『「古き沈黙」亭のさても面妖―警視リチャード・ジュリー』 (文春文庫)読了


「古き沈黙」亭のさても面妖―警視リチャード・ジュリー (文春文庫)

「古き沈黙」亭のさても面妖―警視リチャード・ジュリー (文春文庫)

表紙はいつものように和田誠。モチーフがあるかは不明。
検索しても、似た絵がヒットしなかったので。
ただ、同名の実在パブはヒットしました。http://oldsilentinnhaworth.co.uk/
http://img01.beerintheevening.com/63/63730b7408c1d8aa210c5254368f77ff.jpg
http://www.beerintheevening.com/pubs/s/37/37163/Old_Silent_Inn/Stanbury
で、訳者あとがきでも驚いてるのですが、急に分厚い本になり、
六百五十ページ近くの文庫本です。邦訳としては、ヒットもしないが、
売れないわけでもない、くらいの立ち位置なので、このあと邦訳が三冊しか出てないのも、
その辺が絡んだ大人の事情なのかな、と少し妄想を逞しくしました。
エージェント(代理人)やエディター(編集者)は何をしてたんでしょうか。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%BA
で、この謝辞です。
変わった名前のパブシリーズ、
英国病と、全然関係ない、
名ギタリストの名前を
ずらずら並べただけの謝辞。

本編でも、クライマックスは、
人気バンドがコンサートで
狙撃されるのを防ぐべく、
ジュリーやウィギンズ、
マキャルヴィ、メルローズ
会場で息詰まるなんとかという…

書きたかったのは分かりますが、
同人誌でやってほしい。
アメリカには同人誌ないのか。

このシリーズは本編と関係なく、
あつかましいおばはん
が跳梁跋扈するのが特徴で、
そこに作者がどれくらい
反映されてるのか
楽しみに読んでましたが、
ついに全開、
フルスロットルな感じで、
これから先が、どうなるのか、
見当もつかないです。以上

The Old Silent (Richard Jury Mysteries Book 10) (English Edition)

The Old Silent (Richard Jury Mysteries Book 10) (English Edition)

【後報】
コルトレーンやマイルスはギタリストじゃないですけど、
もうなんかライ・クーダーとかスティーヴ・ヴァイとかぞろぞろでしたので…
(2015/7/31)