『フェリーターミナルのいちにち』"A DAY OF THE FERRY TERMINAL"(かがくのとも絵本)読了

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Text & Illustration Ⓒ Makiko Ishibashi 2008 

NDC683 28P 26x23cm ISBN978-4-8340-2698-6 取材協力 苫小牧港開発株式会社

福音館の絵本は、なべて英題があるんだなあと。これはドローンというより、港の協力があるので、写真もいろいろ出てきたのであろうと。接岸のさい、左右のスクリューの回転を調節して左舷もしくは右舷に波が立つさまや、逆回転ブレーキで船尾に立つ泡波などの描写がすばらしくよかったです。

これはどこのフェリーターミナルだろう、久里浜金谷でもないし、竹芝でも大島でもない。南港でも伊良湖でも和歌山徳島でも三角でも沖縄でもない(自分が行ったところを列記)売店ホールの貼紙に、ホッキ貝ホッキーくんとあるので、北海道だろう、じゃー仙台行きフェリーや大洗行きフェリーの苫小牧か、と一人合点し、それで合ってました。あとから考えると、インドネシアでペルニのフェリーに乗った時のムードが一番近いかなと。でも船内にモスクというか礼拝場がないので、インドネシアフェリーではないです。

ペルニ - Wikipedia

原画はデジタル使ってなくて、エアブラシを使ってる感じです。原画展でも確認したので、まちがいありません。

トンボはまたちがうか、コンテナ輸送のためのトレーラーヘッドがたくさん描いてあります。でもコンテナ名は架空か、マスク。ごった返すロビーの絵の、右側のカメラ下げた女性は作者かもしれません。モブにはせりふがついてるのですが、夜の絵でひとり、「よるのしゃしんはむずかしいな」と言ってて笑いました。素人が丁寧に描きこんだ結果、描いてはイケナイものが写り込んでないか見ましたが、特にないと思います。裏表紙の、樹木積載トラックが、国有林から勝手に獲った木だったりして、と思いましたが、この話は広がりませんので、広がらないです。

以上