上は帯。そのへんにあった漫画。装幀者の書いてある箇所が見つけられませんでした。ミーちゃんの人の写真も、この後「翔んで埼玉」で多数露出する、鳥打帽の老人でなく、鶴太郎がサングラスかけてるみたいな、従前からの路線を、読者ともども歳を重ねつつ続けてる感じです。映画、こんなにここで告知してたのに、あっという間に上映館が見つからなくなった… 世は複雑怪奇。電子版も出ない。巻末に娘さんの漫画が三ページ載っています。
もはや名誉漫画としか言いようがないと。以前もパタリロがずっと夢の中で地獄だか魔界を彷徨う話がありましたが(未読)今度は作者がさ迷ってます。定番キャラ、なんでこんなに横に顔が広がって、口が大きくなったのか。新キャラは普通なのに。もともと、タマネギ部隊は、前から見ると鴨川つばめのトシちゃん25歳で、横向きだけ普通の顔という造型を読者にそういうものだと思ってもらっていたわけですけれど。
かつて関川夏央が韓国の小説家について、日本と異なり、編集が厳しくチェックして削ったりしないので、だらだら冗長なのがそのまま出てくると評したことがありますが、なんだろう、メロディやさしい。秋本治がこち亀やめた後精力的に作品発表してるのと対比してはいけないとも思います。パタリロ!も精力的といえば精力的。「女性誌に描く男性漫画家」この人と竹本泉(講談社)しか思いつきません。もうだいぶ長いこと、女性が男性誌でデビューとか、男性が女性誌でデビューとか、あるんだかないんだか、前者はあるか。ないとして、だからどうなのという視点もあるかと。和田慎二(白泉社)と柴田昌弘(白泉社)と、それから弓月光(集英社)がいた時代があった、以降知りません。この人だけサスティナブルに描いている。以上