『本と女の子 おもいでの1960~70年代』"Books&Girls 1960-70" (らんぷの本)読了

 カバー写真 沢渡朔 モデル 金子ユリ 装幀・レイアウト 澤地真由美

本と女の子 おもいでの1960-70年代 (らんぷの本)

本と女の子 おもいでの1960-70年代 (らんぷの本)

 

 山崎洋子サンを読んでみようの一環で、安井かずみを読んでみようと考え、手に取ったのがこの近代サン編集のアンソロジーで、そこで安井かずみがバラバラに解体新書されていたので、こんなたあへる・あなとみあなアンソロジストこわい、どういう人だろうと思って読んだ本。著書というわけでなく、この人主宰のミニコミ誌、もしくは「小冊子」(本書巻末での呼び方)モダンチョキチョキズジュース「modern juice」で紹介した下記四つのよみものについての記事を膨らませて、インタビューなど加えて本にしたものだそうです。

・サンリオの前身の山梨シルクセンターの「かわいい本」シリーズ

 『チリ交外伝』著者へのインタビュー、甲斐みのりという方との対談あり。

新書館フォアレディースシリーズ

 インタビュー、対談あり。

あと二誌登場します。以下後報。

【後報】

近代ナリコとは 読書の人気・最新記事を集めました - はてな

近代ナリコ(こだい・なりこ) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

頁016、『チリ交列伝』の人が、サンリオの意味は、「山梨の王」ではなく、山を音読みすると太陽のサンになるからサン、リオは、梨を中国語で読むとリオだから、語感だけで選んだと書いていて、いやリオとは読まないだろうと思いました。

ja.forvo.com

頁072、新書館フォーレディースシリーズ131、1981年のが、萩尾望都『月夜のバイオリン』とあり、作品集に入ってたっけ、と思いながら検索すると、普通に手頃な価格で古書店から購入出来る本でした。

・三つめが「私の部屋」という雑誌でした。下記なのかな。

私の部屋 | 私の部屋リビング

この試みが現在からするとイマイチ分からないのですが、'80年代以降、個人のワンルームやなんかの写真を集めて出版したりするのが、すごくたくさんある(気がする)ので、それでかと思います。

TOKYO STYLE (ちくま文庫)

TOKYO STYLE (ちくま文庫)

 

 ここでインタビューしてる内藤ルネという人の紹介で、すごいタイトルの本があったので、それは読んでみます。

すべてを失くして 内藤ルネ自伝

すべてを失くして 内藤ルネ自伝

 

 ・あともう一冊は、池坊の「新婦人」という雑誌。

読みながら思いましたが、すべて、古書マニアが収穫やコレクションを開陳するという、その流れでしかないのではないかと。そういうミニコミだったのだろうかと。扉野良人という人もそういう人みたいだし。その辺はなんだろうあやしげのエッセーがウェブに転がってたので読んだのですが、あやしげ自体が屠殺紀行とそうなったみたいな検索結果が出るし、ミニコミで完結していたものが河出の魔の手で出版されると、まあ版権はウヤムヤでいいのかもしれませんし、河出の人がちゃんとやってくれるといいなあと思うですが(同人上がりは信用出来ない)う~ん、同人誌をそのまま出版した本を見た時に似た気持ちがままあって、う~ん、これと、安井かずみに手厳しい姿勢とが、やっぱり結びつきませんでした。どういう人なのか分からないまま。ナゾです。以上

(2019/11/23)