上海でなんか叫んだがために、全中国からオミットされた歌姫と書いてディーバと読むビョークの国、アイスランドの映画。ビョーク自身もダンサーインザダークという映画の主演女優で、カンヌでパルムドールと最優秀女優賞を受賞してますが、この映画には出ません。当たり前か。
エンドロールで、スなんとか・ビョーク・ボウマー(もしくはボウメル)という名前を見つけました。ありふれた名前でなかったら、親族かも知れない。
Under the Tree (2017 film) - Wikipedia
アイスランド語の映画なのに、アイスランド語のウィキペディアがありません。
献血キャンセルしたので、神保町にヨコジュン展を観に行く時間が出来たのですが、あれこれ家でやってるうちに、結局そっちへは行かず、これを観ました。もともと横浜で献血した後これを観るつもりでしたので、どうにも気持ち的にリスケが出来なかった。ほぼ同時刻に新百合で「帰れないふたり」をやってましたので、そっちを観ようか迷ったのですが、ジャック&ベティでも夕方から「帰れないふたり」はかけるので、ハシゴすればいいやと思ったのですが、夕方になると家に帰りたくなって、「帰れないふたり」は見ませんでした。また何処かでかかるでしょう。
どう考えても日本のポスターのほうが過激で、あちらのポスターはおとなしいです。なぜか映画館にこの映画のチラシが一枚もなかった。
第90回アカデミー賞 外国語映画賞 アイスランド代表作品
アイスランド・アカデミー賞
作品賞、監督賞、脚本賞、男優賞、女優賞、助演男優賞、視覚効果賞 7部門受賞
笑顔で挨拶、心に殺意。
消えた猫に、吠えない犬―
その凶器は一本の木の“影”から始まった―
北欧ニューウェーブが送り出す、衝撃のブラック・サスペンス
隣の影
UNDER THE TREE
次男部分のストーリーの比重が思ったより大きかったです。冒頭、イヤホンつけてるのに音漏れしてそれでバレるわけですが、なんでだろう。人形の謎とともに、脚本が荒いせいか、解決されない箇所です。
その次男が冒頭吸ってるのがよく分かりませんでした。電子タバコならぬ電子パイプでしょうか。
アイスランドは人口35万人なのに首都レイキャビクの高速道路が片側三車線で、破産国と聞いたこともあるのに、豊かな社会だと錯覚しそうになりました。隣の芝生は青く見える。
街路の雑草に、白いおみなえしが見えました。そんなのあるんですね。
その次男の離婚原因は、私から見ると厳しすぎる気がしました。でもみんな映画の中では、「分かるよ」なんて言ってるんですよね。保父の場面は当然です。
ドイツ語でもやってる人なら、もう少し単語単語に馴染みがあるんでしょうが、「パペ」が「パパ」か、くらいしか分かりませんでした。英語からの借用語も「センシティヴ」しか聞き取れなかったし。
冒頭のセックルと、子作りのセックルと、二ヶ所濡れ場といえば濡れ場がありますが、まぐわってるだけで、官能とかそういう感じではないです。
IKEAがバーンと出て、「イケア」「イケア」と呼ばれています。イラクをアイラクとはっちょんするアメリカ人なら、「アイケア」と発音するはず。この映画はイケアで、よかった。
どうも根幹は、老人性のうつなどから来る人間不信や思い込みではないかと思います。犬の件は離婚と異なり、誰が見ても引いてしまう、やりすぎです。木が倒れて下敷きになって、死ぬのかどうかは分かりません。職場にも、ヘルパーさんを受け入れず、それ以外は普通に買い物も出来るので、介護認定も度数がなく、しかし不信と依存が激しいので、息子さんが介護休職して受け入れ施設探ししても何も進展せず、介護離職すると大変だからアルバイトになるとか、しかし収入面で不安になるのでアルバイトの回数はフルタイムに近くしてほしいしかし母親の件があるのでそういう時は勤務より家族優先にしてほしいという、仕事的にそれは無茶ではみたいな展開になってる人がいますが、それを思い出します。身につまされる。
そんな映画でした。以上
【後報】
予告やあらすじだと、浮気相手との性行をネットにアップロードしてるのが問題と書いてあった気がするのですが、既に切れた相手で、過去のことで、しかも閉鎖されたパソコンのHDDにしか存在しないビデオです。万が一盗難等で流出したらどうするのかという怒りはごもっともですが、現在進行形の浮気相手との動画ではないのに、そう告知されてたような気がするので、そこは違うと思って再度公式の荒筋見ましたが、私の思い込みによる勘違いで、そんなストーリー解説はないかったです。模造記憶。
(2019/10/19)