『ふらいんぐうぃっち (7) 』"flying✰witch" (少年マガジンKC)読了

 cover design:福永真未(RedRooster)掲載は別冊少年マガジン2017年12月号~2018年8月号。2018年2月5月7月号は休載との由。

 ほかの人のブログでこの漫画を最初から紹介されていて、魔女が青森(住むのは弘前)で修業する漫画だそうで、この巻は中国が出るというので読みました。

しかし中国が出るのはこの巻の最初の話で、前フリをまったく読み逃しましたので、六巻見れば導入伏線あるかなあと思っています。

サブキャラが中国に行って魔法の薬を作ってもらう話。山間部の、川が街の中央に流れていて特徴のある橋がかかっていて、「中国 伝統的 橋」で画像検索すると、有料素材サイトでこの橋が出て(周囲の建造物は多少違う)"Tuojiang River" の"Fenghuang County"ということでしたので、後者はフェニックスとありますから「鳳凰」で、前者はピンイン叩くと"沱江"という河でしたので、"沱江 凤凰 桥"で再度画像検索して、湖南省湖西土家族苗族自治州の鳳凰県中心部にかかる「雪橋」と特定しました。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/3b/%E5%87%A4%E5%87%B0%E5%8F%A4%E5%9F%8E%E7%9A%84%E5%82%8D%E6%99%9A.JPG/405px-%E5%87%A4%E5%87%B0%E5%8F%A4%E5%9F%8E%E7%9A%84%E5%82%8D%E6%99%9A.JPG

鳳凰県 - Wikipedia

特産物はオオサンショウウオとのことなので、魔女の漫画ですから、それも出せばよかったかもしれませんが、NGがついたのかもしれません。中国を代表する作家のひとり、沈従文(沈从文)の生地とのことで、しかし私は彼の代表作"边城"「辺城」を、銭鐘書(钱钟书)の代表作"围城"(岩波文庫の邦訳名は『結婚狂詩曲』)とごっちゃにしているのでした。邦訳は松枝茂夫せんせいだそうで。

沈従文 - Wikipedia

『「武陵源と圧倒天門山 幻想の美しき鳳凰古城 絶景めぐり7日間」(8)鳳凰古城』湖南省(中国)の旅行記・ブログ by km45さん【フォートラベル】

まーキレイなところで。大理とか麗江とか好きな人なら好きと思います。たぶん。

湖南桥梁――【中国桥】

https://s7.sinaimg.cn/large/001uDkOqzy6KsWZkL6S56&690

Sina Visitor System

上の写真はここでは見れなくなったので、リンク先のウェイボーでみてくさい。洪水で水没した時の写真。上記の邦人旅行記を見ると、この橋の後ろに「大橋」があるそうで、手抜き工事の記事も見つかりましたが、それはまた別の時期みたいです。洪水は2014年7月で、橋が手抜き工事で崩落したのは2007年。

沱江大橋 - Wikipedia

http://i3.sinaimg.cn/dy/cr/2014/0716/4062480439.jpg

凤凰古城被淹 风雨桥没能扛住风雨_新浪新闻

街並みの絵は、まあ、21世紀中国によくある、観光用に歴史的建築をリビルドした散策用の街並みなので、現地はもっと生活臭がある狭いごみごみした傾斜のある路地のようですから、江蘇省あたりの観光街写真を混ぜてるかなと思います。

店のおばはんが彼女を訛りから日本人と見抜くのはご愛嬌として(訛るとはいえ、中国語喋れるのか!)まず水の入ったコップを出すのは、中国のレストランとしてはありえないと思ったのですが、21世紀の中国は変わったのかなあ。お湯のポットとコップが出て、そのお湯でコップを洗って、お茶っぱ入れて沈めて飲むなんて、もう昔の話なのかなあ。

レンコン炒めとモツ煮とマーボードーフとスーラータンとライスを頼んでます。魔術は体力を消耗するので、これくらいとらないとカロリー消費が半端ないという設定みたいです。この蓮根はスライスしてるので、それはそれでシャキシャキしておいしそうですが、先日湖北料理で食べたゴロゴロがおいしかったので、なんとなく残念。麻辣マーラーや酸辣サンラーの味つけだと、他の料理とかぶるので、おばはんがその辺のコーディネート分かってるなら、あっさり味にすると思います。

清炒藕片_百度百科

モツ煮、といってるのが郷土料理の味付けならいいですが、でなければキノコとか、ほかの肉料理にするかなと思いました。あるいはこれ以外の三品にする。

中国の話なんですが、瞬間移動するので、南極も出て、山場はフランスです。

今の漫画は才能のある人がソツなく描くので、ビースターズみたいとか(読んだことないですが)よつばと!みたいとか(ほかに知らないので)思いましたが、まあ、そんなのは相互に影響しあうだけで、背景も、昔だと写真を現像してコピーしてトレース台でトレースとかだったのが、すべて「デジアシ」と呼ばれる雇用促進の人たちがファイルのやり取りを経て在宅でやるでしょうから、素晴らしいですねと思いました。

方言は出ます。としかいえない。これが京都に行くと舞妓言葉をバシッと喋り出すとか、漫画はすごい。

体内のアルコールを瞬時に分解して、酔っぱらいをシラフに戻す魔術が出ますが、そういうことを考えるんだなあと。あと、穴場のスーパー銭湯が出ます。穴場でないといけないんだろうか。以上