ビッグコミック2019年6月増刊号掲載(諸星大二郎劇場14 Morohoshi Daijiro Theater Vol.14)『タイム・マシンとぼく』読了

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映画もの。実在する海外SF映画二本立てを見に行く話。一本目はコレ。

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二本目はコレですが、お話の展開上、主人公たちはロクに観れてません。

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巨人獣 ~プルトニウム人間の逆襲~ [DVD]

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しかしまあ、さかさクラゲから出た後なのに、まだ公園で後戯に耽れるとは、パワーが漲ってると思いました。老いてないから尚盛ん。この女性は何か元ネタがあって、そのパロディなのかとも思いますが、分かりません。作者の『沼の女』やアダムのすけぼねのセルフパロディでないことは確かだと思います。

全然関係ありませんが、先日某ラーメン屋でこち亀の八巻(太田裕美とジャーマネが出て来る巻)を読んで、作者はいつから百姓Disるのをやめたんだろうとか(この巻はまだバリバリ農民叩きを繰り返している)ミリタリールックの軍用迷彩ヘルメットでサングラスの著者近影は、現代のほうがひかれるだろうなとか(実際の海外の紛争現場や生死の危険がそれだけ身近になったからだと思います)思いましたが、いちばん懐かしく感じたのは、背景の壁の貼紙に私信や近況を告知する手法。今はツイッターでリプライされてしまう世界だものなあ。人類は遠くまで来た。そして遠くまでゆくのだ(必要の有無は問わない)

ほかのことについていうと、毒入りコーラって、栓をはめなおして受け口に入れてただけだったんですよね、確か。アメリカ映画とかで、拳でベンディングマシーンをドンとどついてコーラ出す場面とかあるから、誤作動で飲みものが出てきたのかもなとか思って飲んでアウトだったのだろうと。と思っていたら、二つの事件の記憶がごっちゃだったみたいです。

青酸コーラ無差別殺人事件 - Wikipedia

パラコート連続毒殺事件 - Wikipedia

ほかの漫画やエッセーについて言うと、本誌のホイチョイの寅さんシリーズ全48作で、今北産業的に時短で一作だけ見るなら何を見るか?次回は007シリーズ、は、寅さんの葛飾柴又は下町でなく東京の辺境である、という定義がよかった。保谷や田無や東村山や清瀬と同じようなもんですやん、という。町田は神奈川。このシリーズ第三回のネタはあるのかなあ。

増刊に話を戻すと、岩谷テンホーは長濱ねるのエロ四コマは描かないのだろうか。やっぱりイヤなのかなそれは。あと、石器時代のテンガは流石に無理があろうかと。もうコンニャク等のネタは理解されにくい時代なんでしょうか。

サイバラが毎晩晩酌生活から抜け出せたとの報告はおめでとうございますでいいのかな。墓前にも報告要なのか。誌面で報告せずともいいだろうにと思った時に、ふっと先日読んだこち亀の貼紙手法を思い出したというわけです。

ゴーダ焚書マンガ(電子化は改竄が容易。で紙を焼く)そんなにみんな本が好きでインカ帝国。いまはなきマルコポーロの漫画特集号でしたか、美味しんぼ最終回予想、まったく価値観の異なる化学調味料大好き人間のバケモノがあらわれてすべてを粉砕してゆく、と同じように、表示言語文化に関してドス黒い想念を持った人間(あるいはAI)が登場してもよいかなと思いました。0と1のラレツだけのコンピュータがポエマーであるなら、それはまったく異なる顕現になるのではという。

山科けいすけ一刀流宗家は知りませんでした。私の読んだ範囲の山田風太郎に出てこないから。

念仏漫画。編集が表紙頁につけた煽り文句「映像化オファー続々!!」が珍妙だと思いました。すべて編集者がその権限で断っております!!!と続いてたら面白いのですが、実際は、コンペ(競合プレゼン)で負けたりして日の目みてない展開だろうなと。仏像って言ったら、銅像って言って。

以上

【後報】

今回登場する二作品がどちらもアマゾンでDVD購入出来ることに単純に驚いてましたが、アマゾンでよく見ると、この手のゲテモノ50年代SF、版権フリーになったからなのか、とにかくお安い価格でバンバカ出てるんですね。知りませんでした。

世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す [DVD]

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 レビューを見ると、さらば宇宙戦艦ヤマトが宣戦布告なき交戦状態に突入するよりだいぶ以前に(1965年)U.S.A.は宣戦布告なき先制攻撃映画を作っていたんだなと。

ラオ博士の七つの顔 [DVD]

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 中国が絡むとなると、見なければいけないのではないかと悩む私です。原作はサンリオSF文庫からちくま文庫だそうですが、そっちは散文ファンタジーみたいなので読まないと思います。

妖怪巨大女 [DVD]

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 エロい看板で中味がないものはそれなりにお高いという、万古普遍の法則。しかしこの映画もアルコールが絡むのか。

で、こうしたかつてのB級映画DVDのレビューは、なべて「なつかしい」ばかりですので、こうしてカルト漫画?の大家が取り上げることで、若い世代や知らない人も興味を抱いて見たりしたら意味があると思います。宣伝漫画と思ってしまったらツマラナイ。

で、アマゾン自らがamazonDVDコレクションと称して、上記のタイムマシーンを、高田渡も酩酊状態で取り上げた「ソイレント・グリーン」や、私も一度観てみたい「ヒドゥン」や、「未来世紀ブラジル」なんかといっしょくたに千円均一で売ってるのにも驚きました。アマゾンせんべろ状態(1kでベロチューの意味ではありません)そしてものによってはアマゾンコレクションより通常版のほうが安かったりして、諸行無常というか、注意してポチらないといけないので、めんどうだと思いました。

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このTシャツが四千円という。 

 こっちはTシャツ有馬温泉

 (2019/5/19)

【後報】

「エロい」という言葉は当時まだなかったのではないかという意見があったので、メモしておきます。

(2019/5/24)