④巻のPOPを見て、既刊も含めて大人買いしてみました。それでよかったのかどうか。
cover design : Kobayashi Mitsuru (GENIALÒIDE.inc) Souffleという秋田書店のウェブサイト「今の気持ちに寄り添うマンガサイト」に2021年9月~2022年3月掲載
題名の「ジャードゥーガル」はペルシア語[2]で「魔術師」・「魔女」を意味する(جادوگر, 現代ペルシア語発音:[d͡ʒɒː.d̪uː.ɡʲæɹ], ジャードゥーギャル)[3][4][5]。
というわけで、最初英題がシンプルすぎると思ったですが、これでよかったという。ペルシャ語にグーグル翻訳したら、「ジャードゥーガル ヤル チャードル」となり、調べたらペルシャ語の遊牧民の黒テントをチャードルというそうで、ヒジャブの意味のチャドルと同語かどうかは不明。モンゴルのテントは白テントで黒じゃないですが、その辺のニュアンスの分解能も分からないので放置。⇒モンゴルのパオのペルシャ語版ウィキペディアを見ると、そのまま音でパオ"یورت"と書いてるので、そうしよっかなとも思いましたが、それだとモンゴルモンゴルしてしまって、パクス・タタリカの気分が出ないかもと考えて、やめます。また、テントや天幕をモンゴル語に自動翻訳すると、ゲルでない単語になり、ゲルは逆翻訳すると「家」ハウスにしかならず、モンゴルゲルの魔女というふうにモンゴル語にしたほうがいいかなあとも思いましたが、やっぱりやめます。縦書きのモンゴル文字も電子化されてはいるのですが、自動翻訳の対象外(チベット語が対応範囲になっても、まだまだ世の中には枠外があるものだと)なのでお手上げです。翌日追記。
残酷な場面が多い歴史を、あえて4、5頭身のデフォルメしたキャラクターで描くことにより、残酷さを中和しつつ情緒を引き立てている[5]。
ケロロ軍曹のしとのぺりりゅーと同じコンセプトかなと。これでゴテゴテの絵だったら、『乙嫁語り』とかぶってしまう悪寒もあるので、絵でも差異化という。それはそれとして、お名前「トマトスープ」があまりに具象名詞なので、ペルシャ語もモンゴル語も音を並べたかたちに訳せなくて、たぶん意訳になっています。お名前の英語表記自体が"Tomato SūPū"でなく"Tomato Soup"だし。
正直そこまでとは思いませんでした。本格的な破壊はフラグの征西待ちでしょうか。じいじのホラズム攻めのほうが被害甚大だったと思うんですが。①カレーズ破壊で農地が荒廃して砂漠化進行②コーランを唱えつつ首を切るムスリムの家畜屠殺法に対しモンゴルは腹を切るので敬虔な人ほど餓死で殉教となった。
読んだのは7刷。売れてます。
カバー裏の内容紹介。巻末にイスラム世界の「奴隷」についての説明があります。イスラム法で規定されているので、リーガルであると。だから21世紀のISも原点回帰で奴隷たくさん狩ってたんですねという結論ではなく、20世紀初頭以降は西アジアもマグレブも人権思想でなくなっただよという説明のはず。ほかに、蒼き狼テムジンの家系図(この漫画はそれがないと骨抜きなので、トゥルイやウゲデイの配偶者込み)と、13世紀初頭のユーラシア大陸図。メルカトル図法なので、ビシュバリクとサマルカンドってこんなに距離あったっけ?という感じだったり(距離あるのかもしれない)日本は、義経になったジンギス食べっこ動物と逃げ上手の若君のあいだの時代。もうすぐ日蓮。
主人公の子が唐草模様の風呂敷包みをアラブ男子のクーフィーヤのようにかぶったかぶり方と、男の子のターバンがご愛敬。現代でなく中世なので、特に。
家系図を見ると、モンケもグユクも名前だけでまだ絵がなく、私が個人的に好きなジュチの子バトゥ(ワールシュタットの戦いなどで全欧州を震撼させた男)が入っていないのですが、別誌でモンゴルのジョージア侵攻を描いてるそうなので、そっちで出るのかもしれません。
それはそれとして、今日職場の人に「しかのこ」の話を聞きましたが、よく分からない。地デジカとQアノンを足して二で割ったのではないかという。