COVER DESIGN YUSUKE KURACHI (ASTRORB) 初出「ヤングマガジン」'22年47号~'23年6号掲載。休んでないんですね。すごいなあ。
帯
帯裏 アンドロイドガラケーのカメラレンズが曇ってました。撮り直すかもしれません。
上海のユダヤ難民ソサエティが出ます。その中に出てくるヘブライ文字が上記。こんなのグーグルレンズでへっちゃらだい、とかけてみたのですが、上半分を文字と認識してくれませんでした。學刈也。
租界ということで、租界を管理する中国人たちの工部警察なるものが出ますが、そうだったかな。インド人も交じってるのですが、フランス租界を管理してる? インド人がいるならイギリス租界だと思うのですが、共同租界なのかなあ… リトルロシアがあることになってますが、白系ロシア人コミュニティをそういうふうにしちゃったのかな。日本租界の虹口を、ホンコウと書かずホンキュウと、当時の邦人に知られた、上海語っぽい表記にしています。工部警察の王梓睿wangziruiサンは、ズルイと読むはずですがジルイとなっていて、その部下の仔空zikongサンもズーコンなのにジーコンで、睿も仔もziの三声なのに片方は伸ばさず、片方は伸ばしています。ピンインの"zi"をズと読まずジと読んでるのは、天下の沢木耕太郎サンの『天路の旅人』がそうだったかなあ。いずれも英語に引き摺られてると思います。しかしこれは上海の話なので、上海語かもしれません。といえば逃げれる気瓦斯。郭guoサンという端役が出て、グオと読売新聞ルールのピンイン表記でルビがふられ、そのすぐ後にレギュラーキャラの関guanサンがクワンとあさっ新聞ルールのルビを踏襲されているのはご愛敬。漢語監修者がブレた。
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カバーを取った裏表紙
次巻(もう出てます)予告。目線を合わせない主人公の絵が、ナイナイのオカムラサンを想起させると思いました。
書くことがない時用に積んでたマンガです。よかった。以上
【後報】
頁93右の市街は、ブロードウェイマンションから見下ろした裏手、バンドや黄浦江の反対側だと思います。せっかく上海なのに、バンドやブロードウェイマンションの絵がないのですが、フリー素材の画像があんましないのかもと思いました。旅行者なら誰でも撮ってると思うのですが、漁ってないのかな。
頁75からしばらく、「疲れがとれるクスリ」として阿片飲みになってゲッソリやつれた女給サンが出ます。この女給さんの顔が、現代、ここ二十年くらいの「まっさじいかがですか」や日本のブラック企業に就職して、「疲れがとれるクスリ」MDMAというか《摇头丸》をカマサレた中国人女性たちの顔とダブりました。人によっては西川口などを連想する顔かもしれません。NK流。まったく、なんということか。ひとの善意を信用する人ほどやられてしまう。
殺し屋イチみたいな双子が出ますが、まあオマージュということで。红帮青帮がそんなきれいに分かれてるわけもないと思いました。上海といえば杜月笙なので。でもマンガだし。
上海は多民族都市ではないと今一度。
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(2023/11/29)