南足柄市文化会館ホール・ワンコインシアター「映画の森」第3木曜日午前10時 the 3rd Thursday Theater「大草原の渡り鳥」鑑賞

大雄山に初詣に行った時にポスターを見つけ、ちょうど都合もつくし、観たくなりまして、今朝ラジオ体操を終えるとそのまま小田急線に飛び乗って、小田原から大雄山線で終点大雄山駅へ。でも帰りはバスで新松田まで行って小田急乗りました。一時間に四本もバスがあるとは。迂闊。八時半に着いてしまいましたので、駅ビルのセブニレブンのイートインで暫く時間を潰してから歩いて市役所トイメンの文化会館に行きました。

北海道阿寒大ロケ敢行

 けっこう人いました。どうせDVD上映だろうとたかを括っていたら、思いのほか画像がキレイで、昭和35年制作の日活映画にデジタルリマスター版なんかあるんだろうか、4Kだろうか8Kだろうかと、係の人に聞いたら、Blue-rayだったかDVDでしたか、両方借りたものですから、とのことでした。ブルーレイかっ!!!

 とにかく楽しかったです。あぶないシーンではあぶないと言う人がいるし、そこに間一髪小林旭が間に合うと、うまいこと来るわねえ、よかったわー、と言うし、フィルムがオシャカになったのか、冒頭一部つじつまが合わないツナギがあるのですが、あら、どうしたのかしらねえ、なんて言うし。舞台の釧路帯広にも負けないおおらかな丹沢山脈の麓の観客たちに助けられて愉快に鑑賞しました。場内飲食不可。

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あらすじはウィキペディアより映画コムのが詳しいです。

大草原の渡り鳥 : 作品情報 - 映画.com

宍戸錠が難しい役をよく適当に演じたと思いました。ワルでありワルでなし。敵であり味方であり。21世紀の役者さんならホン投げてやらないんじゃいか。あの帽子のかむりかたでは前が見えないだろう。

無国籍シリーズは拳銃の携帯が許可されたアナザージャパン、並行宇宙のどこかではないかなんて飲み屋の議論をしてた人たちも、みな引退して還暦とかそんな21世紀。

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ヨガの街・南足柄 in 金太郎みらいホール

ヨガの街なのかどうか知りませんが、帰り道、フィットネススタジオが見え、けっこう女性がわんさか汗を流していました。その後初詣でも行ったパブレストランのランチを再訪しましたら、満席で、女性客がけっこういて、にぎわってるなーと思いました。

2018年度の同企画一覧。座間とか、映画館のない市町村はそれぞれ、こういう企画を文化会館や市民ホールでやってますが、往々にして、近作の、いちおう考えさせられる、高齢化とか介護とか、テーマのある作品を上映する場合が多いように感じられ、ここのように、在りし日のエンタメをこれでもかとぶつけてくるところは少ないのではないか、これは楽しいよと思いました。シェーン、石原裕次郎、ヘップバーン、赤木圭一郎グレゴリー・ペック舟木一夫禁じられた遊び笠智衆、素晴らしき哉人生、小林旭宍戸錠ゲイリー・クーパー、あゝひめゆり。これで一年回る。素晴らしい。

映画について宍戸錠以外の部分を言うと、まず、ビートたけし座頭市には幇間芸が記録されてますし、三池崇史の愛と誠には金粉ショーというか舞踏が収録されています。これらはこの映画の時代へのオマージュですので、この映画も、民謡やタップダンスだかフラメンコだかを、キャバレーの演目という名目で、きちんと撮っています。

観客の評判が悪かったのがとにかくシゲル。いいなづけがいながらアイヌの娘セトナを、愛してる愛してる本当にぼくが愛してるのは君だけなんだと口説いてモノにしている。沖縄で、ナイチャーは口がうまいという人がいましたが、ISSAも口うまそうと、今なら言い返せると思います。で、シゲルは、それでいてコードーやその手下のあらくれどもには何も言えないし出来ない。このシゲルが、最初滝とシゲル父が昼酒やるシーンで、自分のコップに手でフタしてつがせず、シラフを守るので、こりゃ酒癖が悪い伏線だなと思ったら案の定でした。サマ博打で、最初勝たせられていい気になってあっという間に尻の毛まで抜かれて多額の負債を負ってしまう描写は、客席から、あれまあ、なんてこったよう、とのことでした。息子や孫が頼りないと困るので、観客はみな真剣でした。

コードーの手下に、一人、マジでガタイがとてもでかい、ほんとのごろつきみたいな若者がいて、眼つきがほかの、いわゆる大部屋役者とぜんぜん違いました。本職だろか。

北日本航空、NORTH JAPAN AIRLINEって当時本当にあった航空会社でしょうか。

小林旭が、知り合いの無印良品に似てました。

アイヌ集落は、なんぼなんでもこんなのないだろうと思いましたが、最後燃えてしまうので、セットだからこんなんだったのかと分かりました。昭和35年にこんなティピカルな集落はもうないと思うのですが、(ゴールデンカムイのころまでさかのぼらないと)それを云々言うよりは、アイヌ語のセリフの時は、当時は字幕は縦書きだったので、タテに字幕が入るなどの、はっとするような作りを評価したらいいと思いました。

中国が飛びつきそうな映画ですが、私たちはきちんと向き合ってるので、中国は国内少数民族問題にきちんと向き合ってくださいと言えるといいですねと思いました。中国人が、私たちは向き合ってますよ、日本こそ向き合ってないでしょーと言葉だけの脊髄反射をしてくる幻聴がきこえる。以上

【後報】

宍戸錠が2001年、21世紀をことほいでほっぺ抜いてたとは知りませんでした。

www.cinematoday.jp

ジョー節健在! 宍戸錠、頬のシリコン「焼けてるな」(1/2ページ) - 産経ニュース

1/29発売の週刊朝日2/8号の記事で知りました。

dot.asahi.com

何か出演してる映像見て、本人と分かるか自信ありません。

(2019/2/20)