これは休憩の時に読みました。かまくらを作る場面があるので、そこから表紙か。16歳冬と17歳春。前巻で、赤い疑惑というか韓流ドラマの影響というか携帯小説全盛期の影響かで同級生がひとり失踪しますので、なんでそういう展開になるかなと思いながら読みました。
カバー裏の内容紹介。
頁20。高校生飲酒。この頃はおおらかだった、というか、喫煙に関しては講談社がBE-BOPあたりから青年誌で、「にゅ~うぇ~ぶ・やんき~」カメレオンあたりから少年誌で、集英社がろくでなしBLUESで少年誌、と、どこから解禁したか覚えてるんですが、小学館はヤンキーまんがじたいあまり記憶になく、『今日から俺は!』がそれだとすると、逃げる場面ばかりで喫煙場面の記憶がないです。このように喫煙場面の変遷はなんとなく覚えているのですが、飲酒場面はあまり記憶になく。小学館の少女誌でこのように飲酒場面があったとて、本作に喫煙場面はなく、時代がこうだったとしか。まさか後年脚本家がこの描写の影響で当時大変な目に遭ったのでその恨みがあったとDLして「誰かが傷つけるつもりじゃなくて」と五十路にして自裁した、というストーリーはないと思います。
また、ここで、アサヒの銘柄がしっかり描かれるのが(しかもスーパードライでない)小学館らしいと思います。いつもメーカー広報からの御礼を期待する編集部の気質。
カバー折の著者近況。泣きぼくろは、会った人しか気づいてないと思います。
頁130。失踪した同級生は夜の世界で働いていた、というコマ。いかにも携帯小説全盛期らしい描写。でもフィリピン人がなぞでした。なぜこういうバンドマンめいた人をフィリピン人にしたのか。後年のセクシ―田中さんのチャラおじにも似たキャラに見え。
ここで、主人公は友人を改心させるため、16歳という年齢をごまかしてキャバで働き、三十代子持ちキャバ嬢がいい人だったので、うまいこと昼の世界に復帰出来ますが、いかにも携帯小説的展開でもあり、小学館らしい展開でもあり、かつまた、「軽い」と思いました。こういうながれがJKパブや婚カフェにつながって以下略で後年脚本家がこの描写の影響で当時大変な目に遭ったのでその恨みがあったとDLして「誰かが傷つけるつもりじゃなくて」と五十路にして自裁した、というストーリーはないと思います。
頁159の柱文章。五巻でも未成年飲酒ねたは引っ張られます。たしか。作者的には気になってたんだろう。また、初代担当が女性であるように読めますが、私はその認識がないかったので、奥付に名前出てたっけと思いました。あるいはデビュー時の担当という意味なのか。
カバーデザイン 大塚幸司 読んだのは19刷。
頁137 子連れキャバ嬢のせりふ
「人間
たったひとつでも
希望があるうちは
絶対死ねない」
人は流れてどこどこ行くの、と歌いたくなりました。以上