今年もひとつぐらい「のむコレ」を見ないとさみしいかなと思ったので見ました。
映画『スーパーティーチャー 熱血格闘』公式サイト:11月15日より全国順次公開!
私は結局イップマンぜんぜん見てなくて、テレビドラマの精武門くらいしか印象になく、しかも下記の俳優さんとごっちゃになってました。
そんな私でもてきとうに見れたので、よかったと思います。まあまあお客さん入っていて、まあまあ広東語を堪能してました。クラス1の美少女役は、端役ですが、整形してるかもしれません。配給の"vap"という会社名も、ひさびさに見た。もうレンタルビデオが近くに一軒もなくなってから、長いです。十年以上かも。ネットで借りる気にもならない。
アクション監督の谷垣健治さんという方すら知りませんので、検索しました。
ツイッターを見ると、新春公開の同主演男優映画でも同じ部門でスタッフやられているようでした。でも、この体形はCGかな。
私は、教師ものもあまり見ないので(最後に見たのは江口洋介のドラマ)こういうものは時事折々の題材素材を出すものだというくらいしか。多動性とか、ネトゲ依存とか。レーサーに憧れる女生徒は、上戸彩の金八先生とは違って、設定段階で斟酌した気がします。直球で行くと、中華民國になるからか。多動性障害の子がODに至る薬の名前は、字幕と検索結果で一致しました。字幕の人すごいなー。広東語でなんと言ってたかは分かりません。下は北京語。
「メチルフェニデート」に関連した中国語例文の一覧 -中国語例文検索
この子の書き置きの文句、"我盡左力"が分からず、Google検索するとぱっと意味が出るのですが、おそらく広東語ではないかと。香港のブログや動画がたくさんヒットする。
インスタグラムで、"我盡左力跳"という言葉を含むタイトルがあったので、この映画を見た後でしたので、大丈夫かよと思いながら見たら、若い女の子が香港島のハイソな道でジャンプしてました。それを探そうとして、筋肉の鍛錬にはげむ兄ちゃんの動画や写真を開くこともあると思います。
反省文の意味のペーパーが、"悔過書"という名前になっていて、それも知りませんでした。日本語だとおおぎょうですね。漢字語のよくあるパターン。
ホンコンならではの生徒として、香港育ちの印度人が出ますが、住んでるのがチョンキンマンションで、しょっちゅう警察に職質されてて、で、パキスタン人というのがミソだと思いました。私も昔、一日三食ぜんぶチョンキンマンションのネパールライスだったことがありますが、パキスタンでなく、ネパールがやっぱとっつきがよかった。
リンゴがあの米国産の真っ赤なリンゴなのがやはりという感じで。日本産の富士とかでもいいのですが、まだまだ馴染みがないのか、高いのか。
主人公の名前が陳侠と書いてチャン・ハップで、陳をチェンと読まずチャンと読むのが広東語で、このチャンは、ピンインのチャンの音の場合こう書く"Chang"でなく、"Chan"なはずです。アグネス・チャンもそう。ハップのプは、韓国語で言うパッチム。で、この映画にも彼の中華人民共和国パスポートが出ますが、大陸のそれが臙脂色、赤なのに対し、香港特別行政区のパスポートなので、緑色です。この映画観る三日くらい前に、それを両方確認する出来事があって、この映画でさっそくそれをおさらいした感じです。
侠がハップなので、学校名の徳智もタプチーに聞こえていたのですが、"takchi"でした。タクチー。"tapchi"というと、そのまま東アジアで通用する熟語「雑誌」"杂志"のベトナム語読みで、私の知ってる数少ないベトナム語のひとつなのですが、ずーっとそれと同音と思って聞いてました。違った。
この映画は気楽に見れる映画ですので、ドニー・イェンが八達嶺の万里の長城と内モンゴルのパオだけサイドカーで廻って「世界を見た」とか言われても、気楽に見れます。イスラム教徒との過激な戦闘より、中国公安のいる本土のほうが秘境なのだろうくらいな感じで(ちがう)
もうなまじな敵と戦っても、こんな敵に苦戦すんのかよとか思われるだけなので、本作の相手は、むかしドニーがワルだった時代に、まったく非はないのに、いい子ぶってるのでむしゃくしゃしたドニーの八つ当たりで生涯癒えない?キズを負って人生と未来をズタズタにされた男です。宮本から君への宮本が敵になった感じですかね。実力ではかなわないですが、怨みがあるのでガッツでくらいつく。どういなせば綺麗なお話として、気楽なまま見終えることが出来るのか。ガーヨウ、ドニー!そういえば、「ポッカイ(仆街)」ってことば、ラストバトルの場面しか出なかった。チーシン(黐綫)は、おバカな学生のやりとりで、わりと出ました。
あと二本くらいのむコレ見れたらよいなと思います。
以上