『7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT 12 』(ヤンマガKCスペシャル)読了

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81kpw-34V4L.jpg装幀/柳川価津夫+大野裕介(SPICE)  巻末に参考文献一覧とスタッフ一覧、スペシャルサンクス。初出はヤンマガ'19年46号、48~50号、52号、'20年1号、2・3合併号、6号、7号。

満を持してのこの表紙。パンチパーマのナニワのおばはんではなく、山田孝之プロデュースNHK実写ドラマ版聖(セイント)☆お兄さんでブッダ役を演じた松山ケンイチでもむろんなく。

こんな表紙ですが、物語は劇場戦争決着編。アマゾンレビューで唯一読めるやらせくさくないレビュー(もしくは、ほかが語彙の貧困な一行レビューなのに対して、若者の学力低下に抗しうる唯一の逸材でかつ漫画読みであろうという天然記念物みたいな人物のレビュー)が、これが史実ってのがすごいと言ってて、同感です。

カバー折の文句は「俺はまだ立ち向かえる」おまへはエレカシか、という。

瞬間的に燃え上がってカラダの関係になったあと、一度冷めるのが男女関係、という定説とはまったく関係なく、ジョウンはリチャードにヨソヨソしくなります。別にワースに遠慮したわけではありません。

11巻と同じことを書きますが、この時代女性役者はいないので、男性(少年)が女性を演じていたというのを思い浮かべながらこの巻の三人の魔女の握手会を眺めると、うれしい人もうれしくない人もいるんだろうなと思いました。

現実のりゅうちぇるは父となり、どんどんキャラが変わっているのに、マンガのトマス・ウォトソンはキャラが固定され、時が止まったままバイセクシャルな変態属性なので、マンガってこわいと思いました。

私はリーがもう既に一度女王に謁見したことを忘れています。ロビンがベッドの移動の仕掛けを思いつく場面も、わざわざリンかけ手法で過去のコマ縮小コピーして切り抜いて貼ってるのに、それを見て思い出せません。というかこのリンかけ手法、デジタル時代なのにまだ有効なんだろうか。それを超える自然な過去回想の挿入、デジタル処理はまだ思いつけないのだろうか。

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カトリック教徒を虐殺し、地獄を築き上げた女王エリザベスの真実。

考えてみると、英国国教会というのもヘンな宗派ですよね。再婚したい国王がしでかしただけのことが、現在まで残っている。ここで現官邸の法改正やなんかの隠喩を気が利いた感じでいうと、うまいこと〆たったみたいな感じになるのでしょうが、うまいことは言えないので、終わります。以上

あと、アナル舐めですが、よく考えると、巨匠萩尾望都が、すべての妹萌えに叩きつけた『王妃マルゴ』の近親相姦に比べれば、アナル舐めなんかかわいすぎるだろうと。王妃マルゴ、いつ残りの巻を読めるのか。どっとはらい