冷凍ポテトが普及する前のサルタード一族

人形シリーズ

山十編

てまり

錦風作

今朝も、ストレッチしました。お湯を沸かしてお茶をあげてということがないので、線香がともった仏壇に手を合わせるのみ。

代わりに、水くれやらなにやらしました。

ねこは外へ行って、また中へ。

平熱。

外はしらじらと明るいです。

日替わり定食のスープ。"sopa de la casa"

拡大。大根とセロリと、素麺のような麺と、肉片と、ハーブ。この日はとうもろこしの輪切りはないかったです。

完食。

たまごのソースかけ。"huevo a la huancaina" 玉子値上がりですが、ここはまだ栄食定食の、このつけあわせを堅持。

タクタクとロモサルタードのセット。あと、チュペを食べれば全メニュー制覇のはずですが(牛肉のやきめし、チャウファデカルネ"chaufa de carne"は、ほかのお店で食べたのでヨシとしていたかもしれません)このところそこで足踏みしていて、この日も日替わりを頼みました。

タクタク。固くなったようなゴハンを、豆と混ぜて、表面を炙って焼いたのが始まりの料理。ペルーの黒人料理が起源というふうな記事も読みました。

es.wikipedia.org

ロモ・サルタードにアヒ・ヴェルデをかけたところ。日本におけるペルー料理の原点、というとオオゲサか。私のペルー料理の原点ではあります。醤油味なので、邦人に馴染みやすいとの共通認識があるようで、どのペルー料理店も、邦人が迷い込み、何を頼んだらいいか迷ってると、まずこれを薦めます。

ja.wikipedia.org

タクタクにこの店の、辛いキムチのようなものをかけたところ。この店に来だして数年になりますが、やっとこの調味料の名前を聞き、「ロコト」とのこと。

ja.wikipedia.org

唐辛子を指す単語が、アヒとロコトとふたつあるのはぼんやり認識していましたが、違いを深く考えたことはなく、アヒが細長い唐辛子、ロコトがピーマンのような丸い、ハバネロ型なのかなあと自己判断。鶏がポヨとガジーナ、二つ単語がある時にはかなり迷いました。今回は合ってますかどうか。

ロモサルタードというと、醤油味のチファ料理、広東系の移住が多かったのになぜチファという単語は官話系統の発音ぽいのか、という疑問以前に、なんでフライドポテトをさらに炒めてしまうのか、という疑問がずっとあったです。そこがわけわからなかった。沖縄が米軍のレーションで食生活をすっかり変えて、スパム炒めが日常菜に入り込んだように、なんらかの援助物資ほかでフライドポテト用のポテトが大量にペルー社会に入り込んだのかなど、ずっと妄想をたくましくしていたです。

stantsiya-iriya.hatenablog.com

その蒙を解いたのが上記農文協の絵本で、もともとそのままだと有毒の芽が出たりで保存が難しいじゃがいもは、凍みイモのようなかたちで保存するのがアンデスのポピュラーで、それが近代、冷凍ポテトが入ってきた時、冷凍ポテトの形で保存する方向にシフトするのにそれほど時間はかからなかった、という解釈で納得することにしています。料理は合理性。

タクタクの豆と、ロモサルタードの牛肉とポテト。あさつき。

ペルー料理の原点を、セビチェに求める人もいるでしょうし、そこはさまざま。なんにせよ、こういうふうに幅がある料理形態、料理体系を持っているので、とても新鮮でした。こうなると、どこかのお店で、冷凍ポテトが普及する前のサルタードを復元して一日限定スペシャルで出したりしそうな気もします。

食後。

さて。

今日も、明日も、穏やかに、静かに、落ち着いて、平和に。そして、出来ることなら、自分も周りもみな、しあわせにすごせますように。