苦し紛れ。家にあるのは角川文庫の昭和五十四年二月二十日の三版。カバ欠。解説は武蔵野次郎。
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1966年にカッパノベルズから出て、その後1978年に角川文庫になって、その後1994年に徳間文庫から出たものが電子版になっているそうで、紀伊國屋やシーモアで見つかりますが、キンドルでは出ません。
前世紀末からは『シグルイ』の原作者として有名なひとが、明石元二郎のこの小説の作者とは、今さっき苦し紛れに書架からこの本を抜くまで知りませんでした。石光マキヨはバブジャップがどうのといっても、簡易郵便局長以外特に何もしてないと思うのですが、明石元二郎サンはほんとになんかすごい後方攪乱工作の成功者で、何しろ日露戦争を勝利に導くためにのちのロシア革命に至る道すじまでつけてしまった、ということですから、今でも読む人がそれなりにいるのかも。下記アマゾンレビューによると、本書が初めて小説で紹介される明石元二郎とのことで、私もこの本で明石元二郎を知りました。
といっても、昔読んだ時は、女性の扱いが荒いな、と思った記憶しかなく、たった今、残酷ものの作者だから眉毛ひとつ動かさないんだな、と納得したですが、ずっと、西村寿行とかも登場する女性の扱いが荒いので、そういう全体的な傾向と理解してました。
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