『ちはやふる(26) (27) 』(BE LOVE KC) 読了

ちはやふる(26) (BE LOVE KC)

ちはやふる(26) (BE LOVE KC)

ちはやふる(27) (BE LOVE KC)

ちはやふる(27) (BE LOVE KC)

COVER DESIGN:柳川価津夫+辻威行(SPICE)どちらも初刷。
今まであんまり気にしてませんでしたが、26巻表紙の花が彼岸花で、27巻の花がれんげです。こういうのもまとめてる人はいるんだろうなと。本棚にコミックスそろえてる人なら三十分でエクセルシートに全巻の花(とか魚とか)データベース化完了出来るのかと。と思いきや名前の分からない花は自分一人ではなかなか調べきれないのでそこで壁。アマゾンの表紙画像とウェブの草木図鑑を別画面表示で見比べる人もいていいと思います。私はやりませんが。

四コマ漫画は恋愛体質の娘さんのふたごの男兄弟が、カントを読む哲学好きというねた。哲学者それぞれの特徴とか知りませんので、カントとスピノザデカルトの違いを答えよと言われても分かりません。アドルノの死因が「憤死」であることだけは覚えています。凄い死に方だ。革命の季節に、学生に嘲られて、恥辱のあまり死んだ。

27巻巻末広告は暗記カードと連載誌、次巻予告に実写映画化について。27巻時点では、キャストもまだ出ていなかったようです。26巻は、広告ありません。それだけ内容がてんこ盛りだったのかと。

<26巻>
頁35の睫毛、頁37の姿勢の悪いノート筆記、作者は本当に漫画が好きなんだといつも思います。絵を描くことが好きなんだなと。劇団をやっていたら劇団末次由紀だったが、マンガを選んだ人なのかと。この巻のバレンタインとかお誕生日かるた大会とか、世界が広くて社交的な、イベント企画好きな人でないと思いつかないと思います。たいしたものだと。チョコレート作成時「テンパリング」という言葉の注釈がないことは、主人公が知らない単語でも、分からない読者はいないという世界なのだと思いました。ママはテンパリスト

テンパリング|基本のテクニック|手作りチョコレシピ|株式会社 明治
https://www.choco-recipe.jp/milk/basic/basic/basic_06.html
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0
ロッテにもページがあるのですが、割愛しました。

遊びの息抜きである頁59頁68でここまでやったので(頁71上段のコマも遊びだと思います)、本当の恋愛シーンの盛り上げに対するハードルがどんどん上がったのですが、むかしで言うコピー重ね技、今だとデジタルでもどうするか知りませんが出来るのかな、それを使っていました。白黒反転とか血痕とかいろいろある中でこれを選んだということで、メモしておこうと思ったのでメモします。

<27巻>
正直こうやって話が進むとは思いませんでした。主人公ふたり揃って退部。性差云々を言うと違うかもしれませんが、やっぱり女性のほうが主人公を逆境に追い込むと思います。男性のほうが撃たれ弱いのではと。名人の塾講が板についていて、サマになってて、こりゃなかなかいい給料もらってるだろと思いました。今はサテライトとかが多いのかと思いましたが、渋谷の、旧ユーロスペースのほうでしょうか(現ユーロスペースだと道玄坂のホテル街に隣接してしまう)そこに高校生が通ってフェースtoフェースで講義聞く予備校なのかと思いました。今でもそういうものなんですかね。京王線だと乗り換えるからめんどくさいだろうに。それとも私の勘違いで、新宿から都営新宿線一本で行ける場所なのかな。でも首都高の高架がバーンと出てるし。中央道ではないと思います。

新キャラが、イベント好き女子の負の側面を倍超させてるようなキャラで、これは制作陣のイヤな面を自戒を込めて増幅させてるのだろうかと思いました。いまはSNSがすごいから、生きにくいだろうな。い㌔。

映画の完結編があったので、完結したと勝手に思ってましたが、まだ続いてるとは。どうしよう。
以上です。

【後報】
主人公の部活脱退のくだりを読んで、思ったのは、ドカベン義経とか弁慶とか出てきたあのあたり。少年マンガだと、理由なき努力放棄は許されず、負けるとしたらそれはオカルト由来にほかならず、少女は、恋愛とそれに付随する理由はそれだけ重いと知っている、ということかと思いました。失恋絡みで部活辞める男子も現実にはゴロゴロいるですが、めめしいから少年向き男性向きのドラマに出来ないのかなーと。価値観。
(2018/8/29)