相鉄瓦版 Sotetsu Kawaraban 第286号(2024年1月8日更新)特集|主役に寄り添う大きな存在 読了

今号は明るい色彩の表紙で、なんというか、うれしいです。

年明けに相鉄線に乗った時はまだなくて、配布された後は、私が気づきませんでした。くまざわ書店有隣堂だとポイ活が出来ないから、紀ノ国屋まで行って『セクシー田中さん』を買おうか、でも遠いしな、なんて思いながらふと立ち寄った相鉄線の駅にこれがあったので、これの感想を書きます。助かった。

表紙イラスト/サタケシュンスケ

今号はコーディネーターがすごいと思いました。主役に寄り添う存在というお題で、①ブラインドマラソンのガイドランナー(TOKYO2020金メダル伴走者)②神奈川フィルのライブラリアン(楽譜の準備や管理をする人)③横浜中央卸売市場で刺身のつま専門店を営む四代目社長、この三人を思いついてアポとって話を聞いてくる時点でとんでもない。よく思いつくものだ。

①の人はしくじり先生としてもものすごいエピソードがあって、しかもそれは、今だから笑って話せるとかそういう段階にまったくなく、現在も歯をくいしばって汚名挽回に邁進する日々なんだとか。そういう人を引っ張ってくる時点ですごい。

②の人は落ち込まない性格なので、やめようと思ったことはなく、でもコロナカで演奏会が次々中止になった時はつらかったそうです。また、最近はタブレットに楽譜を表示させて演奏する指揮者や奏者もいるそうで、めくりそこねないものなのか、気になりました。

③横浜中央卸売市場にはかつて「つま家」が六軒あったそうですが、現在は七軒にまで縮小したとか。スーパーでつまのいらないプラパックが開発されたのがその理由だとか。この社長は蘊蓄好きというか古典好き歴史好きで、万葉集にヅケの歌があるとか、「本朝食鑑」や「守貞謾稿」のツマ記載個所など、ぽんぽん文献話が飛び出てきます。

最近はフードロスを避けるため、つまを入れない刺身も多くなっているが、つまあっての刺身だし、つまも美味しく食べてほしいとの要望が書いてあります。個人的に、ツマは再調理に向いてないので、最初にオーダーサーブされた後はワサビ醤油で食べ切るべきと思ってます。

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上は上星川のインド料理屋の大根の蒸し煮。なにもツマを使わなくても、と思ったのを覚えています。あまり出ない料理なら、かんたんに調理出来るのは間違いないですが…

今号は西谷のお店(安定してるとはいいがたいとか)や保線区の仕事など、他の記事も安定していました。

真龍という中華料理屋が"ZHENRON"と書かれていて、ピンイン通りなら"zhenlong"の間違いだろうと思いました。

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以上