この映画は、今は亡きアミューあつぎ映画.comシネマ最初期にかけられた映画だったと思います。映画館のサイトのトップページだかどこかに、この制服スカートまくり上げ風の絵がずーっと置いてあって、嫌でも刷りこまれてしまい、今回いい機会なので観ました。当該場面に関しては、園子温監督で安田顕とマキタスポーツが共演した「みんな!エスパーだよ!」の強引なパンチラシーンに中華民國として対抗したわけではないと思います。
「みんな!エスパーだよ!」預告 https://youtu.be/lhPCkDkqzDs?t=83
https://4travel.jp/travelogue/11245166
17歳、初恋…
記憶の中の君に
僕はもう一度 恋に落ちた。
舞台挨拶に来た人たちのサイン入りチラシ。石知田ひとりしか来ていないはずなのに、左が鄭暐達、下が程予希に見えるという怪奇現象。
PG-12作品です。なぜだろう。JKがふたりほど暴走して、BFに服の上から胸を触らせたり、シモも触らせたりするからでしょうか。それとも、「モンガに散る」で、主人公の所属する番長グループのライバルである卑劣漢がヘッドのレコを脅す時に使ったのと同じ武器が出て、それで太股かな、刺すからでしょうか。
【急遽決定!】
— K's cinema (@ks_cinema) April 29, 2019
5/3(金)14:20「若葉のころ」上映後シー・チーティエン/石知田さんによる舞台挨拶が決定しました。今回の特集上映では「私の少女時代」「軍中楽園」にも出演されています✨。 pic.twitter.com/k0DaPjK3Qy
上のワカメちゃんというか皿田キノコというかヘルメットというかの女の子の時代は1982年だそうなのですが、1961年の台湾を描いた「クーリンチエ少年殺人事件」と同じカーキの制服なところが大いによかったと思います。
Seventeenth Oh,you Are Here too!
さらに言うと、ギデンズ・コーの「あの頃、君を追いかけた」もそうですが、中華民國の高校なので、チャンとチャンカイセック、蒋介石の肖像とか、中正がどうとかの額が飾ってある点もよかったです。大陸受けを考えると、えてして三民主義的なスローガンはフレームから外しがちなので。「藍色ナツコイ」や、「私の少女時代」はその辺マスクしてたと思います。
この映画の字幕は、特定の個人でなく、なんかワークグループみたいなのが作ってると出ていて、誰も責任を取らない連座制傘連判状だからか、「中正高中」に、「チョンチェン高校」だか「チュンチェン高校」という悪フザケ以外の何物でもない字幕をつけてました。
どですかでん。ビージーズの曲名そのままをタイトルにせんければならんので、同名の邦画ドラマとかぶってしまって残念閔子騫だったと思います。
漢語のセクシーは、「性感」と書いて北京語だとシンガンと読む、と思ってましたが、この映画で、「ソウ」という音が聞こえて、あとで検索しましたが出ませんでした。なんだったんだろう。
食べれない、が、「吃不下」で、のどを通らない、嚥下出来ない意味での食べれないなんだなあ、オカーサン意識不明(台湾ドラマはキャラがよく交通事故にあう)だもんなあと思いました。中国語の食べれないは、物理的に食えないとか腹いっぱいで食えないとか、量が多くて食べきれないとか、ちゃんと使い分ける。他言語もそうでしょうけれど。
現代のヒロインのパパが、使い古された表現の、一国二妻で、それでヒロインが怒り狂ってオナニーというか自分の体を痛めつけようとする衝動にかられる場面。明らかに後妻の息子(義弟)のべしゃりが、幼児の舌ったラズな喋り方でありながら濃厚な大陸訛りであることが聴覚的に彼女を痛めつけたのだと思いますが、具体的にどこがどう大陸的なのか分かりませんです。私の妄想かもしれない。
「幼稚」「白痴」をよく使うと思いました。後者は、「私の少女時代」でも頻出フレーズだった。"傻瓜"とは言わないんだろうか。「私の少女時代」は一ヶ所、"笨"と言ってましたが、一回だけです。この映画は、ベン、は言ってないんじゃいかな。
「搞不懂」もよく出たと思います。"不是我不明白"は崔健の歌詞喽。
生徒が職員室に入るとき、「報告」と言いながら入るとは知りませんでした。なんでなんだろう。
林克銘、リン・クーミンのさいごの「ン」がやけに特徴的に耳に響いて、"n"前鼻音と思っていたら"ming"で、後鼻音でした。本当に私は聞き分けられないなと。
なんというか、輝いてる青春時代と対比して、サエない大人になってるそのサエなさがリアルなので、「私の少女時代」のようにデフォルメしたほうが受け入れられやすいと思いました。ヒロインの二役の力技と演技の分け方が秀逸で、そうと分からないくらいでした。で、そこが分からないと、あともう評価するところが…という映画だと感じました。いいのかなあ、そんな感想で。
チャウ・シンチー養女が主演の「星空」も厚木で観ましたし、「あの頃、君を追いかけた」は武蔵野館だったかなあ、「台北暮色」はシネマリン、「軍中楽園」はジャック&ベティ。「台北ストーリー」「牯嶺街」は武蔵野館でしたか。「青春神話」「愛情\(^o^)/」は以前のこの企画で。「恋々風塵」「熱帯魚」「ラブゴーゴー」はむかしレンタルビデオで。しかし後二者は内容忘れてます。これで観てないのは「フンクイの少年」「台北の朝、僕は恋をする」「GF*BF」と、メトロシリーズの台湾語以外のやつ。今回の上映作品に「52MHzのラブソング」が入ってないのは意外な気もしました。ウェイ・ドゥーション人気ないのかな。それとも高いのか。
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今回、「まごころを両手に」が見れてよかったです。これはまったく予想外にぶっ飛んだ映画でした。なかなかここちよく翻弄されました。それもまたしあわせなことで。以上