ビッグコミック2025年8月増刊号掲載(諸星大二郎劇場45 Morohoshi Daijiro Theater Vol.45)アリスとシェエラザード|第25話"Alice and Scheherazade : Episode 25"『スージーの逆襲』"Counterattack of Suzie" 読了

7月17日㈭には出てたのかな。単行本発売記念で巻頭カラー。そういえば単行本はまだ買ってません。あとがきを読む以外に単行本を買う楽しみを作るため、毎号連載を切り抜いて単行本に修正箇所がないか目を皿のようにしてチェックしてここに載せてみようかな、とちらっと思いました。そういう人がほかにすでにいないのが不思議。著作権絡みで大事なのは引用スペースの大きさ長さ以外に、収益化しないことがあると思うのですが、ロハでそういう作業をする人がいないのが21世紀ということなのか。

巻頭カラー表紙(部分)水玉模様のデジタル処理は誰か担当編集の仕事もしくはボラーレのデザイナーの仕事だと思います。ちがうかな。

煽り文句

怪現象ポルターガイストを操るおてんば少女、スージーの逆襲が始まる!?

オテンバかどうかは異論があると思うので、AI生成の煽り文句でもおかしくないと思ってます。

カラーページが表紙以外にあと三枚あって、うっすらデジタル作画を組み合わせた跡も分かります。コマとコマのあいだの白抜き部分の黄色とバイオレットの水玉も、誰か担当編集の仕事もしくはボラーレのデザイナーの仕事だと思います。ちがうかな。

最初のページの柱文句

~゜・_・゜~怪事件専門の名探偵、アリスと〝シェエラザード〟ホブソン。今回はおてんばメイド・スージーに危機が!?

お転婆でなくぼんやりメイドだと思うのですが、そんなことをウェブアンケートに書いて投稿しようとは思いません。

最後のページの柱文句

~゜・_・゜~魔術師ユディットも、スージーのおてんば超能力にタジタジ…!? 知らない間に大活躍のスージーでした。

こうやってみると、編集者は三回も「おてんば」使ってますね。刷り込まれそう。「ギリオーケーなのかしらね?」「レディがする会話じゃないわ」ジャックがふたりに紹介され、魔女が使うのは黒猫と蟇蛙と、あともうひとりはイタチなのかオコジョなのか貂なのか。奥さんの死因が旦那さんが噛み殺して食べちゃった、だったらこわいですね。でもだったらこんな愛情たっぷりな死者との交流はないか。

表紙(部分)

bigcomicbros.net

表紙は令和ロマン。増刊号の担当者は本誌より飛ばしてるので、さして驚きはありませんが、ビッグコミックナマズのトロフィーを持ってるのは、私的に賞をあげたいという誰かの気持ちの表れか。

煽り文句

"令和"の名を冠するにふさわしい、まさに新時代のお笑いコンビだ。分析・考察を愛する破天荒な高比良くるまと、柔和で知的な松井ケムリ。その緻密なネタや戦略性を武器に、スター街道を順調に歩んでいる。M-1グランプリでの史上初2連覇達成も記憶に新しいが、4月末のオンラインカジノ騒動を経てくるまのみ事務所に所属しないイレギュラーな状態に。彼らの未来は未知数だが、きっとまた新たな"ロマン"を感じさせてくれると大いに期待したい。

●表紙イラスト/岡田成生 ●表紙デザイン/星野ゆきお(VOLARE Inc.) ●TOPPANクロレ担当/鈴木和之 ●江戸製版担当/石山拓

前号のカープ監督のが私には意図が分からなかったです。次号表紙はあだち充サン作画の広陵ナイン、ではないと思う。

以下、ほかのまんがの感想。公式からタイトルと作者名をコピったので、この感想は題名をてきとうにメタファーでつけてません。よくないかな。

ギャラリーフェイク細野不二彦

最後の晩餐と息子の教育とホテル業界の話。ビルの角っちょが玄関になってるハマのホテルなので、いっしゅんニューグランドと思いましたが、「匂わせ」でした。実物を確認すると違う。

『ギターショップ・ロージー高橋ツトム

口の利き方を知らない、ガタイのいい少年の物語。親と相談しろと言ったら毒吐き出すところが、今後につながったりして。

『まどいのいきもの —銀河生物観察記—』 永田礼路

おばさんに最初見えなかったです。そして、おばさんと分かってからは、婚活漫画かなと思ってしまった。でもちがった。なぜ効いていたフェロモンが効かなくなったのかがちょっと分からなかったです。濃度が濃くなり過ぎたから? でも医者がつけたらまた寄ってきた。

『ゴーダ音楽堂』業田良家

ボブ・ディランの「激しい雨が降る」"A Hard Rain's a-Gonna Fall"という歌をモチーフにした短編なのですが、「激しい雨が」というと、maxellのCassette Tapeのコマーシャルソングのほうを連想してしまうという。

www.youtube.com

そして販促グッズとは別に、まだ録音用のカセットテープが売られているので、おどろきです。スマホに録音出来るのに、しない理由とは何か。 

カセットテープ – マクセル公式ショップ本店

『今日も、なんとか生きてます。』 北沢バンビ

公式に載ってる順番は目次のじゅんばんなので、四コマは下にまとめてになります。本来の位置はここ。出てくる会社が食品会社とは知りませんでした。前からその設定だったのかな。はてなブログの有名人のしとから急に思いついたとしたらこわいので、そうではないと思います。ふと思いましたが、このまんがも実は格言マンガで、初期の『バーナード嬢曰く。』もそうで、しかしずいぶん組み立てがちがうです。ああいうふうに組んだほうが格言が生きるかもしれない。今だとタイトルの所に目がいきにくく、四コマ単体で読んで終わってしまうので、格言を探してそこに置く時間がもったいないです。

『INOZ-55歳から歩いて作る日本地図-』こやす珠世

伊能忠敬を扱ったまんが。ふと思うに、この漫画とゴルゴスピノフが、増刊号刊行のレーゾンデートルかもしれないです。高橋至時があの司馬江漢(初体面)より伊能忠敬を買ってないので、伊能忠敬が激怒する回。そういうことがほんとにあったら、高橋至時って人を見る目がないな~と、『風雲児たち』の知識だけで判断する私。『風雲児たち』にも今回の話出てるんですかね。

『剣々豪々』 山科けいすけ

元の字を忘れたので打ってみます。喧々囂々。吉岡一門との戦いって、このまんがではもう済んでたんですね。しかもたいしたことなかった的な扱い。武蔵の人生ではいちばんのトピックだと個人的には思ってるんですが、違うのかな。映画も面白かったし(多勢に無勢なのでお飾りの当主のこどもだけ直球で殺して逃げて、鬱になる)京都一条通にあるのは戻り橋、一乗寺にあるのは恵文社、否、下がり松。

『婚活ストラテジー兎中晋二 原作/藤川よつ葉

今回は半分ホラー。雛祭りの呪いがまずあって、婚活を趣味より優先させた時の顔がホラー。趣味はホテル巡りとのことで、SNSにもあげてるんだろうな、でないとそこまで打ち込まないと思いました。南京虫トコジラミ)には気を付けて下さい。私も気を付けます。というか怖くて宿泊時は荷物をぜんぶ持ち込んだゴミ袋にくるんで密閉し、まんいち虫がいても家に持ち帰らないようとても用心しています。おかげであちこちのご当地ごみ収集自治体指定袋を集めることが出来ました。今のところ、けっきょくあれはロシアの情報操作実験だったのか(フランスではそう認定されている)あまり頻繁にニュースや話題になっていないので、おっかなびっくりです。でも身辺の変化もあり、旅行に行く機会は激減しました。諏訪にも行ってないですね。

『ニャーゴとピュロロロ』 初丸うげべそ

猫には白目があるのに人間は真っ黒な虚無の目なのでこわいまんが。今回はそれで顔をあからめたりインコに鼻をつけて遊んだりして、かわいい感を三割増しにしてますが、それよりなにより白目黒目のあるふつうの目を描けよとしか。

『じんちく以外』小田扉

今回も二話掲載。二話目は、柱文句で、分かりにくかった読者のために編集者が説明してます。しかし、なぜ獏は彼を守ってるんでしょうか。一話目は、フィクションではありますが、伝書鳩が戻ってこなくなってるのでその趣味自体が絶滅寸前な現状を踏まえた話だと思います。あとは燕を見て思いついたか。

『夜ノ蝶ハ怪シク談カタル』伊藤和良

楳図顔。絶好調と思いますが、家に居つかれてから失踪迄だいぶ長くないかと思いました。家を売ったりなんだり努力してみてだめだったんでしょうか。あと、父ひとり子ひとりと思い込んで読んでましたが、特にそういう説明はないかったです。じゃあパートナーはという。そういうのの辻褄の合わなさが恐怖まんがの味のひとつ、細部にも手を抜かないところかもしれないと思いました。

『オシメンガムスメ』 石原まこちん

「あんなのが娘のわけないだろ……」柱の登場人物紹介を見て、初めて、長男が高校三年生であることに気づきました。敏感な年頃ですね。西炯子『さよならごはん』の時も助かりました。あらすじで未来設定って書いてあって。

『なつのの京』わたせせいぞう

祇園白川に芸妓が座ってたら、もうインバウンドのシャッター音が止まらないと思います。現実には。いちど着替えてそれと分からないようにしないと。ちがうかな。オーバーツーリズムになる前から、桜の枝へし折ったり、鯉食えるかなとか、いろいろしょうもないことに出っくわした思い出があります。

『銃器職人・デイブ』 原作/さいとう・たかを さいとう・プロ作品

今回はいい話だったと思います。多少タイムリーでもあったし、技術面の話もあったし、アフガン帰還兵とイラク帰還兵の凄腕ふたりがともにPTSDに苦しみつつ相撃つという展開もよかった。冒頭からネタばれしてるのに、ホームレス仲間と思ってました。気づかなかった、さっき読み返すまで。

以上