『酒のほそ道 (46) 』(ニチブンコミックス)読了

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酒のほそ道 (46) (ニチブンコミックス)

酒のほそ道 (46) (ニチブンコミックス)

 

 あとがきは、室井恭蘭琴調(趣味が「酒」の講談師)という人。帯はその抜粋。

宝井琴調 - Wikipedia

まえがきは、つまみなしで酒を飲む人。何のつまみも食べたくないという人は、おかしい人だと思います。何にも思いつかないとか、何も食べる気がしないとか、げんなりするとか。そしてお金もないとか。そういうこと。高いものなら食べたいが、高くないものならいらないし、そういうものしか買えない自分がなさけないとか、どんどん考えがそっちへ行く。

カラーページの絵は、なんだか絵心があるんだかなくもないんだかって感じになってます。春が寂聴、否、若冲。似てないけど。

夏は、検索して、たぶん大雅堂。北方の白酒と南方の魚片粥を組み合わせて、アテはうなぎの蒲焼とか、それもどうかと思う。

「大雅堂」から「池大雅美術館」 | 京都府立京都学・歴彩館『京の記憶アーカイブ』

秋は下記でしょうか。どうもハイキング登山の茶屋ネタは、狩撫麻礼が『高野聖』を翻案した話を思い出してしまいます。甘々なラストでよいとも思われないが、にくめない話だったと思う(上から目線)

玉堂美術館 Web :: 東京の奥多摩(青梅)にある美術館:: 日本画の川合玉堂作品を展示しております

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/stantsiya_iriya/20150911/20150911050415.jpg冬は応挙。ゆうれいの絵ではないです。店に入る前からひっかけてるのはオカシイ。

この巻は、もしくはこの巻もか、本人が腱鞘炎か何かでロクに描けず、模写しやすい絵なので、青木雄二のマンガとはまた違うのでしょうが、誰かが(肉親?)真似して描いてるコマが際立つようにも思います。そして、それとリンクするのかどうか、盛んに結婚ネタが出る。はよせいはよせいと。

 頁17、オデンの下ごしらえが大変という話。こうすればよいと思います。大根の面取りはしない。揚げ物の油抜きはしない。ロールキャベツやもち入り巾着は、河岸玉のように、業食を使う。牛筋は下茹でして串さしするわけじゃないんでしょ? ならいいじゃん。あるいは、しぞーかオデンと称して黒くして青のりを振って誤魔化す。あと、変わり種のトマトを入れておけばよいかと。トマト、もうオデンだねとしては目新しくなくなったので、誰も頼まなくなったでしょうか。あるいは、今も、新定番としてオーダーされ続けてるのでしょうか。それを観察してSNSにあげればよい。というような客をナメた考えで経営をしては、やはりダメなんだろうなあ。店主の手抜き欲求を見透かされたらイヤだという強迫観念で料理を作り続ける店主もいるかもしれません。

頁20、鴨の絵。こういう絵が、他者との合作をまた想起させます。美大生。

頁27、どて焼き。ヤキ入れるリンチのどて焼きのことではないのですが、どうしても麻雀放浪記のドテ子を連想。ピエール映画ではチャラン・ポ・ランタン

頁43に女子大生が出て、彼女は竹の股を知っているのですが、どこでどう絡んでたか、もう思い出せません。過去の単行本をすべてブッコフに断捨離してるとこういう時困ります。その次の話は、かすみの友人が出ます。レギュラーメンバーとして出しておかねば的に出てくる。この友人とかすみが台湾で同性婚するというまさかの展開にならないものだろうか。

頁55、炭酸水やミネラルウォーターなら無料になりようもないと思います。そうしたら「水道水」とオーダーするんでしょうか。「水道代払ってるんで、それもタダじゃないんですが」「日本人は水と安全はただだと思ってますよね。民間防衛」以下略

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

頁66、貝尽くし貝合わせから交際サゼスチョンになるのは、セクハラにならないのかと。イライラするよね貝社員。鷹の爪。

頁77、齋藤が店内でも帽子を脱がない無作法を発揮してるのは、やはりゲーハー隠しか。吉田類も脱ぎませんが、たぶんプライベートでは脱いでる。

頁91、こんなお高いバーを金もなさそうな二人のために貸切にして、一日の日銭を失っても平気とは、親が金持ちなのか、竹の股にはナイショのパトロンがいるのか。あるいは。

頁110、近所のスーパーは殻なしホヤを、三切れくらいで¥230前後で売ってます。

頁124、なぜラインでなくショートメールなのか。「韓国人のツールは使わないんで」とかいう理由でもあるまいし。

style.nikkei.com

頁150、この漫画は先月27日に買って塩漬けしておいたのですが、その間京都に行ってサンマすしを呼ばれて、帰ってきたらこのページでそれが紹介してあったので驚いたと。

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 頁152、松尾大社は知りませんでした。鈴虫寺の近くでしたが、鈴虫寺も行ったことありません。しかも西京極より西ではないですか。カツラ。

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頁191、会話の極とか宴席の極。確かに、爆心地があれば希薄な地帯も生まれるのが集団会食。私のように、会話を止める名人、話を切る達人、なんとなく気づまりな空気にさせたら天下一品の人がいると、そこがボーダーラインになります。そこのまわりの人は気の毒ですが、人生の修業と思ってもらえば。私はSNSに精を出します。

頁198、ブルーチーズ大学芋。駅から近いし、昼からやってるようですし、今度、さめてもおいしいか聞いて、大丈夫ならテイクアウトしてもらおうかと思います。職場は大学芋好きが多いので、持って行きます。

松島さんは江戸時代にタイムスリップして、赤色疱瘡の時代に征夷大将軍になるんじゃないでしょうか。

宗達は最終回、アフリカにまだ見ぬ酒を求めて旅立つと思います(押忍!空手部)もしくは会社が倒産、借金から地下生活に(カイジ)もしくはドイツへ(酒のほそ道グレートジャーニーシュープリームシュ)最終回の前に、孤独のグルメとコラボして、谷口ジロー久住昌之の悪口をさんざん言って終わってほしい。そこに意味はないのですが、確かにない。

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以上