主义又摔倒,主义又哭了,主义生日快乐…… "摔跤吧!"

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人形シリーズ 森下編

闪到腰、骨折…… 雪天路滑,摔倒的市民增多,请注意小心一点儿。独居老人在家中意外摔倒的情况也屡见不鲜。为了尽早测出风险,防止意外发生,执勤民警热心上前提供帮助。

平熱。ラジオ体操してません。今日は下塗りが終わったところにまずペンキを一回塗って、その後は月曜に入荷して取りに行った防腐剤を木壁に塗ってました。昼はどこかに行こうと思いましたが、段ボール箱に書き終えた家計簿をどばどば入れて納戸に仕舞ってるうち、みそしるぶっかけごはんでいい感じになったので、そうしました。雪が降るというのに、今日はトイレに行っていません。明日はそれもコンボで来襲するのか。

「冬奥で人工降雪ばっかやってるから、その薬剤が偏西風に乗って日本に豪雪をもたらしてるんじゃないでしょうか」”废话少说。“

キム・BEIJINGガー2022。

朝軍手一枚だと風を通してしまい、寒くて寒くてしかたなかったですが、軍手を二枚重ねではめたら、とても楽になりました。五十枚ナンボで売ってるのが軍手なのに、なぜその手を思いつかなかったんだろう。

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"OGBOLO SOUP"とメニューに書いてあったと思うのですが、検索すると、"Ogbono soup"が出ます。「オグボ」とはっちょんしていました。ナイジェリア料理。それと、フフと呼ばれるキャッサバを練った主食。ペットボトルの水がでるところはケニヤ料理店といっしょ。黒人男性客も水飲みながら食べてました。フフは手食になるので、フィンガーボウルとして、キッチンボウルにお湯がはったのが出てきました。これ必須です。ないと手にくっつく。

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オグボスープ。この店は、けっこう開拓者が来てるはずですが、バーのような照明で光量なので、撮影にはみな苦労したのではないかと。テイクアウトしてしまうと、なんかちがうかもだし(そんなこと考えないでテイクアウトする派もいるでしょう)

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もともとは表の看板を見て、ジョロフライスとなんかスープを頼むつもりでした。ジョロフライスは、何かで読んで知っていたのですが、何で読んだか思い出せず、多分これで読んだんだろうと考え、ナイジェリア料理の予習も兼ねて、高野秀行『謎のアフリカ納豆』を再読しました。ジョロフライスは出てこなかったのですが、アフリカ納豆をハウサ語でダワダワ、ヨルバ語でイル、揖保語、否イボ語でオギリと言うとあり、それだけメモしました。

ジョロフライスは、意外なことに、韓国小説、チョン・セランの『フィフティーピープル』で読んだのでした。ナイジェリア人のバスケ選手が出て、韓菜は口に合わないとか、ボコハラムがどうとかぶつぶついうんじゃなかったかな。

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で、お店に行くと、女性陣が女性のためにみたいなケニヤ料理店とちがい、眼鏡のおっさんの店主がいて、ハル・ベリーがダッダーン!みたいな金髪パンチのマダムがいて、このマダムが料理を作り、さらに、ものっそソフィスケイトされた英語をさべります。おっさんと常連客の会話を聞いてると、ナイジェリア語なのですが、米国の黒人同士の会話を聞いてるようなイントネーションで、やっぱり西海岸から大西洋を渡ったんだなあと勝手な感慨。店主はイボ族だそうで、しかしこの店はナイジェリアンレストバーで、民族的な垣根はなんもないとのことでした。あと、ウィル・スミスがちっちゃくなったような子どもがいて、孫かと聞こうとしたのですが、孫という英語が思いつかず、店主に、あなたがオジーサンですか、と聞いたら、父親だと言ってました。

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フフ。照明が照明なのでこうなったりします。東アフリカのスワヒリ語文化圏ではウガリになるものが、西海岸ではフフになり、製法もちがうのかもしれませんが、私は専門家でないので分かりません。ウィキペディア読んでたら、コートジボワールではフォウトウと言うとあり、「ほうとうか!山梨か!」と突っ込みましたが、突っ込んでもひとり。放哉。

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お店では最初エグシはどうかと勧められたのですが、メモを見ながら、ダワダワと言ったら、前にもそういうことを言う邦人客が来てたようで、それならオグボだ、オグボにダワダワが入っている、とのことで、必然的にオーダーが決まりました。高野秀行が来てたのかなあ。ツイッターとか見てないので分かりません。『謎のアフリカ納豆』では、新宿にしかナイジェリア料理店はないことになっていた。そして、ケニヤ料理店で会った、やはりエスニック食べ歩きをしてる人に、私は高野本で絶賛されているセネガル料理とナイジェリア料理をとりちがえて、ナイジェリア料理はすごく洗練されててアフリカいちおいしいって高野秀行の本に書いてありましたよ、と、大嘘八百の知ったかぶりをしておりました。ひとはまちがえるいきもの。それでいいのか。

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オグボはねろーと糸を引きます。肉のぶつ切りがたくさん入っているところは、東海岸ケニアも一緒。高野本のハウサ語「ダンダヌ」(おいしい)を言ってみましたが、お店の人は誰も分からず、"It means delicious in Hausa language"と言っても、ピンとこない感じでした。日頃英語で部族間の意思疎通を図っているから、「マシッタ」否「おいしい」の意味の互いのことばすら知らないということなのかと私の妄想はスタンピードしたです。というか、「ハウサ」という発音自体、有気音みたいで、向こうのはっちょんは「アウサ」と聞こえ、仏語圏じゃないけどなんだべと思いました。イボ族はクリスチャンが多いと聞いていて、ハウサはムスリムが多いはずなので(ボコ・ハラムは主要三大民族以外の少数民族が牛耳ってるとか)それでかどうか、会話が途切れたです。ケニヤ料理店はマリア像とか十字架とか飾って、クリスチャンアピールしてる店でしたが、ナイジェリア料理店はとくにそういう飾りはなかった気がします。大画面でCNN流してるバーって感じ。音楽は英語でないのでたぶんナイジェリアンポップスで、私はリンガラもレゲエも区別がつかないので、そんなんかなあと思うくらい。

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アフリカ納豆なので、木の破片、木っ端くずが出て、それと、肉主体のスープのはずですが、やはりティラピアとしか思えない肉片のついた小骨がチラホラ、出ました。ダシが出るのだろうか。味の組み立てというか、隠し味はケニヤ料理店と同じ気がして、これ使うのはやってんのだろうかと思いました。高野本に出てくる「健ちゃん」のしとはもう退職されてるそうですが、巨大な大陸の東西で、ともに使われててうれしかろうと思いました。

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縦断がイギリスで、横断がフランスなのですが、神奈川県央で食べれるアフリカ料理は東端と西端(ちがうけど)の英語圏で、まあ仏語圏の人がそんな日本に来るわけもないよな、米軍基地と何の関係もないし、と思いました。私がサンクトペテルブルクの黒人留学生寮で見た、国籍の異なる黒人同士が、サバ、サバ、と挨拶し合う光景は、日本であるのかなあ。24時間営業の西友の階段にたむろしてるような連中でなく、ふつうの人同士で。

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今日も、明日も、穏やかに、静かに、落ち着いて、平和に。そして、出来ることなら、自分も周りもみな、しあわせにすごせますように。