安部公房『けものたちは故郷をめざす』を読んだ*1ので、五木寛之『青年は荒野をめざす』を読もうと思ったのですが、すっとばしてこっちを先に読みました。
電子版を見ると、一巻の表紙がすげかわっていて、おどろきました。日章旗を描くのはまさにこの頃のファッションですが、ヴィッキー・チャオより全然前の時代なのになあ。いや赵薇は旭日旗か。というかわたしとしては、此の表紙のヒロインの笑顔が、笑いたくないのに笑う時の顔に見えてしかたなく、あまり好きでないので、それで表紙がちがうと思えたらいいなという感じです。
カバー裏も日章旗。この漢字が読めなかったのですが、今突然「朔」だと閃いて分かりました。
愛蔵版はとてもイイお値段。¥6,600。出版の2017年は逝去の翌年。
ぶ~けコミックス一巻は1986年4月20日初刷。
読んだのは1989年8月15日の9刷。
左のカバー折は完結にあわせて記述が更新されています。昭和すばらしい。
巻末に平成元年8月現在の全作品リスト。集英社がすごいのか担当者がすごいのか。いや少女漫画だからかな。愛されている。
昭和60年9月号から同年12月号までを収録。1960年の號じゃないです。
また、「3-4」は中学のクラスです。
正直、読んでませんでした。とてもいい話と思うのですが、当時はこの叙情性が分らなかった。
頁35と頁120。左についていうと、私は両者の区別もついてないかったです。今でもそうかしれません。右は女装男子のアバラ骨。そしてピントがあいませんでした。
頁131。スクリーントーンを貼った校舎内の階段。
頁135。ペンで処理した同じ場所。デジタルになってもこういうことを忘れないでいてほしいのですが、むずかしいのも分かる。
頁155。こういう、独自に進化した「少女漫画の文法」には、出会うたびに圧倒されます。小さなコマを入れて、これで1ページブチ抜く。
頁165。頁155と同工異曲かと思いきや、ページをめくるとリアルな市街地の市道。舞台は東京なのでしょうが、何も言わない書かないのがまたすばらしい。
頁169。コピー処理を吉野サンも多用していた一例なのですが、ぜんぶ写さず。このように掴むのが、現代ならパワハラセクハラとは1㍉も思いませんでした。①こういう先生は、校内暴力の時代なのでやられまくっておびえるように授業していた気がしますが、作品がファンタジーなのか、私のそういう認識が模造記憶なのか。②主人公の髪質がゆるくウェーブするたちなので、腰までの長髪がこういう絵になるわけで、直毛だと松本零士とか平安貴族みたいな絵になってしまい、現実にはそっちのが多いです。体形はまた別の話で。
図書館本が全巻コンプリートでないので、欠本だけブッコフで買います。まさか図書館で自分がマンガを借りるとは思わなかった。ブッコフもコンプリートは出来ないので、とても図書館に感謝してます。以上