叛逆のずべ公アクションももう七冊目。
今回、前半読んでて微妙に違和感があったのですが、左向きの顔ばっかだったからではないかと推測してます。右利きのひとは意識しないと右向きの顔を描かないので、左向きの顔ばっかになって、それだと知らず知らずのうちに画面構成が単調になる、とは小学館の編集が持込に言いそうなアドバイスですが、これほどのベテランになってもそういうことがあるのかどうかは、分かりません。後半は右向き左向きを均等に割り付けてますが、多少苦しそう。こういうの、デジタル作画なら左右反転で簡単に出来るので、それをAIがバランスよく配置すればいいような気もしますが、そうやって作ったブラックジャックとか、どうなんでしょう。未見。
帯。装幀/森谷寿子 月刊少年シリウス2021年5月号、2022年5月号、7月号、9月号、11月号、2023年1号、3号、5号、7号、9号、2024年1月号掲載。まる一年休んでたようですが、理由は書いてません。コロナカの出来事。
帯裏 あいだにはさまってる広告は、ナンバー8原作『サラリーマンZ』と、『ギャル弁 歌舞伎町の幽霊』
カバー裏(部分)「あとがき」によると、著者はユーチューブのヘビーユーザーだそうで、それなら、「おぱんちゅうさぎ」あたりとコラボして、「おぱん逆ちゅべ公アクションうさぎ」とかやればどうかと思いましたが、そういう方面の動画を視聴してるわけでもないようで(ドキュメンタリーを見てるそうです)それに、可哀想に…!サンのほうが、沙村センセイより知名度があるやもしれないとも思いました。むげにんはともかく、この作品限定でいえばの話で。
カバー裏(部分)
これも「あとがき」によると、著者はベニテングダケを食べたことがないそうで、しかし確かこの人は美大出身ですよね? 美大出身者が北海道の青くさいタバコ(ススキノ探偵シリーズで、電子レンジに入れて五分でパリパリに乾燥させる場面はジモティならでは)や、沖縄の牛糞に生えてくる オムレツとならぶ日本三大ナントカである本州の雄、ベニテングダケを食べたことがないなんて、ちょっとありえないと思いました。モグリじゃあるまいに。
そしてこの絵も左向きですが、カバー表紙は右向きです。ケント紙の裏に左向きで描いて、ガラス窓につけて透かしておもてに右向きになぞって描いた表紙ではないと思います。
この巻も中国語が多いです。私は、”你该死的家伙,就这样活该活该!“と女性から言われたことがあります。
頁115。村"cun"はふつう「ツン」と読むのに、ツェンと書いてるのが違和感ですが、〈谁〉"shui"のように「シェイ」と聞こえる音もあるので、深くは問いません。〈画〉"hua"を「ファー」と書かず「ホア」と書いてくれてるので、もうあとは不問です。
頁086。二人称の〈你〉の女偏、〈妳〉は初めて見たような気がします。三人称の〈他〉〈她〉はよく見ますし、ジェンダーレスの三人称表記"TA"も見てるのですが、二人称は見なかったなあ。
頁136。なぜか主席そのものは首魁になってません。副総理が悪という、中国でもなんとかおkが出そうなレベルにとどまっています。"Xian"はシァンでなくシェン。〈忠〉をジョンと読まず有気音無気音は清音濁音にあらずルールのチョンとも読まず、耳で覚えたツォンとルビを振っているのは、へえ、でした。
頁067、"yeshu"の簡体字検索結果。主席出ておりますがな。
巻末。以上