足利学校読本 : 「学校様」の歴史と現代 (足利教育会): 1995|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
買ったのは平成八年の改訂版。足利学校の校長は「庠主(しょうしゅ)」というのですが、当時の庠主、あの中村元先生、インド原始仏教研究を日本で切り拓いた第一人者みたいな人が庠主だったのですが、その人がカラー口絵のあと、「発刊に寄せて」をまず書いています。編集委員会は足利教育会なので、その後その会長のまえがき。とりあえず歴史がいっぱい書いてあります。小野篁だの、上杉氏だの、長尾氏だの、ザビエルが驚嘆しただの、家康だの、林羅山が小野篁開祖説にケチつけただの、もうてんこ盛り。
今の庠主は前田專學という方。
私は昔ここに行って、孔子と徳川家康と小野篁の座像が三つ並んだ部屋を見たことがあるような気がするのですが、さだかでないです。その後再訪時にこの本を買いましたが、その時の想いでもさだかでないです。なんかタイ料理屋が近くにあった気瓦斯。
「庠主」ということばもおもしろいですが、ここは釈奠(せきてん)もちゃんとやっていて、ただ、中華圏のそれのように、ほんまに生贄の家畜を殺したりしないようです。と書くと中華は生贄を殺してるみたいですが、これも記憶が定かでないです。そんなことしてないかもしれない、今は。
佐賀の多久聖廟にも一度行ってみたかったですし、足利学校にも、次はセキテンの時に行ってみたかった。で、羊の生贄を殺す中国のお祭りは、下記の回族のとごっちゃにしてるかもしれないです。
北関東の小京都ということで、栃木SCがJFL時代、足利ホームゲームを開催したこともあるらしいのですが、スタが要件を満たさずともよかった時代の話なので(外から野津田が覗けた時代)その後はそういうことはないとか。あとは、足利は藤棚と森高千里の歌。なんで九州の女性が煮詰まった時に利根川流域で癒されたのか、本当に不思議です。
裏表紙に並んだ人名。真ん中の人は、明の人らしいのですが、検索で出ませんでした。
足利学校の近くの古書店は、中国関係がそれなりにあって、パラフィン紙で本を包む本屋で、探してた劉岸麗の『風雲北京』か雲南の本を、ここで見つけて買った思い出があります。あとなんだ、宮沢りえが末期がんを演じた「湯を沸かすほどの熱い愛」のロケ銭湯が、ここともう一軒都内でしたか。ちがったかな。
映画『湯を沸かすほどの熱い愛』【舞台設定:足利市】-撮影実績-映像のまち あしかが
オチがひどいです。
なんでこの本を苦し紛れにあげようと思ったかというと、例のトランプvs孔子学院のニュースを見たからです。
[B! あとで読む] 米、孔子学院も「外交機関」認定 「中国共産党の宣伝組織」と主張:時事ドットコム
上の記事は一ヶ月前ですが、聞き手の名前が例の隔離日記さんでした。痛快!
[B!] 台湾駆け込み朝日編集委員の「隔離日記」が大炎上 「まるでピクニック気分」台湾への配慮欠く行為に在留邦人ら憤慨(2/3) | JBpress(Japan Business Press)
孔子学院、立教にもある気がしてましたが、りっつーと混同してたかな。この本に載っている、ドーンとした孔子像は、平成三年こんりゅうなので、中国からの贈り物としては時期が早いので違うと思うのですが、確か境内には、孔子学院からの贈り物的な立て札と、ドーンとした黄金の?孔子像があった気がします。まあ孔子学院はどこ行ってもいろいろしてそうなので、置物だけでやいやい言ってるとキリないと思います。桜美林に孔子学院があるのは有名ですが、神田外語大や麗澤大はどうなんだろう。片隅になんか置いたりしてるのだろうか。で、足利学校のバヤイ、それなのに中に入ると徳川家康と孔子が横一線で並んでてさぞおもろい、はずなのですが、その記憶が真実なのか模造なのか分からないところがなやましいです。
装幀やレイアウト担当者の記載はありません。
以上