『ゆりあ先生の赤い糸 (3) 』(BE LOVE KC) 読了

 COVER DESIGN❖小沼早苗(Gibbon)

ゆりあ先生の赤い糸(3) (BE LOVE KC)

ゆりあ先生の赤い糸(3) (BE LOVE KC)

 

先生、ダンナの愛人の気風のよさに感服!いい歳した大人たち 好きだ嫌いだと大騒ぎ。戦ったり襲ったり大人の女性もタイヘンです。

 いっしゅん現実の児童ナントカの父親の話(from千葉)が頭をよぎる展開でしたが、そうでなくて本当によかった。というのがひとつ。

裏表紙

「ゴロさんを信じてあげてください」

ダンナに「子持ち」の愛人もいることが発覚。今度ばかりはさすがに「離婚」の二文字が頭をよぎる。話を聞くべく子供を連れて入院中の愛人のもとへ。愛人は美人で聡明、そのうえ開けっぴろげで嫌いになれない。しかも子供にほだされて自宅で面倒をみることに……。どんどん厄介ごとを引き受けるゆりあ先生だがさらに子供の父親が乗り込んできて……? 

 これ、最初は作者が宿六の人を妄想で弄んで楽しむ漫画だと思っていたのですが、(なので前半の回想シーン、ネコとタチ、とは男性同士では言わないか、等々の試行錯誤の場面など、楽しんで描いてると思いました)現実からの介入があったのか、ハズに若くてキレイで性格もよい女性の人妻愛人がいて、その愛人の子どももちいちゃくてかわいくてききわけがよくてすなおで聡明で、人妻愛人のダンナはDV亭主なので主人公のハズはかばってそういう関係にというか、肉体関係はない精神的なつながりだけ、という、『宮本から君へ』腦炸裂の展開になってしまい、あとがきで作者は主人公の五十代女性の素肌に前をはだけたシャツだけみたいなヘアヌード仁王立ち描いて弘兼憲史を誘惑して、「ガンガン行くぜ」みたいなこと書いてますが、ブレないでがんばってけさいと思いました。時代は忖度なので入江喜和も忖度、と言ってしまうともろにハマってしまうような展開に困惑。ネットのこうした外野の声は気にする必要ないですが、現実の旦那モデルがもしも創作に関して介入してきたとしても、気にするかどうかは車谷長吉。以上