『NHKへようこそ!01』"Welcome to the N.H.K." STORY:TATSUHIKO TAKIMOTO×KENDI OIWA:COMIC 原作 滝本竜彦×大岩ケンヂ 漫画 (Kadokawa Comics A)角川コミックス・エース 読了

やっと感想を書いた『世界の引きこもり』に登場する引きこもりがやたら口にしていたので、読んでみました。アニメのことを言っていたと思うのですが、たぶん見ないので、とりあえず小説とマンガで。

装幀・デザイン 大塚ギチ(UNDERSELL Itd.) 月刊少年エース '04年2月号~6月号掲載

全8巻セットをアマゾンの出品で、¥1,099+送料¥350で買いました。電子版は出てますが、もう紙版の新刊はないようでしたので。一冊も帯がついてませんでした。中にはさまれたりしてる広告も、なかったかな。

絵がうまいとは前から思っていて、なんで大槻ケンヂに似たペンネームにしたんだろう、損だろうにと思ってました。群馬県出身なんですね。本名かどうかは知りません。

大岩ケンヂ - Wikipedia

思った以上にクズなストーリーで、かつ、引きこもりとニートの区別がついていない時代なのか、登場人物はやたら外出しているわ、バイトもしてないのに金銭的に不自由してなさそうだわで、困りました。

処方箋薬の扱いが非常に軽くて、現在読める電子版では少し注釈をつけた方がいいと思いました。こんな認識だったからたくさんのひとが地獄を見たんだな。「プログラム」ということば。

滝本竜彦 - Wikipedia

原作者は北海道出身で東京の私大に進学。ともに今四十台で、この人たちの学生時代は、まだ大学が親に通知表を送って、出席状況とかを報告してなかったと思うのですが、どうでしょうか。学校に行ってないことが即親バレ=仕送り停止システムが背景にあるまんがだと思ったので。

親は仕送り大変だと思います。そのうち、奨学金の話などもストーリーに出て来るんでしょうか。そうして育って自分が親になったら今度は養育費バックレのような、少子化ダイナマイトな展開は鬼畜な感がありますが、現実にあるしという。

毎回、「○○へようこそ!」というタイトルで、最後のオチのコマにもそう書いてあります。カンパニーはカンパニーで、松尾、否、「仲間」とは書いてません。ロリータもペドと書いてない。カラー四ページ。

二年で13刷。アニメ化したからといっても、すごいです。定価:本体560円というのも、今なら倍くらいになってる気瓦斯。主人公は喫煙者ですが、この頃は、もっとお安く吸ってたなあ。

この程度の感想しか書きません。ではでは

【後報】

主人公たちはサブカル知識が該博で、作り手の意識が憑依してるわけなのですが、それって必要だろうかと少し思いました。

(同日)