『空白との契約』(ハヤカワ・ミステリ)読了

アミルスタン・ラム、
特別料理の作者の本を
借りたのですが、長編で、
だいぶ短編と趣が
異なりました。
装幀者:不明
(ビニルカバーのため
 切り取った部分に
 記載?)
訳者は、アンネの日記
訳した人だそうです。

マイアミが舞台で、
保険金調査の
フリーエージェントが、
謎の北欧系?改宗ユダヤ系?
一族のナゾを金目当てで
追い、南部人は出るわ、
ヒロインはポーランド系で、
それ自体が再々ネタになるわ、
主人公はオランダ系だわ、
マイアミなので、当然
カストロの亡命キューバ人や
マフィアが出るわで、
ラテン美魔女を主人公が
落とす場面など、21世紀では
三流ポルノだわなあ、と、
思いました。反カストロ組織が、
アビスパという名前なのですが、
蜂の意味だという説明は、
ありません。まさか藤枝の、
中央防犯のサッカーチームが、
福岡で同名の
プロサッカークラブに
なるとは、作者も訳者も、
1970〜1973年には予想だに
出来なかったに違いありません。
頁106自分の家のドライブウェーに
車をパークさせながら

ルー語がありました。
頁164「いいえ、こんな早い時間には、スコッチはだめよ。昼間はマーチニよ。おいしいマーチニを作ってちょうだい」
キャンティをキャンチと
呼んだ時代*1
の名残でしょうか。
頁197、心労で吐く場面があり、ラストの場面で、繰り返しポーランド移民、
シングルマザーのヒロインの明るく振る舞う姿が繰り返された後なので、
作者は何かここに込めてるんだな、と思いました。以上

作者Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%B3
訳者Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9A%86%E8%97%A4%E5%B9%B8%E8%94%B5
作者短編集の感想
http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20160312/1457784662
作者短編収録酔っぱらい読本の感想
http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20160305/1457187484
http://ecx.images-amazon.com/images/I/41GVZd8W5aL._SL500_.jpg

空白との契約 (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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The Man from Nowhere

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