンバーを捨てないで所蔵している図書館」館内で閲覧しました。素晴らしい時代になったものです。
しかしすいません、広告のほうが面白かったので、そのすべてはとても読み切れなかったのですが、一部アレします。
その分借りる時の利息もすごかったそうですが、この時代なぜこれが出来て、今の時代なぜ出来なくてそして低金利で、そしてそれがなぜアベノミクスで利点がいっぱいあるのか、誰か分かるように教えてほしいです。相当頭悪いですよ、私は。
ちがった。長部日出雄でした。
ルポに話を戻すと、カメラマンのルポですが、とても写真なんか撮れる状況でなかったようで、全然写真ありません。時代的には、フォーカスはもう登場してたのかな。グラフィカルな誌面はあってもよかったのか、あくまで文春だから文字主体なのか。
で、あっけなく漁師でないことを見破られ、ソ連に捕まっちゃうのですが、東西冷戦の阿吽の呼吸なのか、軽くお灸をすえられる程度で、一晩くらいで帰してもらえます。肩透かしルポというか安堵というか。これから一生黒パンとなまぐさいスープの生活かも知れない、拿捕されて幾星霜後自殺者もわりといるとか、いろいろ書いた後に自分がそうでなかったことを実証してるわけですが、まーほんとにやばいことになったら手記なんかこんなやすやす発表出来なかったでしょうし、それを背景にか、まだこの時代は自己責任論は強くなかった気がします。というか、お調子者の人がまだ少なかったのか。周りに気を使って、用意周到ぬかりなくという。
そんなルポです。どっとはらい。