「ビッグコミックオリジナル」2025 6.20 No.1533 12(6月5日発売号)の感想

またすごい溜まったので、雨をさいわい、机に向かって消化します。

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30名様プレゼント。ジャンプみたいに有料全プレにするつもりはないんでしょうか。ジャンプの弱点は、クレカ払い出来ない若年齢層の読者がほんらいの読者なので、着払いになってしまい、立て替えさせられる家族(私)がブーブー言うことですが、ビッグ四誌はおとななので、ナンボでも電子払いでイケると思うんですが、どうでしょう。特にスピリッツの場合、水着グラビアと組んだグッズなら無敵な気瓦斯。

表紙(部分)とヒロカネプレゼントのサイン部分と本人似顔絵。サインがモンゴル文字に見えます。

bigcomicbros.net

表紙/村松誠 表紙デザイン/串田充弘 TOPPANクロレ担当/鈴木和之 江戸製版担当/三澤憲正

表紙の俳句 好きな子の全家族見た宵祭り 業田良家

百年川柳 父の日に父からかける電話掛ける父 業田良家

●大人のための恋愛オムニバス!! 連載700回突破記念巻頭カラー!! 『黄昏流星群』 弘兼憲史

宇野千代色ざんげ瀬戸内晴美李昂………… 舞台は島根(今のところ)ですが、出版社の下の看板が長野駅前かと思いました。

『コンクリートの船』村上たかし

軍との合弁事業をやれば、従業員は軍属扱いになって徴兵されず戦地に行かずに済む、という目論見。現在は兵庫県高砂市になっている曽根町だか荒井だかの廃塩田に造船所を作ったそうで、戦後は国鉄高砂工場になったそうで、それを検索すると、サントリーものづくりエキスパートという会社の配送センターが出ます。

これは漁協のあたりのストビューなので場所がちがうようです。近くにイオンがありますが、マックスバリューみたいな平屋でした。

この辺なのかなあ。知りませんが。埋め立てで地形はバリバリ変わってます。

『親GoGoGo』吉田戦車

主食だけは自給率死守とかいう議論からは想像もつかないでしょうが、高齢化とかぜんぜんしてないのに主食のコメをインドからの輸入に頼っているスリランカ人なら、「なぜ中国から輸入しないの?」と言うことでしょう。債務の罠だなんだといっても、踏み倒せる自信がある国は言うことが違う。まあカルロース米でもいいと思いますが。もう私はほぼほぼ粉もんで生きていきたいので(載せてる写真だとけっこうご飯食べてますが)別にいいです。

『まるさんかくしかく』 東村アキコ

宮崎の県民気質に迫る迫真の代理授業(毎回宮崎気質について語って迫ってますが)雨でも傘を差さないそうですが、高野秀行サンもそうらしいです。宮崎県民は生まれながらのバックパッカーなのかな。

『ミワさんなりすます』 青木U平

演技のド素人の化けの皮があれで、著名な演劇批評家が見に来ることになり、窮地。それでヒキ。

バックホームブルース』 長尾謙一郎

今の私の上司によく似た人が相手チームの監督でデータ野球で見ててさっぱり面白くなく、主人公が怒鳴り込んだら、主人公の弱み(スキャンダル情報)を相手に握られていて真っ青になるという。そこでヒキ。

釣りバカ日誌 作/やまさき十三 画/北見けんいち

接待海釣りのはずがオレガ星人になって頑張っちゃって接待相手をカリカリさせちゃうのか、釣りバカの憑きものが落ちて常識人になって接待相手をガッカリさせちゃうのか、この後の展開も読んでるはずなのですが、よく分かりません。

深夜食堂』 安倍夜郎

阿佐ヶ谷と小松菜。六月初旬の発売ならまだ採れますね。私はヘタクソなので育ちませんでしたが。

三丁目の夕日 西岸良平

台所に水天宮のお守りがあるのですが、それだけ意味がよく分からなかったです。①水天宮は安産の神さま。父ひとり娘ひとりの家庭の話で、ナゼ? と、いろいろもやってしまう。②台所ならかまどの神さまなので、「荒神」とか「火迺要慎」(京都愛宕神社限定だが、同じ小学館の舞妓まんがでよくお目にかかれる)じゃないのかなあと。あるいはかんたんに「火除」 …水屋だから水天宮ってことでしょうか。

大人気シリーズ『さよならごはん』西炯子

2036年の話なんですよね、改めて。とりあえず分かってることとしては、リニアも通ってるし、瀬谷の花博も終わってるし。個人的には、まだカズが現役というジョークを作中で飛ばしてほしいですが、飛ばさないだろうな。⇒ヤフーを見てたら、山中教授と誰かの写真入りで、iPS細胞の人たちが「2030年実用化」と言っており、寄付が集まらないので遅延の可能性はありそうですが、それで2036年、主人公は劇的に治るのかもしれません。2025/08/17追記

よく分かりませんが、ふりかけくらいなら病院の売店に買いに行ってもいいと思うんですが、ないのかな。私が昨年生まれて初めて入院した時は、朝はふりかけがついてました。

大市民 がん闘病記』 柳沢きみお

今回読み返して、前回くらいかな、山形が説明受けてないと不安になる描写にコレがつながるのかと、よく分かりました。山形は人間が出来てるので、医者も一人一人にすべて説明しきれないと分かってるのですが、患者によっては、同室の山形がヘキエキしてるように、看護師や医師に当たり散らしだすんでしょうね。でもな~、ひとりひとりにぜんぶ説明しきるのって、ケータイのショップでやってるアレじゃないですか。何時間もかけて、こまごまくどくどえんえん説明して、する方もされる方も消耗して、それで説明したかのチェックリストに同意させて。アレはあれでとてもイヤ。

というかこのマンガ、私的には今年上半期のベストヒットなのですが、同じように感じてる人が多いといいなと思います。この回も、紙オムツが紙パンツという呼び名に変わって気が楽になったで1ページ、2リットルの下剤を飲み切れるか切れないかで、ロング缶四本換算と気が付いて、「飲める!!」で2ページ、山形の部屋の時計が手術開始時間で止まっていて、電池を替えても動き出さなくて、それで女性が泣きだしたら動き出したで3ページ。このしとのまんがは映画のコンテや欧米流ゲージツイラストでなく、紙芝居そのままで、さらにいうとコピーの背景やフキダシのコマだけで随分つなげてしまう粗いものですが、マンガはそれがキモじゃないという、いい見本です。伝えたいこと言いたい常識的なことがこれだけストレートに伝わってきて、それが「がん」という、みんなに関係することなので、それでこれだけうなづけるんだと思う。

セシルの女王』 こざき亜衣

プロテスタントカソリック善のおかしな解釈で引っ張るより、今回のような展開のが腑に落ちる人は多いと思います。

身持ちの悪い娘のことを"毀れ甕"と言うそうです。 今後は“毀れ甕」をつつきに来る男どもに注意せねば。

つつきに来る人はいると思いますが、それを女性の作者が予測して書くというリアルさ。男性が考えるよりこうした人に悩まされる女性は多いということかと、ゾッとしませんでした。

心ほぐれるホンワカショート最終回!! 最終単行本第2集は7月末発売!! 『わたしの証拠』 カレー沢薫

今さっき公式の煽り文句をコピーするまで、最終回に気づいてませんでした。ほかでもっとのびのび描けるなら、それで。

卑弥呼』 作/リチャード・ウー 画/中村真理子

まだこの回では漢文はそれなりというか、なんというかです。今はブラッシュアップされてるので、口だけのブレーンが挿げ替えられたんだと思います。

你说倭国会加入魏吗?

倭国が魏に加勢すると申すのか?

下記は、私が〈先知〉を知らなかったので勉強になりました。

那个女王是先知吗?

その女王は預言者か?

cjjc.weblio.jp

世界の終わりの洋裁店』 作/西尾雄太室井大資 画/マツダユカ

皮をなめすのは大変だと思いますが、この世界でそれが出来てないとは思いませんでした。図書館とかで調べて出来てるものだとばかり。中央アジアのなめし皮を日本に持ち帰ったら、高温多湿の環境で匂い出してくさくてくさくて、捨てた記憶があります。あちらではOKな鞣しでも、日本では不十分だった。先祖が、まだこの辺にイタチがいた頃、車に轢かれたイタチの皮をなめしてだいじに保存していましたが、虫がわいたので捨てたのも前世紀の話。

サテン de サザン』 渋谷直角

「でも先生よォ~ いくらピコピコハンマーとはいえよォ~ 生徒を殴っていいのォ…? イマドキ…」

「いい! 上達のコツは集中力と緊張感! ホントは痛みも必要なんだ! こんな時代じゃなきゃ木刀で殴りたいのに!」

これとは関係なく、執拗なイジメネタが始まります。今出てる号だと、いじめる方もイキってる首謀者以外はヘキエキしてるけど、役割交代したら地獄だから続けてるみたいな展開まで来た。立ち退き問題のマンガが唐突にこの方向に来たなと思いました。元カノの救済と絡みそうで絡み切れない。

『父を怒らせたい』 おかくーこ

パートナーを思いやれる人でも、こどもを思いやるのは難しい、という今回の展開。少子化の昨今、せっかく産んだ子にブチ切れたり自己嫌悪になったりの家族もいれば、そこまでにも辿り着けない人もいて(不妊治療の話ではありません)

れむ a stray cat』 山本おさむ

この過去編の途中で連載中断して、今再開。なんでレムって名前なんでしょうかね。スタニスワフしか思いつきませんが。

看護助手のナナちゃん』 野村知紗

83歳で町内会会長で、やっと引退という人の話。でも次のなり手がいないからやってたんだろうなと思いました。

連載コラム『和食の喪失−海と川から絶えていく−』芦野一青

今回は芝海老。とにかくこのコラムは、何が原因かどうすればいいかがアレなまま(埋め立てやめろとかそういうことなのかな)毎回何か海産物が絶滅しますと告知しているので、和食関係ないじゃんと思わなくもないです。洋食も中華も海産物は絶滅。

次号予告の上の文章が今回は「人間は他人に感謝されることで「私は確かに存在している」「生きている価値がある」と思うそうです。誰かに何かをするのは自分の幸せに繋がるのですね。自分にしてもらったら、相手にもしよう。オリジナル」『人のために生きる』の作者に理解してほしいセリフ。出だしだけそうでも、すぐ自分のことだけになった。

ナンセンス『百年川柳』業田良家

表紙の俳句もこの人。

※『公事師の弁』『昭和天皇物語』『テツぼん』『んば!』は休載です。だそうで。

以上