『再会』カムイ外伝単行本未収録作品「サライ」2018年9月号別冊付録"Reunion" Kamui Gaiden book not included work "Sarai" September 2018 issue separate volume appendix

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上諏訪の喫茶店にあったマンガ。でもどっちかというと、近年は高齢者層も中韓けしからん左派だらしない傾向が強まってますので、この店の本も右かな。週刊新潮週刊文春はありますが、週刊朝日はありません。

下のサライ公式によると、2009年のカムイ外伝映画化にあわせて三話限りの復活となった作品。単行本はそれ以前に出尽くしてますので、それで未収録。イコナという女性のその後の物語で、農繁期に江戸東部近郊の人口過密地帯から千葉北部の手賀沼などに出稼ぎに行く人たちの話。ならずものが紛れ込んで、事故に見せかけた殺人が頻発してますが、前近代なので、そういうことで。白土三平が中学校時代援農で音をあげた告白がいけなかったのか、イコナのおっぴろげジャンプがいけなかったのか。サピオでなくサライが別冊につけた理由は推して知るべしですが(この「推し」は、ご贔屓谷町の意味ではありません)どこか小学館系列がパブ記事打つ理由は、全作電子化配信開始のアピールみたいです。忍者武芸帖も忍者旋風もワタリも読めるのか。でもたぶん、読者が上野の科学博物館に行って解き明かしたという、オボロ影の術の解説はないんだろう。あれは赤旗読者も、自分で種明かしちゃんと書かないのは不誠実だ、ひでえと言ってました。

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そして昭和63年より『ビッグコミック』で連載が始まった第2部では、日置藩崩壊後の登場人物の群像が続く。

続く外伝では、忍びの道に入るも苦悩の末に抜けたカムイの流浪と、自然を相手に生きる人々の暮らしが描かれた。

これ、順番が逆だと思います。カムイ外伝は、白土ヨメ作詞主題歌のアニメとあわせた第一期、ビッグコミックだかなんかに連載された岡本鉄二画の第二部があって、そのあとカムイ伝の第二部が始まったものの、舌を抜かれた正助再登場のあたりで作者バックレのまま現在に至ったはず。そのうち長崎尚志原作・大友克洋作画で続編が描かれるという噂は、ありません。ないならもうなんでもありで、鳥山明作画でも根本敬作画でも蛭子能収作画でもいいです。以上