チベット文学の現在『ティメー・クンデンを探して』"འཚོལ།"《寻找智美更登》"Soul Searching" 読みかけ⇒読了

装画 吾要(ペマ・ツェテンサンの友人のチベット人画家) 装丁 萩原陸(志岐デザイン事務所)

岩波ホールチベット映画特集を見に行った時、ついでに内山書店でこれと、ここにも躍動する魂ガー(題名うろおぼえ)と、翼よ、と、風船かな、一気に大人買いしたのですが、そのままろくさっぽ開かず、時が過ぎていました。この本だけは一度とちゅうまで読んだのですが、なぜかパタンと閉じていて、ここ数日、なんしかまた読み出しています。

日本のチベット業界がまた蠢動を開始しているらしく、そういう情報を敏感に意識下でキャッチして、積ん読整理せねばみたいな気分になってる気瓦斯。それなら、ラシャムジャ『雪を待つ』の読書感想をまず書き終えねばいけないのですが、あれはもうなんていうか、漢族化してしまった家柄のお嬢さん(チベット語話せない)と結婚して、漢族大多数社会の成都で暮らすチベット人文化人の、ちいさな幸せとおおきな悲哀、だけが今も私の脳裏に沈殿してて、それをこと細かく詳しく文章に再構築するのが、大変な予感だけが残っています。どんだけ伝わるものなのか。

ペマ・ツェテンというこの本の著者は、漢語でもチベット語でも小説を書くバイリンガルノベリストで、かつ映画監督でもあるそうで、私はこの監督の映画は、「風船」を新百合ヶ丘で、「タルロ」「オールド・ドック」を岩波ホールチベット映画特集で見てますが、ほかにも「静かなるマニ石」やら「轢き殺された羊」*1*2やら「ティメー・クンデンを探して」やらの作品があるそうで、本書収録の作品は、漢語のもチベット語のも一気呵成にガーと邦訳して収録してるので、それで頭がふらふらしてきて、読むのをやめたのもあるです。

本書を邦訳した時は、ちょうどチベット文学研究会が立ち上がった時だったようで、それまでのこの人たちの紀要誌「火鍋子」もまだ終わるとは1㍉も書いてなく、しかし現行の紀要誌「セルニャ」をまさに立ち上げていて、ちょうどあぶらの乗った働き盛りの当事者たちの熱気はすごいのですが、読んでてあてられてしまって、タスケテーと思わないもないかったです。

検索してたら、ペマ・ツェテンの短編小説集の英訳が2018年に出てるのが見つかったですが、これまた蔵漢両方の作品を英訳してて、勉誠出版のこの本を参考にしたのではないかと、思いました。英訳した訳者さんの前書きあとがき等見れば、その辺書いてあると思いますが、見てません。

最初の「日本語版刊行によせて」は原文漢語。本書漢語パートはオール漢語作品集『風船』も後に訳した大川謙作サン。チベット語パートはアイフォンで通勤途中に片手で邦訳するとかしないとかの星泉サン。だそうです。研究会のほかのメンバーは訳文チェックその他サポート。

人間と犬』"MEN AND DOG"1992年漢語。「西蔵文学」発表。のちに作者自身がチベット語に翻訳。映画「オールド・ドッグ」「タルロ」ともにこの作品のエッセンスは入ってると思います。牧羊犬のいきざま。

沈みゆく夕日』1993年チベット語発表。酒浸りの父と児童労働の少女。母は出奔もしくは親族により離別。「カンギェン・メト」という雑誌に載ったとか。ラサの雑誌でしょうか。

二人のカン』1999年チベット語発表。掲載誌は青海民族出版の「ダンチャル」と読む雑誌で、漢語で書くと《章恰尔》だと分かった時、なんしか頭をブラックジャックで殴られたような(比喩)衝撃がありました。ツェラン・トンドゥプ『黒狐の谷』

の感想を書いたときに調べたです。章恰尔だと、ザンチャルとかジャンチャルなので、ラサとアムドのはっちょんの違いガーとか、たくさん思いました。たぶんこのユニットの人たちは、チベット語に関しては、基本ラサ語のはっちょんでカタカナ表記してると思います。たぶん。この作品の漢語タイトルは《岗》で、英訳本でも”GANG”が題名なので、邦題が「カン」なのは、例の有気音無気音は清音濁音にあらずルールじゃいか、と短絡的に判断しそうになりましたが、よく考えたら原題はチベット語で、そこから漢語を経由せず直球で邦訳してるわけなので、原題のチベット語のラサ読みだと拼音のgangより「カン」のが近いのではないかと思われます。

おはなしは、カンチ、セックスしようとはまったく関係なく、天からつかわされた神の子が俗世の人間に私利私欲でもてあそばれてー、その結果、彼らは天界に帰ルー。ネタバレ。です。

誘惑チベット語。1995年「カンギェン・メト」英題はテンプテイションでなく、"Enticement"です。お経が見たいよう、お経から後光が出てるんだよう、という話。

こんな木版刷のお経が、曙橋のチベットレストランに置いてあるようなごっつい木箱に入ってると思えばよいのかと。たまたま画像検索したらマッチする画像が内山書店のつぶやきだったので、貼りました。たまたまです。内山書店は数年前にラットのタウンボーイの東外大邦訳版を見つけて買って、とてもうれしかったので、その意味で恩はないかというと、あります。

昼下がり』漢語。2009年「芳草」という文芸誌だそうで、検索すると、武漢文聯「芳草文学」が出ます。武漢には中南民族大学があるから、蔵族作家特集やってもおかしくないといえばおかしくないわけで。英題"AFTERNOON"  漢語世界に一躍勇名を馳せることとなった作品ですが、テーマ「夜這い」が漢族のムッツリスケベ精神を大いに刺激したからではないかと推察します。ドラえもんのしずかちゃんはまっぴるまっからおフロに入るからこそ、「もび太さんのエッチ!」の決め台詞に、常識非常識のはざまが逆転した特異な力が加わるです。

八匹の羊』漢語。2009年。英題"EIGHT SHEEP" 集落あての新聞を届けに草原をバイクで来る男が、反共映画「シュウシュウの季節」のパパ活親爺とかぶって見えてはイケマセン、という。漢語が出来ないと漢語で云う場面は、リドリー・スコットの「ブラック・レイン」でガッツ石松が「おれは、英語は、わかんねんだ」と云う場面を思い出しました。牧童と北京留学中のメイグオレン(アメリカ人)とのつかのまの交流を描きつつ、反米中国人がひそかに溜飲を下げる、もしくはアメリカ人にマウントをとれるかもしれない仕掛けがほどこしてあります。『沈みゆく夕日』同様牧童には母親がいませんが、男女でこんなに展開がチガウなんて真的不像话!と女権主義者が叫ぶのか叫ばないのか。

死の色』漢語。2013年「芳草」巻頭掲載だそう。2013年の中国少数民族文学重点作品(中国作家協会選)に選ばれたそうなので、そこから原題を割り出しました。《死亡的顔色》

http://www.chinawriter.com.cn/zx/2014/2014-07-05/2942.html

似てないふたごとひとりの女性。タッチ、タッチ、そこにタッチからインスピを得た可能性はないと思います。で、徐々に、死んだ弟と入れ替わる話だったらホラーですが、そんなギミックをこらさないでも、筆力だけで余韻が残る好例。

タルロ』"ཐར་ལོ།" 《塔洛》"Tharlo" マサカの漢語原作作品でした。てっきり、チベット語作品とばかり思ってた。2012年「青海湖

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映画とちがって、小説版タルロは若く美形です。映画では独身中年。しかし、お話の展開としては変わらないという。岩波ホールでも、非常に多くの独身中年男性が、身につまされた、泣けた、と受付のチャンネーに感想を押し売りして迷惑がられたとか、がられなかったとかいう、いわくつき映画の原作。大事なことなので二度書きますが、原作主人公はショボい中年びんぼうさん(アル中なりかけ)でなく、前途洋々の白皙の美青年。

ウゲンの歯』《乌金的牙齿》"ORGYAN'S TEETH" 2011年「青海湖」もしも同級生が活仏認定されたら。深く考えず読んだですが、今これ書きながら、早逝という展開に、深読みする人いるだろうかと思いました。しらべものをするのに主人公はネットカフェに行くのですが、図書館で百科事典という選択肢はないのだろうかと思いました。チベットの坊ちゃんの本でも、蔵書の破損を恐れる半分、所有欲半分で、図書館本は鍵かけて事実上死蔵だったかなと、思い返そうとしましたが、思い出せません。

ツェタンへ行こう』1997年より前に発表され、1997年のチベット語作品集『誘惑』収録。初出誌は「群文天地」という名前だそうですが、意訳と思います。

ツェタン|チベットみどころ|西遊旅行

サムイェの先の、漢語名山南がツェタンでいいのかなと思ったら、そうではありませんでした。

ツェタン(沢当)とは - コトバンク

チベット人学生も漢人学生も国内バックパック旅行を楽しむ時代、という設定ですが、1997年だと、ちょっと早い気もします。そこまで学生にゆとりはなかったのでは。カラ伝票の時代ならどんぴしゃですが。そういえば、タルロにも、お下げ髪のチベット人男性をアーティストと誤解する内地人の場面がありました。この話の邦訳に作者は難色をしめしていたそうですが、ユニットが説得して納得させたとか。これは外国人に見せないとイカンゴレンですよと、説得したのでしょう。

ここまでは読み終えてるのですが、かんじんのティメー・クンデンはまだ途中です。ぜんぶで四百ページくらいの本の中で、これが二百ページくらいあります。ユニットのボスの鶴の一声というか、押し切って収録した作品だそう。

Pema Tseden - Wikipedia

The Search (2009 film) - Wikipedia

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「羊飼いと風船」དབུགས་ལྒང་། "Balloon" 劇場鑑賞 - Stantsiya_Iriya

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『黒狐の谷』ཝ་ནག་ལུང་བ། ཚེ་རིང་དོན་གྲུབ། (闘うチベット文学)読了 - Stantsiya_Iriya

stantsiya-iriya.hatenablog.com

以下後報

【後報】

「あの日、俺は死の色を見たんだ。(中略)
 あれはこの世においては
 殆ど見ることのないような色だ。
 その色を見たら、
 死はすでに訪れているということなんだ」
            (「死の色」より)

カバー折とカバーを取った裏表紙

近代化による新しい文化と、伝統的なチベット文化の狭間で揺れながら生活する若者たちの「いま」を描く、チベット現代文学を代表する作家の作品集。同級生が突然高僧の転生と認定された少年の物語「ウゲンの歯」、羊飼いの少年とアメリカ人の出会いを描く「八匹の羊」、役者を探す旅に出た映画監督の放浪劇「ティメー・クンデンを探して」など、初邦訳を含む11作品を収める。

帯文句上半分。帯に使われているのは、映画のスチール。

ジャムヤンは映画監督である。彼はある映画を撮るため、カメラマンたちと一緒に役者を探していた――

帯下半分。作業が人力のモッコから重機に変われば、こんなにキレイでちょっ速! 公道整備なんざ朝飯前のヘソで茶碗蒸しだぜ、と囚人労働時代を知る古老が云ったとか言わないとか。”现在我们有机器,维护公路就是前吃饭早饭前肚脐煮茶的事儿!“

ティメー・クンデンを探して』"འཚོལ།"《寻找智美更登》"Soul Searching" 

映画のシナリオというか、すくりぷとのような作品。漢語。監督とカメラマン、社長とドライバーによるロードムービーみたいな話。行く先々の村の村長や村芝居の顔役、村の子どもや若者が入れ替わり立ち替わり出てきて、カラフルです。私は日本で中国人が中国語で社長をそのままシェージャンと呼ぶのを聞くのに慣れてしまっているのですが、大陸でもそうかどうかよく知らず、「社長」の原文がラオバンなのか別の単語なのか知りたい気もしました。この作品が収められている漢語作品集で確認しようかとも思いましたが、現在入手出来るどれに入っているかよく分からず、ペンディングです。社長の携帯の着信は周华健《最近比较烦》

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「滾石唱片 ROCK RECORDS」版は動画が雄弁すぎるので字幕版を置きましたが、最近を「ジュイジン」と訛ったり、台湾がどうこう言ったりするので(いや、〈太晩taiwang〉か)、そこがイイという人は見たらイイと思って動画版も置いときます。

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飯島愛逝去は2008年で、インバウンドのあたりまで世界を見ていたら、蒼井そらのように中国で暮らしてた目もあったかしれないと、ふと今この歌詞を見ながら思いました。夢の中で探す青い錠剤はバイアグラ、"sildenafil"、《万艾可》だそうで、バイアグラって青いんですね、知りませんでした(棒 このつべのコメント欄を見てたら、歌が流行ってた時には思いもしなかったが、"女儿太胖 儿子不肯吃饭"(娘はブーデー、息子はシーメを喰やしねえ)の部分が今一番身につまされるというのが目につき、その人大変だなあと思いました。

私にとってこの人はこれかなと。

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原曲はチャゲと、なんしか大変なしと。中文歌詞はオリジナルなので、西城秀樹ヴィレッジ・ピープルジョー・イエローダパンプのようなもので、原曲という言い方はちがうかもしれません。

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このお話はおそらく全編黄南で(社長の回想の甘南や西寧、蘭州を除く)ロンウォ寺(頁347:隆务寺,རོང་བོ་དགོན་ཆེན)レプコン(頁348:热贡)チェンザ県(頁279:尖扎,གཅན་ཚ།)など、名前を見てるだけでほろほろしてくるような場所がバンバン出ます。深く自然が掘り下げた河に隔てられた、点在する村々。川床に近いところでは蚊が出るが、乾いた畑地や木を大事に残してる村地の標高では出ない。

隆务寺 - 维基百科,自由的百科全书

Regong arts - Wikipedia

尖扎県 - Wikipedia

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グーグルマップのチェンザ県でもすぐ下に回民村が見えるように、蔵回混住地区でもあり、この小説がまったくのイースト・チベットワールドとして描いているのもウソではありませんが、じっさいは、ブタを飼うチベット村の汚水が回民地区に流れてくるのは我慢ならんなどの理由で、エキセントリックな連中同士で械斗,まさに械闘としか言いようのない争いをやってるのが、見えてる人でない人には見えてない地域でもあるらしいよ、という。仏教が平和主義とかもまったくヘソが茶碗蒸しで、「人殺しつつ、経唱えつつ」は西川一三が見たカムバの世界ですが、アムドも遠からずな気がする時もあります。シビアの漢訳はリーハイ(厉害)

ペマ・ツェテンサンが通った西北民族学院もまた、ふだんは生息圏が異なるがゆえに絶対触れ合うことのないチベット人ウイグル人が越境して同じ学び舎で勉強するという、逆にエスノセントリズム*3が形成されやすい環境で、ペマサンはそうではないですが、お化粧の身だしなみを忘れないウイグル娘を、チベット人女学生が、「いつも甘いにおいがするのはいつも飴を舐めてるからではないか」と誤解していたりとか、サッカーでチベット人チームが入ると、漢族以上にカンフーサッカーになるのでもうまったくゲームにならないとか、いろいろ聞きました。

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この小説のヒロインは、途中からストーリーに参加する、いわゆるストレンジャーで、チベット人なのになぜかすっぽり顔をブルカのように布で覆っていて、これは、その辺の回族でも、以前はそんなにやってなかったのが、裕福な人がメッカ巡礼なんかにいってアラブの習俗を見て影響されてそうなったりしだした新しい習俗ですので、なんでそんな恰好をしてるのか、質問は遠慮なく単刀直入なチベット人男性たちからつっこまれまくるのですが、彼女は黙して語らず、ラマダンでもないのに飲まず食わずで(ラマダンの時期の旅行だったかもしれませんが)ブルカを表す漢語《吉里巴甫》って私には語源不明なのですが、意外とこのへんの、なまかじりな知識のありそうな、漢回蔵混住地域から来てるのかもと思ったりします。

乌鲁木齐市公共场所禁止穿戴蒙面罩袍的规定 - 维基文库,自由的图书馆

ペマ・ツェテンサンはチベット語でティカと呼ぶ海南の貴徳出身で、インドレストランで出てくるチキンティッカとは関係ないと思います。

チキンティッカ - Wikipedia

「ティッカ」(トルコ語の「Tike」、アゼルバイジャン語の「Tikə」)とは、ペルシア語で「かけら」「破片」「一片」を意味する言葉である。パンジャービ料理で出される鶏肉料理であるが、カシミール地方では赤く熱した炭火で焼くため、必ずしも骨無しで提供されるとは限らない。

チャプチャのダム決壊事件(頁315)は知りませんでした。《龙羊峡水库》でしょうか。ペマ・ツェテンサンのティカの近くのダムというと《李家峡水库》かな。解説によると、そこの工事人夫向けに、毎晩屋外上映していた映画を見て育ったので、ペマ監督は映画少年になったそうです。特にチャップリンなど、地域の人間なら知らないやつはモグリというくらいポピュラーだったそうで(ただしその、文革末期の同時代人だけ。その時代が終わるともう上映の機会ナシ)前にもここで書いたかもしれませんが、私は同仁のおまつりでチャップリンの仮装物真似を見たことがあり、どうしてこのチベットの山間部でチャップリンの物真似やってるんだろうと不思議でしたが、そういうことかと。この小説でもチャップリンの物真似がうまい田舎役者が出る場面があるのですが、出身地のちがう社長さんだけが予備知識がなく、現物を見て、先入観なしにうまいと言います。

社長のはつこい物語の舞台となるラブラン(夏河)は、私らガイジンにはあんまし分かりませんでしたが(今は知らない)インモラルな漢族とちがって非常に性にゆるいチベット人のあいだでは売春街として名が知れてるそうで、門前町というのはだいたいそうなる運命なのかとも思います(タール寺もそうなのかしら)それで、初恋の女性が、宿やら何やらを非常に警戒していたというのも、そういうところでないか警戒していたのではと思います。

ティメー・クンデンというのは、村々で演じられるチベット劇の有名な題目の主人公で、仏教説話に出てくる、架空の国の王子様だそうで、村々で農閑期などに楽しみとして演じられてたんだろうと思いました。入谷歌舞伎や厚木の人形浄瑠璃のようなものなのでしょう。日本のはどちらも仏教説話の要素はあんまないですが、日本だから。

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下は2013年の仏語訳作品集。《那个》という原題の作品があるのかどうかは知りません。佐伯一麦の『ノルゲ』とは関係なし。

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顔を隠していた少女の恋の結末と、お気楽な中年ホモソーシャルロードムービーの終わりのない結末とが交錯し、なんともええあんばいというか、いいこんころもちのエンドマークが出ます。字が大きいのもあって、一気に最後まで行けます。この調子で心臓も、翼も読んで、新刊を買いたいです。

表紙とカバーとった表紙。上がペマ・ツェテン、下が「さがす」のチベット語と推定。

以上

*1:

eiga.com

*2:百度は《撞死了一只羊》は小説のみ記載

*3:

artsandculture.google.com