医療原案 富野浩充 デザイン AFTERGLOW 初出は紙版の月刊コミックゼノン2020年8月号から2020年12月号。その辺にあったので読みました。
頁101に、「コリー犬は遺伝的にイベルメクチン系がダメ」とありますが、イエニスタ/イニエスタ、シュミレーション/シミュレーションの同類項で、このまんがの題名を、「アウンサン・シンデレラ」と、覚えまつがいすることもあろうかと思います。いや、ないかな。江島生島とは無関係に、囚われのスーチー女史とアウンサン将軍をこのタイトルから連想出来るや否や。
最初が、てんかんで投薬継続中の女性がシンママとして出産する話(女性の母親の呪縛も呪縛だが、頁53「娘(妊婦本人)もけっこうやばくない?」という本音のセリフあり)最初の話は出来ればアンタッチャブルでスルーしたく。何故新生児の父親がいないのか、逃げたんなら無責任だろと思うですが、前巻のあらすじ忘れてます。
次が、趣味・レゲエと筋トレという、絶対モデルがいそうな獣医さんの話。頁102で、動物用にはバイアグラ(肺高血圧症の治療に使うとか)や麻薬指定の薬は入荷されにくく、使いづらいという話。何故なのかは書いてないけど、たぶんターミネーター3のジョン・コナーみたいな理由があるのだろうと思いました。あと、主人公の父親が、まだ退職前の年齢で、現役でばりばり働いてる年齢の人のようですが、一人暮らしの戸建てで、とてもきれいに掃除していて、LINEも使いこなしていて、どうやって一軒家をきれいに保てるんだろう。よく手が回ると感心しました。母親はたぶん死別なんだろうけど、その辺過去にエピソードあったかどうか忘れてます。
最後が、水疱瘡や麻疹、三日ばしか、おたふくかぜなんかの話で、反ワクチンの母親の子どもが小児病棟に入院する話。基礎疾患やアレルギーの関係でワクチン接種出来ない子も入院してるので、ひとりが感染発症すると集団感染になり、院内消毒二次感染防止策病棟閉鎖etc.なんだとか。
最初、LINEでつながってる「ナチュママ」が複数いるようだったのが、反ワクチンのカリスマインフルエンサーがいることになり、その女性は、インスタのフォロワー二千人越えのわりに、ママ友を作れないぼっち女性に声かけて巻き込んでくので、昨今頻発のママ友いいなり支配事件的なのも視野に入れた物語造りかもと思いました。
知ってほしい、
みんなの「未来」――。
葵みどりが担当する小児科病棟に、
緊急入院してきた女児。
その子は母親の意向により、
予防接種を受けていない患児であった。
治療方針にも母親は異を唱え、早期退院を申し出る。
そんな中、患児に水ぼうそうの兆候が出てしまい…。
瀬戸際で生活を守り続ける薬剤師達の物語、第⑥巻!!
私は、水ぼうそうと三日ばしかを、ある程度の年になってからも含め、たぶんそれぞれ二回ずつやってるので(マイコプラズマで風疹じゃないかも、という説あり)、ワクチンの是非論争と言っても、打ったはずでも、免疫得たはずでも、発病する人もいますよと言いたい(言いません)おたふくとかもやってるんじゃいかなあ。頁168の無農薬については、最近馳星周の直木賞の本の感想にも書きましたが、低農薬ならともかく、声高に無農薬を触れ回るものは信用しがたいです。有機農業ならナンボでも分かるんですが、無農薬は、なあ。
stantsiya-iriya.hatenablog.com
巻末の医療原案の人のコラムはコロナカ雑考。最初、少子化で小児病棟が閑古鳥で、合併が相次いでるというふうに読みまして、どこのページかメモろうと思ったら、そんなこと書いてないかった。あと、参考文献など。
①ガチバトルをやるように予告では見せかけて、実はあまり交差せず、わざと肩ぶつける程度で、「あなたとはまた会うことになりそうね」てな捨て台詞で歩み去る。
②子宮頸がんワクチンに話が飛び、なんか誰かの過去が明らかになる。
などなど、ふたとおりくらい展開を考えてみましたが、もう回答は連載の上でなされてるはずです。そもそもこの本も読むつもりなかったのが結局読んだわけですが、次はどうだろうなあ。読めれる環境にいればいいんですけど。以上