【衝撃の話題作】映画『ミセス・ノイズィ』予告編【騒音おばさん】
ねとらぼ等でえっらいベタほめしてたので、結局観た映画。ドレミファ娘の血は騒ぐ。
こんなところで観ました。したっけ、ポスターがどこにも貼ってないかったので、ポスターの写真撮ってないです。
東京ではここが一日数回ブン回していて、あとは武蔵野館と立川のみ。神奈川は、みなとみらいと、これも東宝シネマの鴨居ららぽーとで一日一回のみ。何故かこの日比谷のド真ん中が先週一日四回、今週も一日三回ブン回しているのがひどく面白いです。見終わってから思ったのが、配給側かなんかに変わり者がいて、この映画がよしんばカメとめと同じ戦術でSNS拡散、毎回満員状態を作り出して、それで客が入ったとしても、それってこの映画の伝えたかったことと矛盾してね? 逆じゃん。なら、いくら宣伝しても客はぜんぶ本邦最大最強シネコンの東宝シネマズが吸い取ってやんよ、歌舞伎町鬼滅一日十一回上映のブン回し力をもってすれば、いくらでもこんな映画吸い取れんだよ、それでも興収入るからいいだろ? なあ? みたいなことをブツクサ言ってて、で、こういう事態になってるような気がしてならんです。
で、皇居のお濠の見えるような映画館でこの映画を観たのですが、ねとらぼのヨイショ記事が如何に歌おうと、今年の私のベストワンは、ビーガンのロングデイズジャーニーで決まってるので、この映画もこざかしいことは小賢しいですが、武田由美にはかなわないです。
今号の釣りバカ日誌で初めて、浜ちゃんが青葉区に住んでると知ったのですが、この映画も昭和医大病院の藤が丘とかモロに出ますので、同じ青葉区と分かり、それだけで笑いが止まりませんでした。大家さんの名前が谷本なのですが、藤が丘と市が尾の間に同名の神社や小学校があり、あの辺のすべての土地持ち、地主のイメージを集約させてるんだろうなと思いました。おばさん家はたぶんおばさんの商品作物選別の手伝いだけでは暮らしていけないはずで、行政の助けをもらってると思うのですが、そういう人で部屋を埋めてるマンションなのかなとも思いました。小規模なURや公団のような団地にも見えるので、大家がいるレベルちゃうやろと思ったのですが、公営でこうしたトラブルを描くと、現実との絡みでさしさわりがあるのかもしれません。
おばさんは胡瓜の選別だけやってるのですが、青葉区で商品作物やるならもっと付加価値の高い物やるはずなので、胡瓜はねーだろうと思いました。選別袋詰めだけパート雇って、収穫というか摘果を手伝わせないとか、大和や綾瀬のトマト農家(トマトのほうが当たり前ですが付加価値が高い)でもありえんわ、と思いながら見ました。おばさんが廃棄作物を八百屋やスーパーに持ってって売ろうとして、売れないと断られるのは、至極当たり前の話で、アホかと思いながら見たのですが、周りの観客がみんな何も分かってないみたいなので、ここで言っておくと、そんな素性の分からない作物ホイホイ売ってたら、販売責任を問われた時対応出来ないでしょ、てな話で。どんな農薬漬けの大陸野菜なのかもしれないし。農家は生産履歴をちゃんとつけていて、何回農薬使ったかとか、細かく書類に記入して、それを提出した上で出荷してるわけですので(それがめんどくさい人はその辺で無人販売したりする)トレーサビリティもクソもない形で野菜持ち込んでも、売ってくれないのは当たり前です。農家でアルバイトしてるのに、おばさんがそんなことも知らないのは不自然です。監督には、次回作までにその辺にもワキの甘さがあることを認識してもらって、さらに成長していただけたら幸いです。
自分でキュウリを漬物にするとかどうだろうと思いましたが、言うは易し、行うは難し。
前の席のじいさんが、ゴホゴホ咳しながらそれでも席を立たずずっと見てたので、もしこのじいさんがコロナだとしても、シネコンの空調で私のところまで来ないでくれたらいいなと思いました。咳してもシネマ、って感じで、家にいたくない人なのかなあ。そんなこんなで都内は連日新規感染者数ン百人。
この映画とは別ですが、実在した騒音おばさんは、かける音楽のセンスがすごくよかったそうで(大音量でしたが)、デーブ・スペクターがほめてたと、この映画の褒め殺しヤフ―記事のコメントに書いてありました。
おばさん、藤田朋子が演じたかったかもしれない。でもおばさん、取り箸を使った方が、あのご主人は喜ぶと思う。主婦は、おっぱい、否、タバコを吸わせたかったなと、後半の苦悩見て、少し思いました。よく似合ったろう。でも紫煙をくゆらせなくても、なんとかなるものだなとも思います。ラスト近く、丸進不動産という看板と電話番号(とメールアドレスもしくは公式URL)が、かなりバッチリ映るので、これが小道具でなかったら、ブルーレイにするときには隠した方がいいと思います。小道具だとしたら意味が分からない。おばさんのところに届いた手紙は宛先が川崎市椎名町と書いてあって、区がねーし、おばさん家のテーブルとか調度品が少し良くなってるので、小金が入って川崎に引っ越したのだろうかとも思いました。ご主人のセンで、クラファンをもちかけてくる香具師がいて、そいつと折半するくらいの金が入ったのかもしれない(という私の妄想)椎名町という地名は、トキワ荘へのオマージュ以外何物でもないと思います。
それでいうと、カサハラリンという、水沢玲のライバル作家は、まんま持ち込み時は必ず革ジャンを着てなめられないようにしてたという、伝説の漫画家と同名でしかなく、何の冗談だろうと思いました。
この漫画家を出すなら、ロケ地は青葉区でなく八王子にすべきだった。 密教戦線サンガースは、京都パープルサンガより数年早かったと言われる退魔師もので、主人公のチベット仏教僧を辮髪にデザインした時点(初回)でその命脈は尽きていたのですが、後半争奪戦になる、チベット仏教最高指導者「ゴライ・ラマ」の大便を練った秘薬、ツァ・チェン・ノルプーというのは、なんかリアルにありそうだと思っています。
あとはなんだろう。売れっ子のキャバ嬢は頭がよくないと出来ないから、ああいう子がいてもおかしくないけど、私自身はキャバ嬢と文學談義したことないです。私の底の浅さがバレるから。バズレーサーというハンドルネームとか、神奈川のラーメン屋なのでメニューにサンマーメンがあるとか、そういうところだけ着目してもらえれば、ネタバレしないレビューを完遂出来たかと思います。
これでネタバレせずに逃げおおせたと思うのですが、どうでしょうか。これでもネタバレしてるでしょうか。以上
【後報】
農家の無人販売所は、中抜きがないから、そこは売り手も買い手も両方メリットあると思いますし、今はコロナなので、密を回避するとか、遠出しなくてもいいとか、そういうメリットがあるのも、また理解出来ます。しいたけまた売ってくれないかなあ、足が早いものだから、無人じゃ売らないか。
(2020/12/31)
【後報】
そうかと思うと、私が住んでるのは座間ですので、父親が、無関係だからそっとしておいてもらえてるのか、あるいはほんとに行方がしれなくなってるのかという事件もあります。
廃病院の肝試しと同レベルの立ち入りがあるのか、最近はこんな看板も立っているという。事件前から格安で、事件後も他の部屋が空き部屋にならないロフトつきアパート。
柵の向こうの鉄道会社の敷地内の線路わきに献花するわけないので、誰かがほって、周辺住民も気になりつつも、柵を越えて拾いに行くまでは出来ないという花束ふたつ。管理人や大家がほうるわけはないと思うので、そういうのも監視カメラ備え付けの理由のひとつでしょうか。献花台はないと思うのですが、よく見てません。
(2020/12/31)
【後報】
本厚木
(2021/1/15)