カバー裏
『世界のひきこもり』に登場する世界のひきこもりがやたら口にしていた、めでぃあみっくす（彼らが口にしていたのはアニメ部分だと思います）のマンガ部分の二冊目。全8巻セットをアマゾンの出品で、￥1,099＋送料￥350で買いました。すべて帯なし、折り込み広告なし。
装幀・デザイン COVER DESIGN and PHOTO:大塚ギチGICHI OTSUKA(UNDERSELL Itd.) 月刊少年エース '04年12月号～'05年4月号掲載
原作者のカバ折発言によると、この巻は「ノーフューチャー青春活劇」で「ネコ耳少女との淡い恋」「剣と魔法の異世界ファンタジー」「美少女（によって主人公が）監禁洗脳（される）」「誰でも簡単に億万長者になれる方法」などが載っているそうです。
オンラインゲームに関しては、職場のゲーオタが「だからそういう、時間を合わせて約束するとかがわずらわしいんですよね」と言っていたひとことで、この頃と現在の「トレンド」の推移がよく分かったと私は思っていて、オートでどんどんAIが代行してゲームを進めていくだけの殺伐とした世界がみんな好きなんだなとも思います。
このまんがのヒロインは、十代後半なのに学校に行っていなさそうなので、ほかのキャラがすぐ「学校は？」と補導員のような質問をしますが、この巻ではまだ答えが書かれていません。いったいどういうふうに着地させるのか、知りたくないですが、不安な気持ちはあります。相手を縛って身動き出来ないようにして、「人格を一度根本から破壊しなければならないんです」「たくさんの悪口で」「人格を滅茶苦茶に破壊しないといけないんですね」などということをするのは、どの宗教がデルモで、そういう環境で育ったからほかのやり方を知らないとか、善悪のものさしが常人とちがっていることをうすうす知りながら修正しえないとか、いろいろ噴出するんだろうかとは思います。
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上記潮出版の本に、大泉にブラジル人が進出した当初から、聖書の十分の一税を現実に適用して、信者から収入があるごとにその十分の一の金額を収めさせるキリスト教の過激な一派もまた進出しているとあり、具体的な名前が書いてないので、知りたいと思っているのですが、たぶんこの漫画のヒロインにまつわる宗教とは別なんだろうなあと思います。
50歳になってもひきこもりを続ける主人公と年老いた両親の描写があります。50-80ナントカ問題の先取りというわけでもなく、当時から当事者にとっては深刻な問題でありながら、有効な解決策が無いまま現在に至るんだと思います。そして、マルチバースとは無関係。『迷走王ボーダー』後半、蜂須賀の年老いた両親が公団住宅みたいなとこで暮らしてるのを探偵と蜂須賀が覗き見する場面があり、そのインパクトのほうが私としては強いです。
『完全洗脳マニュアル光と闇』『悪徳商法撃退マニュアル！！』等々マニュアルが出ますが、後者は役に立ちませんでした。「マイウェイ」という、いろんな商材（洗剤やら健康食品やら）を取り扱うマルチ商法の巨大集団が登場し、みんな借金と痛い思い出を糧に生きてゆくことになります。①八高線の北八王子駅からの景色②飲尿療法の社長（弁護士副業規定に引っかかるので書類上は別の親族を経営者として登録してる）の会社で一時期EMナントカ（微生物）をやって、多種多様な人種の宿泊者たちのニオイをゲストハウスから払拭しようとしてたこと③尊敬する人「与沢翼」の整体師と労災、診断書、などなど、私のように狭い社会で生きてきた人間ですらこれくらいはさまざまな過去の見聞が走馬灯のように、です。心残りは、大豆ナントカでシャカシャカやってやせるやつの、京都の元締めみたいな人たちにロックオンされて、家族の分まで買わされてしまった若い子に、本気で忠告しなかったこと。じっさいに痩せてしまったことで、忠告しずらくなったというのがあったのですが、でもなあ。
カバーの裏側の印刷が、いちばん見やすいカラオケ店内です。でも本編にカラオケは出ない。頁74「…あなた達お似合いですよマジで…」は私もそう思いますが、えてしてそういう二人は別れる法則が発動しないか、wktkなルフランを持つ自己に辟易もしています。そして、一週間拘束して放置して、二日入院したとさらっと書いてますが、ふん尿とかいろいろ、その程度のPTSDでは済まない気がしますので、このまんがはそういう、「この程度で済むわけない」が多い気がします。想像力の欠如なのか、なんなのか。以上
