『吉田類の思い出酒場 横丁の味編』 (思い出食堂コミックス)読了

菊名のキオスクで衝動買いしたマンガ。
既読の気がしてぺらぺら頁めくって棚に戻して、少し考えて、
既読はなぎらのほうのマンガ*1だったと得心して、
買いました。同じ少年画報社なんですね。
太田和彦大竹聡もマンガ化を口説かれて、断ってたりしたら面白いかも。
ニューデイズばっかりの昨今、ホームが狭いからキオスクの菊名
その効果に幻惑されて買ったとも言えます。
でも本棚の上段はフランス書院文庫ばっかでした。
何故か、新幹線近くの駅売店ではエロ小説が売れるみたいですね。

取り急ぎの感想としては、吉田類の悪いところがないのは何故か考えて、
さっぱりした絵柄のせいもあるけれど、
俳句がないからだと気付き、
如何に彼の俳句が不条理か、改めて感心しました。

頁123
客:休肝日ってあるんですか
類:ジョッキ三杯までが僕の休肝日です
客:吞み疲れとかないんですか
類:お酒は力水 逆に元気になります
  今もお店に入るまで眠かったけど吞んだらシャッキリ
  これで一昨日登った高尾山に明日また登れます
客:さすがに休み休み登られるんでしょう
類:僕は走って登りますよ
客:え!!?
類:同行者がついて来られないペースで登ります
客:ええ!?
類:心臓が破裂する位しんどいですが
  元々 身体が健康なので大丈夫です

シニアとはいえ、ちゃんとしたクライマーが高尾山相手なら、
そうでしょうと思いますので、特にそれは驚かなかったです。
(ある意味京都の大文字山、東山トレイユのほうがきつい気がします)
でも、倦怠感が飲むとシャッキリ、てのは体調がいいとも思えないと思います。
このマンガはテレビフレームの中の吉田類を演じる吉田類しか出ないので、
大変だなあ、と思います。その影で苦悶する『酒場歳時記』、早く読書感想書かねば。
ダークサイドの吉田類がいてブラウン管液晶の吉田類がいる。
青山二郎はイタリア人は明るいように見えて底なしに暗い民族、
を実証するかのような作家アルベルトモラヴィアが好き。

頁126
「お酒が吞めない国」でも僕の番組を観てる人がいるとかも聞きます

頁127
皆仲良くお酒を吞めたら世界は平和なんですが

まずアルコール分解酵素がない人でもアルコール分解出来るナノマシンの開発、
連続飲酒問題飲酒による弊害が一切ない抗酒剤、というか飲酒補助剤の開発、
を科学はいつかそれをやりとげるかもしれない、という話かな?と思いました。
以上