『満州アヘンスクワッド (13) 』"MANSHU AHENSQUAD" vol.13 STORY : TSUKASA MONMA COMIC : SHIKAKO (ヤンマガKC)

COVER DESIGN YUSUKE KURACHI (ASTRORB) 初出「ヤングマガジン」'22年47号~'23年6号掲載。休んでないんですね。すごいなあ。

火花爆せる歓楽街 上海シャンハイへようこそ! 180万部 突破!! 阿片密売クライム サスペンス! 叛逆の薬物で魔都を支配せよ! 原作門馬司 漫画鹿子

東洋一の歓楽街、 上海を 呑み込む真阿片! 躊躇いのない侵攻に 支配者たちは激昂‥‥! 民を踏み躙るマフィアと警察に 勇たちの抵抗は通じるのか? たった六人で…… 構成員数千人の組織を呑み込むのよ 貴様らに愛国心 というものを叩き込んでやる……! 好都合よ こちらも戦いに備えましょう

帯裏 アンドロイドガラケーのカメラレンズが曇ってました。撮り直すかもしれません。

上海のユダヤ難民ソサエティが出ます。その中に出てくるヘブライ文字が上記。こんなのグーグルレンズでへっちゃらだい、とかけてみたのですが、上半分を文字と認識してくれませんでした。學刈也。

租界ということで、租界を管理する中国人たちの工部警察なるものが出ますが、そうだったかな。インド人も交じってるのですが、フランス租界を管理してる? インド人がいるならイギリス租界だと思うのですが、共同租界なのかなあ… リトルロシアがあることになってますが、白系ロシア人コミュニティをそういうふうにしちゃったのかな。日本租界の虹口を、ホンコウと書かずホンキュウと、当時の邦人に知られた、上海語っぽい表記にしています。工部警察の王梓睿wangziruiサンは、ズルイと読むはずですがジルイとなっていて、その部下の仔空zikongサンもズーコンなのにジーコンで、睿も仔もziの三声なのに片方は伸ばさず、片方は伸ばしています。ピンインの"zi"をズと読まずジと読んでるのは、天下の沢木耕太郎サンの『天路の旅人』がそうだったかなあ。いずれも英語に引き摺られてると思います。しかしこれは上海の話なので、上海語かもしれません。といえば逃げれる気瓦斯。郭guoサンという端役が出て、グオと読売新聞ルールのピンイン表記でルビがふられ、そのすぐ後にレギュラーキャラの関guanサンがクワンとあさっ新聞ルールのルビを踏襲されているのはご愛敬。漢語監修者がブレた。

はさまってたほかのマンガの広告は後報します。

MANSHU AHENSQUAD 満州

カバーを取った裏表紙

人を不幸にして稼いでる‥‥ 純真な踊り子が勇いさむの正体に近づく中… 最低の人間よ‥‥!! ‥‥そうだ

次巻(もう出てます)予告。目線を合わせない主人公の絵が、ナイナイのオカムラサンを想起させると思いました。

書くことがない時用に積んでたマンガです。よかった。以上

【後報】

頁93右の市街は、ブロードウェイマンションから見下ろした裏手、バンドや黄浦江の反対側だと思います。せっかく上海なのに、バンドやブロードウェイマンションの絵がないのですが、フリー素材の画像があんましないのかもと思いました。旅行者なら誰でも撮ってると思うのですが、漁ってないのかな。

頁75からしばらく、「疲れがとれるクスリ」として阿片飲みになってゲッソリやつれた女給サンが出ます。この女給さんの顔が、現代、ここ二十年くらいの「まっさじいかがですか」や日本のブラック企業に就職して、「疲れがとれるクスリ」MDMAというか《摇头丸》をカマサレた中国人女性たちの顔とダブりました。人によっては西川口などを連想する顔かもしれません。NK流。まったく、なんということか。ひとの善意を信用する人ほどやられてしまう。

殺し屋イチみたいな双子が出ますが、まあオマージュということで。红帮青帮がそんなきれいに分かれてるわけもないと思いました。上海といえば杜月笙なので。でもマンガだし。

「魔都には機が眠っている」 「真阿片で世界を支配する」 満州に収まらない大望を掲げる勇たちは、 いよいよ"魔都"上海に到着! 煌びやかな世界の背後には、闇が広がる――。 早速、上海マフィア"紅幣”の高級阿片窟を突き止め、 次々と手中に収める一行! 早くも商売は順調に思われたが・・・・。 上海を裏から支配する"紅帮”の女帝、 富国のために人民を虐げる"工部警察”の暴君。 それぞれの逆鱗に触れた真阿片は、 多民族都市・上海に波乱を巻き起こす・・・・!

上海は多民族都市ではないと今一度。

はさまってるマンガ広告は『リバーヘッド』『十字架のろくにん』『TACHIDEN』『とっくにとうか』『神殺』

(2023/11/29)