相鉄瓦版256号特集で著者が紹介されていたので、読んでみましたファイブ。ケラとはたぶん無関係。相鉄瓦版 256号 デザイン佐藤美幸(keekuu design labo)編集協力 (有) taco studio 巻末に撮影協力各位と主要参考文献。「おわりに」に、編集者が、フルネームで登場します。そして、著者プロフの著書を見ますと、いろいろやってるんだなあと。
写真家さんは、雑誌「散歩の達人」「DIME」川崎大師のポスター、後下記など。
村井弦斎じゃないんだから。イサーンみたい。
三冊目ということで、悲願の目白押しの写真は、今回も達成出来なかったのですが、目白押し撮影に何回も成功した人のインタビューが載っています。最初の本で、野鳥の会みたいなプロが、人生で二回しか見てないと言ってたのですが、目白は里の鳥なので、山で探しても㍉だとか。で、目白が同じ枝に密集しておしくらまんじゅうするのは、寒い季節の朝とかの行動だそう。成功者は温暖な小田原の蜜柑畑で撮影したそうで、小田原で見れるなら、座間でも見れないかと思いました。トミノ監督の国で見れるなら、ほかでも見れるんじゃないかと。
頁26、杏仁豆腐。あんずの種だが、アーモンドエッセンスで匂いをつけたものが市販品に多い、とあり、私なんかはアーモンドの種から作ると思い込んでました。北京語だとシンレンドウフなので、あんにんどうふは何語なら、と再度疑問に思いましたが、ウィキペディアによると、唐音で読んだ日本語だとか。現在中国語でいうと上海語の呉話かしらなどと推測してたのですが、違いました。
頁38、「追分(おいわけ)」の反対語が「落合(おちあい)」なんだとか。私は軽井沢でテニスしたことはありませんが、隣の信濃追分でテニスしたことがあります。
落合は最近、新宿区の銭湯スタンプラリーで回りました。私の中では、中井という呼称で統一したいのですが、落合のほうがメジャーみたいです。
頁42、"鹰扬"と"阴阳" がごっちゃになります。前者はのぞから声を出す"ying"後者は鼻にかかった"yin" 本書によると、鷲と鷹には明確な違いがないそうです。サイズの違いだけ。英語でもファルコン、イーグル、ダイエーで、違うのに、動物学だといっしょとは、これいかに。
頁46、小倉餡の由来。そして小倉百人一首。どうも小倉と書くと、焼きカレーや第三の投下目標「こくら」も頭に浮かんでしまい、さらには、京滋BPの「巨椋IC」なんて思いだしたりして、ボク巨椋をオグラって読めるんだよ、ボクってえらい?えらい?と自慢しそうになります。小椋佳。
頁52、片栗粉のほとんどは馬鈴薯から作る、が21世紀のデフォルトですが、"土豆絲"という料理を作る時、千切りにしたジャガイモをまず水にさらす時、デンプンぬけてしまうやん、といっつも思っていて、さらした水を有効活用できへんもんかな、と思います。
そしてこのネタでもうひとつ思い出すのが、回るテーブルのある中華でホールスタッフとして働いていた頃、じゃがいものデンプンアレルギーがあるドイツ人が来て、こりゃどうなんだと厨房で目視確認したら、コーンスターチばっかりだったので、お客さまご安心ください、と言えればいいのですが、イッツナットポテイトゥ、イッツコーン、アーユーオーケー、みたいな会話しか出来なかった思い出です。ドイツ人も大変だ。ババリアとかだと、井上ひさし『ブンとフン』でも、三食ふかしたじゃがいもの話がありましたし、ただでさえ芽が出るとメラニンの毒がまわる「悪魔のリンゴ」にアレルギーがあるとか、大変だろうなあと。
頁58、風穴を開ける。新宿駅西口の巨大換気口、気にかける人はあまりいないとありますが、モロ☆ファンなら、まんがのほうの『夢見る機械』一択しかないわけで、新宿の目奥に入る、で、ウェルカムの綴りが、サンコミックスからジャンプスーパーコミックスで修正されていたことなど、もうモクモク脳内からネタが出てくるです。ケン、許せ、わしも浮き世に疲れた… だったかな♪
頁64、蒲焼きの語源。すり潰して棒に巻いて焼くというのは、スィーフ・ケバブとか、きりたんぽとか、つくねとか、いろいろあるんだなあと思います。
頁76、グロッキーの語源がグロッグということですが、なんかここで書かれてる情報ですと、ホットラムでなく、水割りラムだとか。三軒茶屋のバーで作って貰ってる。一度行ってみたかった有名店だと思います。頁140、千鳥足の語源も千鳥。
頁80、紅一点の語源は王安石の詩。ということから、緑一色の語源に飛ぶかと思ったら飛びませんでした。
緑一色とは (リューイーソーとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
頁88、小麦色以外に日焼けを形容する表現として、きつね色、赤銅色があげられてますが、おそらくおあげさんから来た「キツネ色」なんて使っておられますでしょうか? 褐色とか、死語のガングロとかが普通ではないかと。コパトーン。
頁97、柳に風と言うが、柳は風に折れやすいとあります。
頁105、神田明神の「勝守(かちまもり)」は、徳川家康が関ヶ原の合戦の前にさずけられたものだそうで、そう聞くと是非欲しいです。初詣に行くかなと。毎年行ってる地元の氏神様と鈴鹿神社と大雄山最乗寺の次に。
頁108、シュークリームは靴クリームじゃねえかと英語圏の人が言うそうですが、元がフランス語"chou à la crème"なのはいいとして、グーグル翻訳も未対応。
英語だと"creme puff"と言うそうで、それのグーグル邦訳がまた。
明らかにAIがドラクエに汚染されています。
頁114、雀百まで踊りを忘れず、同義語に、三つ子の魂百までも、があると思ったのですが、触れられておらず、前者は習慣や技能、後者は気質、性格なのだろうかと思いました。
執筆者も本気でそうだと思ってはいなさそうなのが、頁119、一目惚れの語源は、独眼竜政宗の伊達臣人政宗がすれ違い様恋をしたという説。彼が隻眼だったから、一目惚れという… 中文でも、一目惚れは "一见钟情"で、一目逢ったその日から、ですけれど、なんで「鐘」なのか分かりません。我不懂。"我的心跳撲通撲通地陣陣, 悸動♪"
百度はおそらく邦画の壁ドンの画像使ってますが、壁ドンを漢語でなんというかも知りません。出典は"西湖佳話"という清朝のシャオシュオだそうですが、そっからして、元代の雑劇 "西廂記" と空目ってました。
頁134、狸寝入りは英語では"fox sleep"だそうですが、グーグルだと"sham sleep"でした。ハクビシンは漢字で書くと「白鼻芯」ということで、そう聞けばあーそうかと思うのですが、あまりにアタマがおかしくなってるので、グオズリー、"果子狸"と書いてハクビシンというカナを当ててるくらいに脳内変換してました。そんなわけあるかー。
以上