『氷の回廊 ヒマラヤの星降る村の物語』"ICE CORRIDOR: The Story of Himalayan Starry Village." by Yasuji Shoji 庄司康治 著 読了

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上のゲームとは関係ありません。

&ロケッツでないシーナの人のパートナーサンともうひとりの人の本『バター茶をどうぞ』を読んだら、本書と同じ文栄堂サンという出版社から出版の声がかかってうれPと書いてあったので(そうは書いてませんでしたが)それで読んだ本です。

氷の回廊 : ヒマラヤの星降る村の物語 (文英堂): 1998|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

ザンスカールという、チベットを馬で行った女傑もその時点ではまだ行ったことがない地方を舞台にした写真と文章の本です。

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ザンスカール帝国 - Wikipedia

レーという街が中心だそうで、レーには王宮があったので、それで帝国なのかと思いましたが、関係ないそうです。goo.gl

レーとラダックって遠いんだっけ?と思って検索したら、ラダックとザンスカールはニアイコールみたいな感じで、ラダックの中心がレーでした。エジプトの太陽神はラー。

インドらしくないインド「天空の楽園ラダック」

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よく分かりませんが、きょう発売の岩波文庫ダライ・ラマ六世詩集の帯イラストを描いた、藏西という方のホームグラウンドではないかと。

著者の庄司康治さんという方は、西木正明サンや船戸与一サンの系譜の方で、角幡唯介サンのパイセンのようです。1997年5月にここを題材にしたNHKスペシャル「氷の回廊」放送を成功させたとか。あとがきに、企画の相談相手野地耕治サン、題字を書いた友人の水島共与サン、文栄堂の中島稔晃サン、萬俊サン、デザイナーの白尾隆太郎サン、NHKエンタープライズ21の岩田政明サン、ほかに謝辞。また、書中にも登場する、朝倉英道という、夭折した友人への謝辞も。本文中になんだか知らないが星野道夫サンの名前が出ます。

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ここが舞台です。文明の進歩は素晴らしく、厳冬期に凍った河川を通ってしか外界と通捗が出来なかった集落が、今ではグーグルマップの質問に、どうやったら自転車で行けますか? と書き込みされるくらいになりました。誰も回答してないので、「あきらめろ」とか「㍉」とか、誰か書いてあげるといいと思います。今では村人も、ぜったいヤクの放牧しながらスマホいじってると思います。自治区同様に。

厳冬期に凍った河川を通ってのキャラバン同行が主題の本かと思いましたが、そうでもなかったです。この村では今でも伝統や古典的な家族、共同体が生きている、というお話は、即、外界との接触で化学変化が起きて、フリクション、変容の物語になりますし、そこでは精神的なバイアスとその解消がとても重いテーマになりますので、そうした続編があれば読みたいです。以上