ワン・チーウェンて、ドニー・イェンの精武門のヒロイン、武田由美じゃないデスカ。やられた。
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このFBがほんものである保証はどこにもありません。でも写真がよかった。
「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」特集 (2/2) - 映画ナタリー 特集・インタビュー
ダンマイのスペルが分からなくなったので、やむをえず。デンマークのメタファーではないと思います。
中島みうきのこの歌が、そんなに監督に響いたのかなあ。日本の歌着メロにしてる中国人もなかなかイマセン。エンドロールでは、アザミに漢字当てず、AZAMIにしてた。実は私はこの映画館で涙ぐむ場面は、ストレンジャー・ザン・パラダイスのパロディだと思っていて、えんえんカンフー映画の、アチョーとか見てる場面を、何が悲しいのかざぼん食べながらボロ泣きに泣くワン・チーウェンに中島みうきがカブる場面に置き換えたと解釈してます。
映画を観てて、ざぼんを「ヨウズ」と言ってるのは分かったのですが、漢字で書くと「柚子」ゆずになるとは。でも別に岡村天神初のフォークデュオになんか私心があるわけでもなさそうです。最後の場面のポスターに、のなかのざぼんたちが一生懸命歌いマス、と書いてあるとはその写真を見るまで気づかずじまい。
ザボンの中国語訳 - 中国語辞書 - Weblio日中中日辞典
スガ首相のツイートを未来予知で揶揄したわけでもないと。確かに漢語の「です・ます」は過去形がないと言われますが、"从前做过的一个爱情故事"と書けばどうだろうとか、出来ない漢語を一生懸命ひねってみたですよ。
パンフの表紙は明らかにワルフザケ。緑色の表紙の恋愛小説ってだけで、「グリーンブック」にする必要はどこにもない。
このタンウェイって女優さんは、ロスで孤独死したアイリーン・チャン原作のラスト・コーション映画化で、一万人から抜擢されて主役をつとめたわけですが、当時は今より露出が多くてもオッケーだった中国映画で、とにかく脱ぎっぷりがいさぎよく、それとともに、日本軍の情報をさぐるためカラダを犠牲にする女子大生役なのですが、清純な女子大生とも思われぬ真っ黒な乳首に、中国大陸全土が震撼したものです。いや、震撼したのは私一人か。大陸は乳首の色におおらかです。一昔前は腋毛ボーボーだって平気だったわけなので、そんなことには動じない。もしこれが、カラダだけ別人のすげかえだったら、それはそれでなんだなあと。トニー・レオンは、初老の肉体をおしげもなくさらしてましたし、女優さんも顔映ってたから、本人と思うですが。
2016年にもヒット作に恵まれたそうですが、私も地球最後の一晩でこの女優さんがどこまで脱ぐかドキドキしながら見ました。が、なまあしと、舌を入れないキスくらいしか出ず、今の中国はこれが精いっぱいなのだなと思いました。
監督は自分の作風だと検閲とか何もないから、と言ってますが、それでもエロと、方言には気を使ったと思います。風向き次第では、方言が地方の中央からの離反を促進しかねないとかいって、田舎リアリティー映画がお蔵入りにされたりするので。貴州方言が北方方言のひとつであることには助けられたと思います。この映画の方言は、「分かる方言」なので。パンフのここ、原文は〈普通話〉のはずで、直球だとマズいと思って「マンダリン」と付け焼刃でまわりくどく訳した気がします。もともとナニに載ったインタビューを、誰が訳したのか全然分からない。
この「ハンギ」は多分ハングル読みで、北京官話ではただしくは「ホンイー」です。うしろのクレジットではちゃんと「ホンイー」になってるのに、インタビューではなぜハングル読みさせてるのだろう。広東語かとも思いましたが、リエゾンしてるし。
この「カイチン」もおかしい。字幕ではちゃんと「カイチェン」になってるのに、なぜパンフだけ「カイチン」なのか。タピオカミルクティーの珍珠奶茶の〈珍〉、ジェンナイのジェンですから、チンなわけないでしょうと。広東語だとどうかは知りません…
ベースボールキャップかぶれば「わたしもかわった」のやくみつるみたいな顔なのに、ヴェジタリアンなのかなあ、ビーガン。
タルコフスキーにたとえる人が多いのは、元祖長尺の神さまであること以外に、この、コップが超常現象で、否、テーブルのすべるチカラで、のシーンが、「ストーカー」唯一の特撮シーンへのオマージュに見えたからかと。パンフを見ると、いっろんな人に例えられてますが、私が例えるなら、高行健+三體。そして中華のギレルメ・デル・トロ。間違っても莫言+張芸謀ではない。ツイッターに対するウエイボー、ラインに対するウィーチャット、インスタグラムに対するティクトクのように、ティム・バートンからギレルメ・デル・トロに進化する西洋社会と並行して、東洋の中華王朝にも、ケン・リウからビーガンへと進化する流れがあった… なんてね。
一発撮りのふりして、壁をつっきる時など一度止めて、CGでつなぎ目をマイルドに自然に見せてるとかないでしょうか。そんなシークエンス「まぼろし」派。あらわる。
ローリングストーンだけ「シーケンス」あとはみな「シークエンス」その差はどこから。
第二部3D1シーンが始まる時に出るタイトルロールが、簡体字の〈后〉でなく、繁体字の「後」で、なんしか「おおー」と思ってしまいました。
タンウェイはどうしても北京のきれいな巻き舌が出てしまい、カイリーホワは、板についてませんでした。シルヴィア・チャンは分かりません。パンフの彼女のところ、國語のルビなのか日本語のルビなのかグチャグチャで、たいがいにしなはれと思った。
嘉義と大林を國語読みするなら、眷村も(じゅえんつん)と書くべきで、眷村を(けんそん)と日本語読みするなら、大林は(だいりん)嘉義は(かぎ)と書くべき。混ぜたらあきまへんえ。……いや、嘉義やおおばやしは地名なので、國語のルビをカタカナで振って、眷村は地名ではないので、ひらがなで(ひきあげしゃじゅうたく)否(けんそん)と書いて、違いを明確にすればよいのかと思います。
映画冒頭の旅社のテレビの音声は、台湾の番組だと思います。ところどころ國語の単語が入りながら、あとは閩南語だった…と思うんですが、「イヤイヤそれマチガイだから」って誰か言ってきてくれてもいいです。
胡波に触れてた評論がひとつあって、よかったです。売り方として、ごっちゃになりかけてた気瓦斯。
一人のりのロープウェイがよかったなあ。(私はゼロ・グラビティ見てないですが)あと、カイリーの真珠って、田舎くさいかな、って、アキラみたいな真っ赤なジャンバーでオカッパでツンデレする場面、よかったなあと。間違いなくアメリカで三十週ロングランする映画と思います。夢ってあんな感じだもの。前半でジャ・ジャンクーやディアオ・イーナン調の場面重ねてパイセンの顔立てて、後半こう来るかという。度肝を抜かれました。以上
【後報】
なんとなく、「ディープ・フェイク」という単語をここに、置いておきます。
一年前くらいに聞いた話ですが、中国では、普通話がナマってる芸能人がドラマに出る際、吹き替えで誤魔化してるのが、一部の社会で問題視されているとか。それで云うとこの映画は他地方の役者さんに方言を強要してるので、ワッハッハという感じです。ジャ・ジャンクーの帰れない二人もそういう映画でしたし、ちんちんまたおさんも、台湾人のグオ・ルンメイに東北方言をさべらしたりしたなあ、と。映画人はそういう真似をしたがるのかも。鵞鳥湖の映画では、グオ・ルンメイが南寧カントニーズ(でぃーちうずいほうだいえわんの主演男優さんの出身地)をさべったりするんでしょうか。
ビー・ガンの「ビー」を簡体字のまま〈毕〉とコピーアンドペーストした坂本教授には、「畢竟(ひっきょう)」の「畢」を贈りたいです。
<日本のパンフに出て来るビーガンの形容>
「李商隠」by陳凱歌 「えっち」by椎名林檎 「タルコフスキーのストーカー」「ヒッチコックのめまい」「デヴィッド・リンチのマルホランド・ドライブ」by海外映画祭での批評 「ウォン・カーウァイの再来」「タル・ベーラが中国に行ったら」bySNS 「ヴィヨン、シャンスリエ、ヴェルレーヌ、カルコ、ドゥ・ラ・ヴェシェール、オーディベルティ、石濤、沈復、フー・ボー」byピエール・リシャール ただし、この部分、中国人名を〈涛〉や〈复〉と言った簡体字で書いてるので、マイナス3点。「ドルシネア姫の幻影」byユマニテ
Spanish Dulcinea, from Dulcinea del Toboso, the mistress of the affections of Don Quixote.
(2020/10/18)
Film poster, based upon the painting The Promenade by Marc Chagall
Long Day's Journey into Night (2018 film) - Wikipedia
(2020/11/27)